院内報
こあら通信 第268号 August 2020
目次
・ファミリーヒストリー
・あせも
・2歳未満のマスクは不要
・インフルエンザ予防接種
・院内装飾
ファミリーヒストリー
ウキウキ感のあまりない夏休みを迎えています。新型コロナウイルスの再流行がはっきりしてきたことはもちろん、梅雨が長引きスッキリしない天気が続いたことも原因の一つです。子どもたちもストレスがたくさんたまっていると思います。短い夏休みですが、ぜひ楽しいイベントを考えてあげてください。
さて、あまりテレビは観ないのですが、最近興味を持って観ているのがNHKの「ファミリーヒストリー」という番組です。テレビ局の探索隊が戸籍や古い資料からゲストの祖先を探っていくという番組で、両親やその祖先がどのような暮らしをしていたのかが解き明かされて行くという趣向です。他人のことではありますが、自分のことのように興味を持ってしまうのが不思議です。
人はだれも自分のルーツを知りたいものです。私も14年前に従兄弟たちと横田家のルーツを探す旅に出かけたことがありこあら通信102号にそのことを書いています。父方の祖父が生まれ育った家を福島県まで訪ねていき、家を継いでいる当主と会って話し、先祖代々のお墓にお参りしてきました。一緒に出かけた従兄弟たちも何人かはすでに鬼籍に入り寂しい思いもありますが、当時はとても楽しい旅でした。
大学の医局でも自分の家系について本を出した先輩もいて誰しも自分のルーツには関心があるのだと思います。祖先を知ることは、とりもなおさず自分を知ることです。人は好き嫌いにかかわらず人の繋がりの中で誕生し生きています。人の縁に感謝しつつ、これからも縁を大切に暮らしていければと思います。
あせも
あせもとは、汗腺の出口が汗・ほこり・アカなどでふさがり、汗が皮膚の中にたまって炎症を起こした状態です。頭・額・背中・おしり・首・わきの下・手足のくびれなど汗のかきやすい部分に赤や白の小さなブツブツができて痒がります。かゆみから皮膚をかき壊し、化膿して「とびひ」になったり、黄色ブドウ球菌が感染すると「あせものより」と呼ばれるおできができ、痛み・発熱などの症状がでることもあります。軽い症状の場合、ホームケアで自然に治ります。範囲がひろい・なかなか治らない・ひどく痒がるなどの様子が見られたら受診しましょう。
*予防とホームケア*
① 汗をかきっぱなしにしない
・汗を吸いやすい吸湿性/通気性の良い肌着(木綿・ガーゼ)を選ぶ
・汗をかいたら、こまめに着替える・シャワーで清潔を心がける
② エアコンや扇風機を使い涼しくする(冷やしすぎないように気をつける)
・冬でも厚着や暖房の効かせすぎであせもになる事がある
③ かき壊して悪化させないように、爪を短く切る
④ 処方された薬は指示通り使う
2歳未満のマスクは不要
いよいよ夏本番です。外出自粛の影響で、汗をかいて体温調節することに体が慣れていないことや、マスクで汗の蒸発が妨げられて熱がこもりやすいことから、今年はより一層熱中症に注意が必要です。屋外で人と十分な距離をとれる場合は適宜マスクをはずしましょう。特に2歳未満の子どもにはマスクは不要、むしろ危険とも言われています。乳児は呼吸器の空気の通り道が狭いので、マスクをすると呼吸をしにくくなり呼吸や心臓へ負担がかかります。またマスクで顔色や表情の変化が見えなくなり、体調の変化に気付きにくくなります。新型コロナウィルスでは、子どもの重症例は極少数で、また感染してもそのほとんどが同居する家族からの感染であることがわかっています。外では人との距離を保つ、ベビーカーのシェード(日よけ)を出す、抱っこしている場合は親向きに抱いて他人に顔を向けさせないなどの工夫をしながらこの夏を乗りきりましょう。
(日本小児科医会HPより)
インフルエンザ予防接種
インフルエンザ予防接種の予約は9月8日からWeb予約を先行して開始します。窓口や電話での予約は9月15日からを予定しています。詳細は追ってホームページやこあら通信9月号でご案内します。6ヶ月~小学生のお子さまは、接種回数2回です。ただし小学4年生以上で昨シーズンもワクチンを接種したお子さまは原則1回の接種とします。2回接種の場合、1回目の予約の際に、必ず2回目も予約してください。1回目終了後に2回目の予約を取ると既に予約が埋まっていてご希望の日程でとれないことがあります。1回目と2回目の間は4週間あけていただくようお願いいたします。
院内装飾
コロナウィルス感染拡大防止のために待合室や診察室のおもちゃを撤去してからしばらく時が経ちました。おもちゃを楽しみにご来院いただくお子様や、間をもたせるのにご不便をおかけしている保護者の皆様に大変申し訳なく感じております。こんな時は院内の装飾に目を向けていただくのはいかがでしょうか。診察を終えて処置室をぬけるカーブの壁面には海の生き物がいっぱい。カンガルーのお部屋前はジャングルのようで、その先のお部屋の仕掛けもお楽しみいただけるかと思います。一番人気は紙にとった手形、足形に思い浮かんだ絵を描きたしてみると…あら不思議!魚や恐竜に早変わりです。この飾りをみて「作ってみたい」と話されている声がよく聞こえてきます。作り方や質問はスタッフまでどうぞ。季節ごとにアイディアをだしあい作製していますので皆様の声は次の作品への大きなモチベーションになります。また、待合室に病児保育室「JAMBO!」の様子が伝わる、保育士お手製のポスターも掲示されました。こちらもぜひご覧ください。