横田小児科医院

院内報

こあら通信 第296号 December 2022

目次

・乳幼児への新型コロナワクチン
・発熱時のホームケア
・乳幼児用新型コロナワクチン接種のお知らせ
・休日夜間診療所情報

乳幼児への新型コロナワクチン

 サッカーワールドカップで持ちきりのこの頃ですが、今年も残すところ1ヶ月となりました。新型コロナとともに正月を迎えるのも3年目。以前の日常を少しずつ取り戻しつつありますが、まだ落ち着かない日々が続いています。

 5〜11歳のワクチン接種が進まない中、6ヶ月〜5歳未満の子どもの新型コロナワクチン接種がいよいよ始まります。かかっても子どもは重くならないから、ワクチンの副反応が怖いからという理由などで、接種はなかなか進みそうにありません。迷っている方も多いと思いますので、もう一度整理してみます。

 日本小児科学会は、生後6カ月~5歳未満の子どもへの新型コロナワクチン接種について、「メリットがデメリットを上回ると判断され、接種を推奨する」と発表しました。発症予防効果は、生後6カ月~2歳未満で75.8%、2~4歳児で71.8%、重症化を防ぐ効果も明らかにあるようです。

 副反応についてはいろいろなことが言われていますが、今までの他のワクチンに比べて特に問題が指摘されていることはありません。新しいワクチン接種が始まるといろいろな懸念が出されるのは、子宮頸がんワクチンがそうであったように、過去の歴史をみてもわかります。憶測だけで間違った情報も流されていますので注意してください。

 インフルエンザワクチンは躊躇せずに接種するのに、どうして新型コロナワクチンでは接種しないのでしょうか。新しいものへの不安の現れと思いますが、治療法もない現状においてやはりワクチン接種を進めることが必要と感じます。5〜12歳の接種率も20〜30%と低迷する中、接種率を上げることは難しそうですが、皆さんの意識改革が起こることを願っています。

発熱時のホームケア

「初めての熱でどうしたらいい?」「熱が高くて心配で・・・」など発熱に関して心配や不安の声をよく聞きます。子どもの体温は、日内差や個人差があり、午前の体温は低く夕方に高くなります。一般的に37.5℃よりも体温が高い状態を発熱と考えます。
発熱は体の免疫反応であり、高熱を出すことで病原体とたたかっています。幼児では39℃以上の発熱も珍しいことではなく、熱の高さと病気の重さは必ずしも関係あるとは言えません。発熱時は、どうしてあげたら子どもが少しでも楽に過ごせるかを考え対応します。

<ホームケア>
・熱の出始めは、寒気を感じて震えることがあるので温めます。手足が温かくなったら、薄着にして熱がこもらないようにしましょう。
・わきの下で熱を測る。熱の経過・解熱剤の使用時刻・熱以外の症状など記録しましょう。
・病気でなくても熱が上がることがある→哺乳や食事の後、大泣きの後、眠い時、運動後等
・元気があればぬるめのお湯で短時間の入浴は可能です。
・食事や水分は、無理しない程度であげましょう。
・解熱剤は、病気を治す効果はありません(一時的に熱を少し下げる・痛みをとる)。熱によって辛そう・眠れない・機嫌が悪いなどの時は、症状を楽にする目的で使用することができます。
  ※生後6か月未満では原則解熱剤は使いません。

<すぐに受診する場合>
・意識がはっきりしない
・何度も嘔吐する
・ぐったりして顔色が悪い
・けいれんがある
・生後3か月未満で38℃以上の熱

発熱があっても機嫌よく元気であれば、夜中や休日に緊急受診する必要はありません。様子をみて一晩たってから受診してもよいでしょう。

   
乳幼児用新型コロナワクチン接種のお知らせ

6か月から4歳までのお子さまを対象とした乳幼児コロナワクチンは、12月からWEB予約のみ受付を開始する予定です。「乳幼児コロナワクチン」で日付を選択してください。詳細が決まり次第ホームページに掲載します。しばらくお待ちください。
現在発熱外来等の対応で、受付の電話が大変つながりにくくご迷惑をおかけしています。診察や予防接種のご予約はできるだけWEB予約でご協力をお願いします。

休日夜間診療所情報

12月28日(水)午後から1月4日(水)まで、および5日(木)午後は年末年始のお休みとなります。診察が必要な方は休日夜間診療所をご利用ください。

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〒250-0051
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