院内報
こあら通信 第69号 2004 January
目次
・夫婦仲よく
・ホームケア-
・ヨコピーのQ急箱
・おすすめの絵本
・お知らせ
夫婦仲よく
明けましておめでとうございます。年末はいろいろな感染症が流行し、外来も混雑してご迷惑をおかけしました。新しい年を迎え、スタッフ一同より通いやすいクリニックを目指しますので、よろしくお願いいたします。
毎年の習慣ですが、新しい年を迎えるたびに「今年の目標」を考えています。きっと皆さんも同じでしょうが、「三日坊主」と言われるように気持ちが長続きしないのも現実です。そんな中でも今年は原点に戻って、家庭を大切にすることを目標の一つにしたいと思っています。
家庭は子どもが育つ安全基地です。子どもは親を見て育つので、夫婦が仲良く暮らしていることが大切なのは言うまでもありません。毎日の診療の中で、夫婦の関係が子どもに影響を与えていると感じることも少なくありません。といっても夫婦はもともと他人同士ですから、いつもうまくいくとは限りません。仲良くするための努力も必要です。
そういえば、こあら通信の中で家内のことをあまり話題にしませんでした。夫婦はあまりにも日常的、水や空気のような存在になっているからかもしれません。クリニックの飾り付けやおもちゃ、絵本などの手配をしてくれているのも実はこの家内です。近所付き合いも家内にまかせっきりです。あらためて考えてみると、いろいろな所で助けを借りていることにも気が付きます。
家内と知りあったのは友人の結婚式でした。20年以上も前のことですが、この間には実にさまざまなできごとがありました。付き合い始めた頃の思いを忘れそうになりますが、実はその頃に出した手紙がとってあります。読み返すと顔から火が出そうな気持ちになりますが、初心に戻って1年を過ごしたいと考えています。
感染症-いつから、保育園、幼稚園にいけるの
はしか、みずぼうそう、おたふくかぜなどは、出席停止期間の基準がはっきりしていますが、手足口病、りんご病、溶連菌性咽頭炎などについては、医師によって基準が異なることがあります。しかし多くの小児科医は文部科学省の基準に従って、次のように考えています。
☆こどもが伝染病にかかった時には、健康回復を第一の目的として休ませますが感染力が強い病気の場合は、その子の出席を停止することにより、集団の場でこれ以上病気が広がらないようにすることも大きな目的です。しかし、予防方法がある、感染力が弱い、あるいは感染しても大きな健康被害がないと考えられる場合には、いたずらに出席を停止しないで楽しい園生活ができるように考慮することが大切です☆
・手足口病-熱のあるあいだや口内炎がひどい時には休ませ、熱が下がって元気になったら行ってもかまいません。 便や尿には2~4週間ウィルスが排泄されますが、感染力は弱いので登園は差しつかえありません。
・りんご病-ほっぺが赤くなって診断がついた時にはうつらないので、出席停止の必要はありません。感染力のある期間は、発疹が出る1~2週間前の数 日間と言われています。
・溶連菌性咽頭炎-診断がついてきちんと抗菌薬治療が行われていればほとんどの場合には24時間以内に感染力が なくなります。治療を始めて24時間以上たって熱もなく元気であれば、行ってもかまいません。
上記以外にも下記の疾患は周囲への感染予防の観点からは原則的に出席停止を必要としません。
ヘルパンギーナ・突発性発疹・水いぼ・とびひ・アタマジラミ・ぎょう虫症
ヨコピーのQ急箱
Q. 3歳ですが指しゃぶりがとれません。大丈夫?
A. ほとんどの赤ちゃんは、生後2、3ヶ月になると自分で手を口にもっていって指しゃぶりをするようになるんだ。特に眠いときやお腹がすいているときにね。いろいろなことに興味をもつようになると、指をしゃぶるのをいつの間にか忘れていくよ。ちょっと不安なときやさびしい時、夜眠る時に指しゃぶりすることがあるけど、無理にやめさせようとしたり、しかったりしないでね。ただ、4歳を過ぎたら、そろそろやめさせたいかなあ。この頃になると歯並びやかみ合わせに影響が出てくるんだ。保育園や幼稚園で友達とうまく遊べないとか、家庭内でしかられることが多いとかが原因になってるかも・・・。十分な愛情やふれあいを通して、心配事や不安を解消してあげようね。
おすすめの絵本(紹介:おはなしたんぽぽ)
「てぶくろ」
ウクライナ民話 ラチョフ絵 うちだりさこ訳 福音館書店
冬の森で、おじいさんが落としたてぶくろをねずみがみつけて中にもぐり込みます。そこへいろいろな動物たちが次々とやってきて住みつき、てぶくろは今にもはじけそうです。動物たちがくり返す問答のおもしろさ、そして、てぶくろに窓や煙突がつき、だんだん家らしくなっていく場面の変化がとても楽しい、素朴でナンセンスな民話です。
カウンセリング外来開設のお知らせ
毎週月曜日の午後に、石井かなめ先生の担当で、カウンセリングを始めました。
心のちょっとした問題がからだの症状に表れているお子さん、学校や園に行けないで困っているお子さんなどの相談をおうけします。予約を希望される方は、受付に直接、あるいは電話(0465-34-0666)にてお申し込みください。
お知らせ
1. 新しいスタッフのご紹介
看護師の平山さんと小長谷さんが加わりました。他のスタッフと同様よろしくお願いします。
2. カウンセリング外来が月2回になります
浅井先生のカウンセリング外来が原則月曜日月2回となります。5月は8日(月)と22日(月)に行います。予約をご希望の方は受付まで。