院内報
こあら通信 第214号 February 2016
目次
・愛犬の死
・インフルエンザに負けないぞ!
・おうちでできるインフルエンザ対策!
・インフルエンザをうつさない!
・インフルエンザにかかってしまったら!
・冬のおすすめの絵本 「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」
・お知らせ
愛犬の死
暖冬の後に記録的な寒波がやってきました。冬の寒さを身にしみて感じますが、やはりこれが冬ですね。流行が遅れているインフルエンザもそろそろ増えてくるかもしれません。
1月中旬に16歳になったミニチュアダックスフンドの愛犬が亡くなりました。7歳で突然重症の椎間板ヘルニアとなり、以後亡くなるまで半身不随でした。大掛かりな緊急手術をして犬のリハビリ病院へ入院し、退院後は台車を下半身に付けて走り回ったり、ベビーカーに乗せて散歩したりという生活を続けてきました。排尿、排便も自力ではできないので、私の家内がお腹を押して排泄させるという生活を9年間も続けてきたのです。ベビーカーで散歩していても、大きな犬を見ると激しく吠えて元気でしたが、寄る年波、身体の不自由には勝てない時がやってきました。
家内と長女の腕の中で静かに息を引き取りましたが、5歳になる孫が来ていたので、最期を一緒に看取りました。いつも一緒に遊んだり散歩していたので、孫は涙をいっぱいためて泣いていましたが、良い経験をさせてあげられました。たとえ動物であっても、死ぬということがどういうことかを心から感じてもらえたのではないかと思っています。ゲームの中でしか死を体験できていない子どもたちが増えていますが、このような実際の経験がとても大切です。また、動物を飼うときにはその命を最期まで預かるという覚悟が必要だということも、理解してくれたのではないかと思います。
森と水の公園の広場をいっしょに走り回っていた、8年前に亡くなったアイリッシュセッターと天国で再会し、またいっしょに走っているだろうと想像する毎日です。
インフルエンザに負けないぞ!おうちでできるインフルエンザ対策!
立春を迎えるとはいえまだまだ寒さ厳しいこの時期、心配になるのがインフルエンザです。ワクチンを接種し備えることはもちろんですが、病気の予防で大切なのはウィルスを口や鼻に持ってこないこと。外出から帰ったらまず手洗いで付着したウィルスを落とし、うがいをするのが効果的です。
♦正しいうがいの仕方♦
①ブクブクうがい→水を口の中に含み、強くクチュクチュしながら口の中を2~3回洗い流す
②ガラガラうがい→水を含んで上を向き、のどの奥の方で10回ぐらいガラガラし水を吐き出す。これを数回繰り返す。
ブクブクうがいは3~4歳頃、ガラガラうがいは5歳頃になるとできると言われています。うがいの練習は、おうちの方と一緒に向き合って動作を真似するところから始めます。子どもの頬に大人が指をあてて動きを補助してあげるのも楽しみながらできる方法です。
他に、部屋の湿度を50~60%に保つ、十分な睡眠と栄養をとる、流行時は人混みへの外出は避けるなど普段の生活から心がけましょう。
インフルエンザをうつさない!
インフルエンザかな?と思ったら以下の点をご理解のうえ受診していただけると、感染防止を含め大変助かりますのでご協力をお願いいたします。
診察の予約をとったら、いつも通り受付にあがってきてもらって大丈夫です。その際マスクのできるお子さんは着用をお願いします。
受付で集団生活や周囲の流行状況、人ごみに出かけたかなど(発症の前日、前々日)をお伺いします。
感染が疑わしい方は別の場所でお待ちいただきます。
診察時、診断に必要であれば迅速検査を行います。
検査結果をお待ちの間に、インフルエンザワクチンの接種歴や罹患歴(近年インフルエンザにかかったか)などをお伺いします。これは、先生がインフルエンザワクチンの有効性について調査を行っているためです。
インフルエンザと確定したら別室へご案内します。処方箋、会計はそちらまで事務スタッフが持っていきますのでその場でお待ちください。
インフルエンザにかかってしまったら!
毎年冬季を中心に流行する「インフルエンザ」
昨年に比べ遅めの流行ですが、今シーズンも年明けからみられるようになりました。
ヒトの間で大きな流行を起こすのは「A型」「B型」です(A型は「香港型」と「2009パンデミック型」の2種類)。いずれも咳やくしゃみを介して飛沫感染します。潜伏期間は、1~2日(長くても4日)と短く、発症の24時間前から他の人に感染させる可能性があります。突然の発熱・悪寒・関節痛・だるさ等が現れ、その後遅れて咳や鼻水などのカゼ症状が出てきます。
迅速診断キットで15分以内で検査することができますが、発熱してから早過ぎても遅すぎても陽性に出ないことがあります。抗インフルエンザ薬(内服薬または吸入薬)が有効で、使用すると短期間で解熱し、インフルエンザが治ったかのようにみえますが、ウイルスは発症後5~7日間は体内に残っています。登園・登校・外出には医師の許可が必要です。登園・登校基準は「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)経過するまで」とされています。解熱しても外出などせず許可が出るまで自宅でゆっくり過ごしましょう。
※発症後5日:症状が現れた翌日から5日間
解熱した後2日(幼児は3日)経過するまで:解熱を確認した日の翌日から2~3日間
冬のおすすめの絵本 「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」
作者のバージニア・リー・バートンは我が子のためにこの本を作りました。
とても美しく細部まで楽しめる絵本です。けいてぃーがどんな力を持っているのか丁寧に描き込まれるところから始まり、やがてどんどん雪が降り積もって、いよいよ出番がやってきます。30センチ、60センチ、1メートル…。真っ白な世界にうまく言葉がのって引き込まれていきます。そして、疲れ知らずのけいてぃーの仕事ぶりにワクワクします。
読んで聞かせて、3、4才から楽しめる絵本だと思いますが、赤ちゃんのママも是非読んでみてください。
まず、ご自分が楽しい絵本に出会ってあたためておいて、お子さんに丁度良い時期が来た時に思いをのせて一緒に楽しんでいただきたいと思います。(読み聞かせ:舟橋)
お知らせ
いつもインターネット予約にご協力をいただきありがとうございます。
その一方で当院宛の間違え電話が多いと、一般の方からお叱りの連絡がありました。
電話予約の番号は「35-0677」ですが、局番違いの間違いが増えているようです。
電話では診療の予約しかできませんので、できる限りインターネットでの予約をお勧めしています。登録ができない等ありましたら受付までご相談ください。くれぐれもかけ間違いのないようにお願いいたします。