院内報
こあら通信 第279号 July 2021
目次
・ネット社会で育つ子どもたち
・便秘
・JAMBO!での過ごし方
・データで振り返るJAMBO!の1年間(2年4月~3年3月)
ネット社会で育つ子どもたち
いろいろな課題はありますが、高齢者への新型コロナワクチン接種が進んでいます。しかし、オリンピックも近づいていて今後の新型コロナの流行状況は予断を許しません。海外に目を向けると、コロナ禍の直前に夫婦で訪れたミャンマーは軍事政権に変わり、思い出深い香港も中国本土に抑圧され、流行が治っても訪問することはもうできそうにありません。
明るい話題がない中、ウォーキングを頑張りすぎて膝を痛め近所の散歩も減少し、悶々とした日々を過ごしているように感じます。ついパソコンやスマホの画面ばかり覗いてしまいますが、スマホ/ネット社会の問題を指摘した記事を読み、考えさせられました。
人は情報の記憶を外に確保すると、その記憶を自分の脳から消し去ってしまうとその記事では指摘しています。確かに、昔は大事な電話番号はたくさん覚えていましたが、今はスマホの中にあるので覚えている人はほとんどいません。情報が溢れる世の中では、そうしないと頭が対応できなくなっています。
しかし、これを小さい頃から繰り返していると、情報を見るだけにして記憶しようとする意欲がなくなってしまう可能性をこの記事は指摘しています。このような習慣が小さいうちから身につくと、自分の頭の中で記憶した情報を結びつけ、知識として頭に残していくという、大切な機能が働かなくなってしまいます。また、情報が全てネット上にあるので、情報を求めて他の人と交流しようとする意欲も減り、他の人と知識を分け合う必要もなくなってしまうので、人間関係にもさまざまな変化が起こる可能性があります。ネット社会から後戻りはできませんが、考えなくてはならないこともたくさんありそうです。
便秘
便秘は、便が滞ったまたは便が出にくい状態を指し、国際的な基準では1週間に2回以下の排便となっています。また毎日出ていても、出す時に痛がって泣く、肛門が切れて血が出るような場合も便秘です。
子どもの便秘は珍しいことではなく、離乳の開始や終了のころ、トイレトレーニングのころ、学校へ通いだしたころに始まりやすいと言われています。便秘は放置しておくと悪化することがあり、排便時に便が硬くて痛い思いをすると排便が怖くなり我慢してしまうようになります。すると便は腸に溜まってさらに硬くなり、排便時の痛みも増してしまうため、ますます便を我慢するという悪循環となります。
まずは、規則正しい生活、食物繊維をたくさん摂る、体を動かしてたくさん遊ばせる、トイレを我慢させないなど、食事や生活習慣を見直してみましょう。
それでも症状が改善しない場合は、便を柔らかくする薬や大腸を動かす薬、浣腸などで治療を行います。子どもの便秘に使われる薬はいずれも「クセ」になることはありません。便秘の状態が続くより、はるかに安全なので、いつでも気軽にご相談ください。
一時預かり保育室「pole pole(ポレポレ)」のご案内
病児保育室JAMBO!をご利用いただきありがとうございます。おかげさまで、設立8年目を迎えることが出来ました。昨年はコロナの影響もあり利用者数が減少しましたが、今年に入り少しずつ日常を取り戻しているように思えます。4月入園のお子様が増えてくるこの時期、初めて利用される保護者の方はJAMBO!ではどんなことをして過ごしているの?と気になる方もいらっしゃると思います。今回は遊びの様子を中心にご紹介します。
お子様の症状により内容は変わりますが、熱が高く辛そうな時は安静に横になって過ごします。体力が回復してくるとJAMBO!にある玩具で遊んだり、保育士が前もって準備した簡単な製作をしたりします。お子様の月齢も様々なので、作り込まずシンプルに土台だけを準備してあとは自由に仕上げてもらっています。この製作をしている間は保育士が一対一で見守っているため、お子様も自分の世界で落ち着いて取り組める静かな時間です。そして何よりも、完成した時のお子様の満足気な表情と笑顔、お迎えに来る保護者の方に早く見せてびっくりさせたいという期待感も重なり、とても微笑ましい光景が見られます。また、春・秋の過ごしやすい季節にはテラスに出て外気浴をする日もあります。室内だけではなく外の空気に触れて気分転換も大切と考えています。お子様の体調を考慮し、無理せずに回復に向かえるよう保育内容を日々話し合いながら取り組んでいます。
データで振り返るJAMBO!の1年間(2年4月~3年3月)
昨年度と比較して利用者は大幅に減少しました。5月より一時預かり保育室「Pole Pole」(ポレポレ)も開室しました。併せて、コロナ禍ではありますが感染対策を徹底し、今後も安心してご利用いただけるようスタッフ一同、尚一層努力していきたいと思います。お気軽にお声をおかけください。