院内報
こあら通信 第210号 October 2015
目次
・ラグビーワールドカップ
・メディアから離れてみませんか?
・読書の秋!
・スタッフ紹介
・お知らせ
・編集後記
ラグビーワールドカップ
スポーツの秋ですが、今一番の話題はイングランドで開催されているラグビーワールドカップです。4年後には日本でワールドカップが開催されるということもありますが、強豪南アフリカを初戦で破った日本の活躍は、私たちをたいへん勇気づけてくれました。
私は実はラグビーが大好きで、短期間ですが大学でラグビー部に入っていました。ラグビーに興味を持ち始めたのは、2つ違いの従兄弟が高校でラグビーをやっていて、ラグビーの話をよく聞かされ、一緒にテレビを観ていたのがきっかけです。しかし、完全に私を虜にしたのは、昭和47年正月に行われた全日本選手権の一戦でした。当時のラグビー日本選手権は、成人の日の1月15日に大学日本一と社会人日本一が戦うことになっていました。現在と同様、当時も社会人の実力が優っていて、大学生が勝つことは多くありませんでした。
この年、早稲田大学と三菱自工京都の戦いで、早稲田は終了間際まで僅差で負けていました。しかし、終了間際の早稲田の攻撃で、敵陣の後ろ側に蹴り込んだボールがちょうどよいバウンドで早稲田の選手の腕の中に入り、そのまま逆転トライとなったのです。雨の中の試合で、私はテレビ中継を見ていましたが、このときの興奮は今でも忘れられません。その年大学に合格し、ラグビー部に入っていた高校の先輩から声を掛けられ、すぐに入部しようと考えたわけです。
どこにバウンドするかもわからない楕円形のボールを全力で追っていくのは、とても難しいことですが魅力的です。「努力が運を支配する」という気持ちが湧いてきます。城山競技場が2019年のワールドカップに向けて日本代表の練習拠点になることも決まっていて、これからもラグビーから目が離せません。
メディアから離れてみませんか?
電子メディア機器(パソコン・スマートフォン・タブレット・ゲーム・テレビなど)はとても便利で、私たちの生活に無くてはならないものとなっています。情報をリアルタイムで得ることもできますし、発信することも出来ます。暇があればスマホを操作、テレビやスマホを見ながら授乳している、グズル子どもに動画やアプリを見せている等、身に覚えはありませんか?子どもも大人も依存傾向があるといえます。海外の学会では「2歳までのメディア接触が有益である証拠はなく、有害である危険性がある(中略)」との声明を出しています。2歳までのメディアの視聴は、対人関係の発達・言葉の発達に悪影響(表情がない、言葉が遅い、視線が合わないなど)を与えていると言われています。2歳までと限らず、大人も子どもも家庭で、メディアへ接触する時間、食事や授乳中はテレビを消すなど簡単なルールを決めてみましょう。メディアから一時離れることで、子どもの様々な成長に出会えることと思います。本を読んだり、思いきり外で遊んでみてはいかがでしょうか。
読書の秋!
食欲、スポーツ、芸術…と、秋ならでは思い浮かぶことは多くありますね。ここでは、お子さんと一緒に楽しめる絵本との付き合い方を絵本の読み聞かせをしてもらっている舟橋さんに聞きました。
舟橋ゆみ子さんプロフィール
当院で絵本の読み聞かせをしてもらっている保育士さんです。開成町・大井町などで絵本の読み聞かせやわらべうたの会の講師をされています。
Q. 読み聞かせを始めたきっかけは?楽しみは?
A. 自分の子どもが赤ちゃんのときにわらべうたの楽しさを知りました。わらべうたをもっと知りたい、わらべうたで遊べるところはないかとアンテナをたてて探しているうちにわらべうたを伝承している方々に出会いました。そこで絵本の楽しさも同時に教えてもらいました。今は自分の子育ても一段落しました。読み聞かせの時は、私に向けてくれる子どもたちのキラキラしたお顔を独り占めさせてもらっています(笑)。また自分が伝えられたものを人に伝えていけるということに喜びを感じています。
Q. なぜ本を読んでほしい?
A. 子どもたちは絵本の中に飛び込んで色々な体験をしたり、心を動かす作業をしたりしています。こうしたことは物事への好奇心や興味を持つことにつながり自分から発する力を身につけることに役立ちます。
Q. どんな本を読んだらいい?
A. 良い本は、絵が美しくて文章に力があります。図鑑でも大丈夫です。何度読んでいる本でも一緒に読むことで言葉が増え会話が成立していきます。また、子どもが読んでほしいという欲求を受け入れることで親子の信頼関係を築くことができます。
Q. おうちの方へのメッセージをお願いします。
A. 親子で一緒に絵本を楽しんでください。仕事に家事に…目まぐるしい毎日の中で、ゆっくり本を読んであげる時間を作ることは難しいかと思います。しかし、読み手の気持ちのまま、イライラしながら読まれると子どもはその本も嫌いになってしまいます。読み手の方もぜひ楽みながら読んであげてください。
※舟橋さんの絵本の読み聞かせは待合室で隔週金曜日午後2時から4時まで行っています。どなたでも参加できます。お子さまにあった本を選ぶお手伝いもできますので気軽に声をおかけください。
今回クリニックの本棚からお勧めの本を選んでもらいました。すぐにお手にとっていただけるよう待合室の本棚上にありますのでぜひご覧ください。
★「おやすみなさいおつきさま」
★「つきのぼうや」です。
おすすめポイント:夜空にきれいな月が浮かぶ季節です。繰り広げられる物語をお楽しみください。読んだ後にはきっと空を見上げたくなりますよ。
スタッフ紹介 - 橋立春香さん
はじめまして!6月から事務で働かせていただくことになりました橋立です。事務の仕事も病院勤務も初めてで子育ての経験も無いわたしは毎日学ぶことばかりですが、可愛い子どもたちに癒しと元気をもらいつつ一緒に成長していきたいと思います!
お母さま方ともたくさんお話できたら嬉しいです♪これからどうぞよろしくお願いします(^^)
お知らせ
10月1日からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。6か月~小学生のお子さんは接種回数2回です。ただし小学4年生以上で昨シーズンもワクチンを接種したお子さまは原則1回の接種とします。1回目と2回目の接種間隔は4週間以上あけてください。
接種料金
1回目:3歳未満→3500円、3歳以上→3900円
2回目:2500円
また今シーズンからインフルエンザワクチンが変わりました。昨シーズンまでは3種類のウィルスに対応したワクチンでしたが、今シーズンは4種類対応になりました。
なぜ4種類対応になったのでしょうか?ここ数年、インフルエンザA型に加えてB型も2種類の系統による混合流行が続いています。このためWHOも4種類対応ワクチンへの移行を勧めており、日本でも導入されることになりました。
編集後記
残暑も少なく過ごしやすいとほっとしたのもつかの間、安定しないお天気で喘息の患者さんが例年になく多い前月でした。長く勤められた事務の伊藤さんがご家庭の事情により8月で退職されました。お疲れ様でした。