院内報
こあら通信 第285号 January 2022
目次
・こどもまんなか社会
・子どもの窒息事故
・日本脳炎ワクチンの予約を再開します
・駐車場が増えました
こどもまんなか社会
あけましておめでとうございます。新しい年がまたやってきます。オミクロン株の脅威に怯えながら迎える新年ですが、皆さまにとってより良い年となりますようお祈りします。
コロナ対策も老人優先で、子どもたちにとってはストレスを強いられている状況が続いています。子どもたちは新型コロナにかかっても大部分は軽症で大きな問題は起こらないのに、お年寄りに拡がらないために、子どもにとっては必要以上のコロナ対策が取られ、子どもらしい生活ができなくなっています。子どもは不満の声を挙げられませんが、様々なところでその不具合が現れているように感じます。
そんな中、日本の子どもたちの将来を考えて、こども家庭庁を設立することが国会で議論され、近いうちに実現する可能性が出てきました。「こどもまんなか社会を目指すこども庁の創設」の基本理念として、(1)こどもの視点、子育て当事者の視点に立った政策立案、(2)全てのこどもの健やかな成長、Well-beingの向上、(3)誰一人取り残されず、抜け落ちることのない支援、(4)こどもや家庭が抱える様々な複合する課題に対し、制度や組織による縦割りの壁、年齢の壁を克服した切れ目のない包括的な支援、(5)待ちの支援から、予防的な関わりを強化するとともに、必要なこども・家庭に支援が確実に届くようプッシュ型支援、アウトリーチ型支援に転換、(6)データ・統計を活用したエビデンスに基づいた政策立案、が挙げられています。
大学医局の後輩小児科医で参議員議員の自見はなこ先生の尽力による所が大きく、こどもまんなか社会を目指して、より子育てがしやすい世の中への転換が期待されます。
子どもの窒息事故
0~3歳の小さな子どもに多い事故の一つに誤飲、窒息があります。こんな小さなもので?こんな形で?と思うようなものが原因になります。食品以外にも家庭の中で子どもの手の届きやすい場所にある小さな物には注意が必要です。
小さな子どもの口の大きさはトイレットペーパーの芯の直径(4㎝)とほぼ同じ大きさです。これより小さな物は子どもの口の中に入り、窒息の原因になります。とくに6~20㎜の大きさのおもちゃは喉を詰まらせやすいと報告されています。喉に詰まった時の最初の症状は咳込むことですが、完全に喉に詰まると声が出なくなります。両手で喉をかきむしる、いびきのような音を出す、徐々に呼吸が弱くなる、顔が真っ青になって意識が無くなるなどの症状のこともあります。
〈予防策〉
・家の中は子どもの目の高さで危険がないかチェックする
・誤飲しやすい物は子どもの手が届かない場所に置く(子どもの手の届く範囲は、台の高さ+手の届く範囲)
・口の中に物を入れたまま歩き回らない
・危ない物をくわえていていたり、口の中に入れているのを見かけたら慌てずにそっと声をかける(おどかさない・泣かさない・笑わせない)
小さな子どもは何でも口に入れてしまいます。できるだけの予防策と、いざという時の為に緊急時の対応を知っておくと役立ちます。緊急時の対応についてはコアラ通信2021.11月号を参考にしてください。動画の紹介もあります。
日本脳炎ワクチンの予約を再開します
製造上の問題により出荷が停止されていた日本脳炎ワクチンですが、問題が無事に解決され、昨年末より出荷が再開されました。これに伴い、当院でも令和4年1月より予防接種のWEB予約を再開します。ただし、長い間多くの子ども達が日本脳炎ワクチンを接種できなかったことから、1月~2月はたくさんの予約が集中することが予想されます。
日本脳炎ワクチンの3回目(1期追加)は7歳半未満、4回目(2期)は13歳未満まで無料で接種することができます。規定の間隔が空いてしまった場合でも残りの回数を確実に接種することが大事です。ワクチンの供給が安定するまでの間、1~2回目の方や接種年齢の上限に近い方を優先とさせていただきます。3、4回目の方は、3月以降の予約に可能な限りご協力をお願いいたします。
駐車場が増えました
日頃当院にご来院いただき誠にありがとうございます。このたび、当院1階部分と大雄山線相模沼田駅近くについで3か所目の駐車場ができました。県道74号線からJAMBO!の横の道を入った場所です。詳細は右の地図をご覧ください。ご利用頂く方、周囲の皆さんも気持ちよく過ごせるようにご配慮をお願いいたします。
①お静かに願います
→駐車場のまわりは一般のご家庭です。ご近所迷惑にならないようにお気をつけください
②前向き駐車にご協力を
→指示のある駐車場所では前向き駐車をお願いします
③入口から出口へは一方通行です
→ルールを守って事故を防ぎましょう
★駐車場前の道路はせまくなっています。車に乗っている時も歩くときも十分に注意してください。