横田小児科医院

院内報

こあら通信 第85号 2005 May

目次

・個人情報の保護
・ヨコピ-の子育て知恵袋
・ホームケア
・おすすめの絵本
・お知らせ

個人情報の保護

 美しさに感動したのもつかの間、桜の季節も終わり夏を思わせる陽気の日が増えてきました。と言っても急に寒くなる日もまだ多いので、体調を崩さないようじょうずに過してください。

 ところで、個人情報の保護に関する法律が、本年4月1日から全面施行されるようになったことは皆さんご存知のことと思います。個人に関する情報が、収集・蓄積・利用される機会が増えたことにより、個人のプライバシー保護に対する脅威・不安が世界的に高まったことが、この法律が作られることになったきっかけでした。個人情報の利用目的を示して院内規則を制定すること、電子情報についての安全管理措置を取ること、従業員を監督すること、業務委託先の監督を行うこと、などが医療機関には求められています。

 医療現場では患者さんのプライバシーの問題に踏み込まなくてはならないことが多々あります。病気さえ治してもらえばよいと思っても、今までの病気や家庭環境を抜きにして治療することはできないし、カルテも残さなければならない。そこがまさに医療の原点でもあり、置き薬をただ飲むこととの違いなのです。

 その中で医療従事者が職務上知りえた患者さんの情報を他人に理由なく公表することがないよう、「守秘義務」として今までも守られてきました。患者さんもそれを信じ、言いにくいことも医師の前では言うことができたのだと思います。

 しかし、電子カルテの普及などにより、情報が思わぬことで大量に外部へ漏れる可能性が出てきました。そのようなことがないよう病院やクリニックの責任者に責任を与えたのが、今回の法律施行です。当院でも患者さん方との信頼関係をよりしっかりしたものにするため、個人情報の保護について取り組んでいきますが、不安なことや気になることは遠慮なくスタッフにご相談ください。

ヨコピ-の子育て知恵袋

授乳中だけど、薬飲んでも大丈夫?赤ちゃんに影響ない?

 お母さんが病気で、治療のために飲んでいる薬が、母乳を通じて赤ちゃんに害を及ぼしはしないか、心配している方も多いと思います。大部分の薬物は母乳の中に出ますが、その量は微量で、赤ちゃんが1000mlの母乳を飲んだとしても、お母さんが飲んだ量の1%以下であったことが報告されています。だから、大部分の薬については、赤ちゃんへの影響はほとんどないものと考えてよいでしょう。薬を飲むからと言って、安易に母乳を中断することで母乳が出なくなってしまうこともあり、こちらの弊害の方が大きいとも言われています。しかし授乳中に飲まないほうがよい薬もありますので、お母さんが治療を受ける場合は、現在授乳中であることをはっきり医師に話してから処方してもらいましょう。それでも疑問が残る場合は、小児科医に相談してください。

ホームケア-りんご病(伝染性紅斑)

《症状》
 両ほほに蝶の形をした、りんごのような真っ赤な発疹が現れ、腕や大腿部には赤い発疹がレース状の網目模様や波模様に広がります。発疹は3~4日目がもっとも鮮やかで、患部にほてりやかゆみを感じることもあります。ほっぺがりんごのように赤くなるのでりんご病とよばれています。日にあたったり、泣いたりして体温が上昇すると、発疹はより鮮明になります。熱はでない場合が多く、発熱しても37度5分くらいです。ただしおとながかかると微熱が出たり、腰や膝が痛むことがあります。妊婦が感染すると、流産の原因になることがあります。

《原因》
 ヒトパルボウイルスB19が感染しておこります。潜伏期間は7~16日、感染する期間が潜伏期の範囲内なので発症したときはすでに感染力はありません。

《治療》
 自然に治りますが、かゆみが強いときはかゆみ止めを処方するなど対症療法を行います。特別な治療法はありません。

《ホームケア》
 発疹以外は、症状もなく元気なので、ふつうに生活してよいでしょう。発熱など、ほかの異常がなければ、ほほが赤くなったときはすでにうつる時期をすぎているので、幼稚園や学校を休む必要はありません。

食べ物 → いつものとおりでかまいません。
入浴 → 熱い風呂に長く入ると赤みが強くなって長引くことがあるので短時間できり上げましょう。
運動 → 運動で体が熱くなったり、日光に長くあたると、長湯と同じように赤みが長引きます。

おすすめの絵本(紹介:おはなしたんぽぽ)
うえきやのくまさん

フィービとジョージ・ウオージントン さく・え

まさき るりこ やく     (福音館書店)

 ”あるところに、うえきやのくまさんがすんでいました。くまさんは、スコップとくまでと、ちいさなあかいておしぐるまをもっていました......”
 茶色のクリンとしたぬいぐるみのくまさんの1日を、やさしく、素直に、親しみ深く語っています。仕事をするときの擬音「まず、かきねをかりこみます。ちょきん ちょきん ちょきん!」など、読んでもらう幼い子どもは、自分がその仕事をしているような気持ちになることでしょう。

お知らせ

1.5月13日(金)から5月19日(木)まで横田先生がアメリカの小児科学会に参加します。その間は、安戸先生が13日、14日、16日、17日の診察を、渡辺先生が19日の診察を担当いたします。

2.小田原看護学校の青木朋子さんがスタッフに加わりました。よろしくお願いします。また、今月から小田原看護学校の実習が始まります。学生さんが1年に6回、1回につき3日間当院で研修を行います。皆様のご理解とご協力をお願いします。

横田小児科医院

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病児保育室JAMBO!

一時預かり保育室pole pole

〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
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