院内報
こあら通信 第269号 September 2020
目次
・いつまで続く…新型コロナ
・防災月間
・インフルエンザ予防接種
・Web問診システムをお使いいただけます
いつまで続く…新型コロナ
短い夏休みも終わり新学期が始まりました。新型コロナウイルスのおかげで不自由な生活が続いていますが、マスク着用や「密」になることの自粛で、子どもの病気は驚くほど減っています。子どもの感染症が減ることは喜ばしいことです。しかし、その陰でいろいろな問題が子どもに起こっていることも忘れられません。
特に咳が出る子の相談が目立ちます。大部分はふつうの風邪が原因ですが、咳払いのような「チック」による咳もあります。緊張すると増え、寝ている間には出ないのが大きな特徴です。咳をすると新型コロナかもしれないと思われてしまうので、よけいにストレスがかかっているのかもしれません。
新型コロナと診断された子どもの大部分は、家族や周囲の人がまずかかり、その濃厚接触者として検査を受け判明しています。しかも、半分以上は症状がありません。「万が一」と家族は心配されるのですが、子どもは咳や熱の症状から診断されることはほとんどないという事実をよく知る必要があります。
お年寄りにとっては命に関わることもあるので、もちろん対策は必要です。しかし、インフルエンザによる死亡は時に1シーズン数万人になることもあり、予防接種が進まない子宮頸がんは毎年1万人がかかり3000人が亡くなっていることも知って、対応を考えなくてはならないと思います。
新型コロナの感染拡大が始まってから、ストレス解消と体力維持のためにほぼ毎日ウォーキングを続けています。かなり遠くまで歩いていると、昔の患者さんのお母さんにばったり出会うことがあります。懐かしくて立ち話になり、子どもが就職して元気にしているという話などを聞くと、子育ての伴走者としての小児科医の幸せを感じさせてもらえます。
防災月間
9月は防災月間です。みなさんは普段から災害への備えはしていますか?地震・台風・そして感染症の拡大・・・と、心配がつきない日々が続いています。だからこそ「知る」「備える」が大事です。子どもの命と家族の笑顔を守るために、災害が起こる前の今できることをはじめてみませんか?
まずは周りにどんな危険があるのか知ることからはじめます。
自宅周辺にはどんな危険があるか自治体のハザードマップなどで把握したり、避難経路・避難場所を家族内で確認しておきましょう。
自宅内では、地震の時多くの方が倒れてきた家具の下敷きになり亡くなったり大けがをしました。いつも子どもが過ごしている寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにします。置く場合は、家具の向きや配置を工夫し転倒しないように壁などに固定しましょう。
次に、「備蓄」と「持ち出しグッズ」をまとめます。
備蓄は1週間くらい生活できることを目安にストックします。(大人用の食料品・衛生グッズ・ライフライングッズ・ベビーグッズ等)特にベビーグッズは、ライフラインが止まったことを考え、液体ミルク・使い捨て哺乳ビン・防災食として普段から食べ慣れているベビーフードも用意します。非常時は赤ちゃんを抱っこして移動するのが基本です。持ち出せる量を考え「あると安心できるもの」を厳選し用意しましょう。運べる重さは、赤ちゃん+荷物の重さとなります。女性は約10kg・男性は約15kgが目安です。
子どもが大きくなるにつれて必要なものはどんどん変わってきます。紙オムツや衣類は子どもの成長に合わせて、半年に一度・季節の変わり目に見直しましょう。
~知っておくと便利な防災アカウント・アプリ~
・お住いの自治体のアカウント
・首相官邸・警視庁警備部災害対策課・消防庁など公的機関のアカウント
・携帯キャリアの災害用伝言板アプリ
・Yahoo!・Line・radiko.jpなど
インフルエンザ予防接種
インフルエンザワクチンは10月から接種を始める予定です。予約は9月8日からWebで先行して開始、窓口や電話でのご予約は9月15日からお受けします。生後6か月から小学生までのお子さまは2回の接種が必要ですが、昨シーズンも接種をした小学校4年生以上のお子さまは原則1回の接種です。2回接種が必要な方は1回目の予約と同時に4週間以上の間隔をあけて2回目の予約もお取りください。別々に取ると既に予約が埋まってしまいご希望の日程でとれないことがあります。また、6か月未満のお子様への接種は行いません。
接種料金(お釣りのないように用意いただけると助かります)
1回目4,000円(ただし3歳未満のお子さまは3,600円)
2回目2,600円
尚ワクチン接種は、横田先生とれいな先生、安藤先生が担当しますが、担当医師は当日までわかりませんのでご了承ください。また、当院かかりつけのお子さまのご両親への接種も行っています。インフルエンザ予防接種期間は予防接種の時間帯を特別に多く設けていますが、どうしても都合のつかない方はお問合せください。
~おねがい~
インフルエンザ予防接種の時間は院内が混み合うことがあります。新型コロナウィルス感染拡大防止のため以下の注意点をご理解の上ご協力をお願いいたします。
・母子手帳、保険証、医療証(お持ちの方)をお忘れなく!
・来院前にお熱を測ってきましょう!
・最少人数でお越しください!
・インフルエンザワクチンの問診票はホームページからダウンロードができます。事前にご用意いただき記入を済ませてご来院いただくと時間の短縮ができます。他のワクチンと同時接種を予定されている場合、ご希望があればそちらの問診票をお渡しすることもできますので受付までお声かけください。
Web問診システムをお使いいただけます
9月よりWeb問診システムを導入します。今まで来院された際に、受付、看護師がうかがっていた問診内容を、患者さんのスマホで回答いただけるようにしたものです。Web上のアンケートのように質問に回答していただくことで、受診の目的を伝えることができます。来院前に自宅や外出先であらかじめ症状を入力しておくことで、伝え漏れの防止ができます。Web予約システム(Web予約Station)とは別のシステムになりますので、必ず予約をとってから、このシステムで問診を入力してください。初めてかかられる方はあらかじめ受付(0465-34-0666)にお電話いただき、来院時間を決めてからご利用ください。はじめは不完全なところもあるかと思いますが、今後改良を続けより使いやすいシステムにしていく予定です。是非試してみてください。