横田小児科医院

院内報

こあら通信 第238号 February 2018

目次

・受験シーズン
・経口補水療法
・登園・登校の出席停止期間について
・JAMBO!だより
・待合室インフォメーション
・お知らせ

受験シーズン

冬らしい日が続きインフルエンザも急激に増えてきました。今年もインフルエンザを心配して受診する患者さんが増えています。基本的にインフルエンザは自然に治る病気ですが、治療薬と診断キットができたために、逆にさまざまな混乱を起こしているようにも感じます。正しい知識を持って、冷静に対処してください。

インフルエンザの季節は受験のシーズンでもあります。目前の受験に向けて追い込みに入っている方も少なくありません。私も小学校6年生で受験しました。当時小田原では中学受験する子どもはほとんどいなく、そのような中学があることさえ6年生になるまで知りませんでした。6年生で両親に中学校見学に連れて行かれ、その設備のよさに感激して受験しようと思うようになりました。模擬試験を横浜まで受けに行ったのですが、あまりのできの悪さに驚き、そこから一生懸命勉強を始めたのを思い出します。当時は富士フイルムの社宅の小さな家に住んでいて自分の部屋もありませんでしたが、負けず嫌いもあってずいぶん頑張ったものだと思います。

大学受験ももちろんありましたが、現役時代はあまり勉強もしないのに妙な自信があり、その結果1年目は失敗しました。浪人時代はもう先がないと必死でした。精神的にもきつい1年でしたが合格したときの喜びはひとしおでした。

受験を勝ち抜くには強い思いが必要ですが、相手がある戦いなので合格する人があるところには、必ず不合格の人がいます。受験の合否が人生を決めてしまうように感じますがそうではなく、その先の生き方こそが大切なのは言うまでもありません。そう思いながらいかに全力を傾けられるかが勝負の分かれ目かもしれません。

経口補水療法

冬に流行する病気のひとつに胃腸炎があります。

胃腸炎の症状は嘔吐や下痢・発熱などで、ひどくなると脱水症状を引き起こします。脱水症状には、唇や口が渇いている、涙が少ない、尿の回数が少ない、目がくぼんでいる、元気がなく寝てばかりいるなどがありますが、一番大切なのは体重の減少です。軽度~中等度の脱水症状の場合、点滴ではなくその成分に似た経口補水液を飲ませることで回復させる治療があります。(経口補水療法)
経口補水療法は、嘔吐や吐き気が落ち着いてきたら始めましょう。
経口補水液スプーン1杯(約5cc)を5~10分おきに飲ませ、そのまま吐かなければ飲ませる間隔を徐々に短くします。決して一度にたくさん飲まないでください。飲みづらそうなら人肌程度に温めたり、少量を凍らせる、ゼリータイプに替えてみましょう。経口補水液を嫌がる場合は、塩分を含んだ重湯・お粥・野菜スープ・チキンスープなどで代替してもかまいません。

上手く飲めない、嘔吐が続く、機嫌が悪い、ぐったりする、顔色が悪いなどの場合は早めに受診しましょう。

*経口補水液:ドラックストアでOS―1、アクアソリタ、アクアサポート、アクエリアス経口補水液などを販売しています。

下記の1日当たりの目安量を参考に、脱水状態に合わせて適宜増減してお飲みください。

学童~成人(高齢者を含む) 500~1000mL(g)/ 日
幼児 300~ 600mL(g)/ 日
乳児 体重1Kg当たり 30~50mL(g)/ 日

※gはオーエスワンゼリーにのみ適用する

登園・登校の出席停止期間について

インフルエンザを発症した時の出席停止期間は発症した後、発症翌日を1日目として5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまでです。薬の効果で熱が下がってもウィルスの感染力はしばらくの間残っているのでこのような日数が必要です。登校・登園の際に証明が必要な方は、熱の経過をつけた表や記録、健康手帳や所定の書式をもって受診してください。

JAMBO!だより

1月中旬からのインフルエンザ流行に伴い、同症状で多くのお子様にジャンボをご利用いただきました。日が経つほどに元気を取り戻し登園停止期間を迎える頃には、ジャンボが病児保育室であることを忘れてしまいそうなにぎやかさでした。ジャンボに入室しなければ出会わなかったお子様同士がその場で仲良く過ごす姿が微笑ましく、その順応性の高さに感心しました。こうしたなか、利用希望が多くキャンセル待ちやお預かりをお断りするなどご迷惑をおかけしました。保育士の増員などにつとめておりますのでご理解、ご協力をお願いいたします。

待合室インフォメーション

入り口から2階受付までの階段を上がった壁に、横田先生と先生の奥様を描いてもらった絵がかけられています。この作品は横田先生の医師会長退任のお祝いにスタッフ一同でプレゼントしたものです。作者はアール・ド・ヴィーヴルの藤田達朗さんです。一枚の写真だけを渡して依頼したのですが、顔だけでなく先生の優しさやあたたかさが伝わってくる素敵な絵です。また、先生の奥様はとても美人さんです。想像を膨らませてこちらも一緒にご覧ください。

日本脳炎ワクチン接種Web予約再開のお知らせ

長い間ワクチン不足でご迷惑をおかけしましたが、1月中旬より日本脳炎予防接種の予約を再開しました。日本脳炎は3歳前後から接種を始め、1回目から4週間後に2回目の接種、その1年後に3回目の接種をお勧めしています。2期の接種は9歳以降、3回目から4~5年間隔を開けて予約をお取りしています。ご不明な点がありましたら受付までお問い合わせください。

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〒250-0051
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