横田小児科医院

院内報

こあら通信 第195号 July 2014

目次

・病児保育
・病児保育室「JAMBO!(ジャンボ)」紹介
・ヨコピー講座「健康な皮膚を保つ ②」?かゆみがある時のお手入れ?
・お知らせ
・編集後記

病児保育

東京から遊びにきていた孫が、田んぼのオタマジャクシを捕まえて家に持ち帰り、楽しそうに見ていました。沖縄では梅雨が明けたというニュスも届き、本格的な夏に向かって季節が動いていることを感じます。

7月から横田小児科医院は新しい事業に取組みます。病児保育室の開設です。各地の小児科の仲間が病児保育に取組んでいるのを見聞きし、いつか始めてみたいと長い間思ってきました。一方、子どもが病気のときくらい、家族が仕事を休んで子どもの面倒をみてあげるのが一番よいのではないかという考えも当然で、社会が変わることの方が大切なのではないかという意見も根強いです。そんなことを考えているときに、ちょうどよいタイミングで隣の方が転居し、家を購入させていただくことになりました。多少迷いもありましたが、それでは病児保育を始めようと思い立ったわけです。

病気になったとき、人は誰でも一番心細くなります。子どもはなおさらお母さんから離れたくないのが本当の気持ちでしょう。また、そういう心細い状況のときにこそ、親子の絆は強められるのかもしれません。子どもの病気は、親子の関係を見直す良いチャンスでもあるのです。

そうわかっていても、仕事をどうしても休めない人、家でじゅうぶんに面倒をみることのできない家庭があることも確かです。そういう方々のために、この病児保育室がどの程度役にたてるのか、自分の目で確かめてみたいという思いもありました。単に病気の子どもを預かるというのではなく、保護者も子どもも安心して過ごせる場所を提供できればと願っています。

子どもの具合が悪くなったとき、昔はご近所で助け合うシステムが機能していました。世話好きの近所のおばちゃんが、子どもたちの面倒をみてくれていたのです。でも、今はそういった社会が崩壊してしまい、誰に頼ったらよいのかわからずみんなが困っています。

今こそ、子育てを地域で支える新しいシステムが必要で、病児保育室は新たな子育て支援の拠点として大切な役目を果たせる可能性があると考えています。皆さんと一緒に病児保育室が育つことを願っています。

病児保育室
「JAMBO!(ジャンボ)」紹介

7月2日より横田小児科医院隣に病児保育室「JAMBO!」がオープンします。「JAMBO!」は、アフリカの言葉で「こんにちは」という意味です。おうちの方に安心を、子ども達には元気をそんな願いをこめて準備しました。

Q1)「病児保育室」とは?

子どもが病気の時、仕事などでどうしても看護ができない保護者の方に代わって、看護師、保育士がお子様をお預かりします。保育中は、看護師が容体に合わせて必要な処置を行い、お子様は保育士と楽しく遊びながら一日を過ごします。

Q2)どんな症状・経過の子どもが利用できますか?

通常の外来で治療可能な病気、例えば、発熱・おう吐している、水ぼうそうやインフルエンザにかかっている等のお子様もお預かりできます。

※ただし麻疹(はしか)流行性角結膜炎(はやり目)は対象外

Q3)働いていないと、利用できないのですか?

家庭保育のお子様も対象です。

①生後6か月から就学前の児童
②市内在住であること、または市内保育園・幼稚園を利用していること

※小田原市以外の方は医院窓口に直接ご相談ください

Q4)利用方法・登録方法は?

① 小田原市内利用者は、市役所保育課で登録申請後医院窓口にお知らせください。ただし、急な利用の場合は医院内でも登録申請は可能です。利用方法をご案内いたします。
※ 既に他の病後児保育を利用している方も、改めて利用登録が必要です。
②その他市町村の方は、医院窓口での登録となります。

Q5)料金について

¥2,000/日
 預けていた時間に関わらず同料金です。保育中に足りなくなった離乳食、副食類、オムツは有料になります。

※生活保護世帯、市民税非課税世帯には減免制度あり(小田原市のみ)

Q6)保育時間と休室日

保育時間:AM7:30?PM5:30
休室日: 土曜・日曜祝日・医院の臨時休診日

Q7)入室の手順について

 朝7時30分以降、病児保育室玄関でお預かり、夕方17時30分までに医院受付にて会計をお願いします。その後病児保育室へのお迎えとなります。

Q8)どのように過ごすのですか?

「JAMBO!」では、お子様の症状に合わせて、医師の診察や看護師よる検温、鼻汁吸引など必要な処置を施します。子ども達は病気の時でもただ寝ているだけではありません。おもちゃで楽しく遊んだり、泣いたり、ご飯を食べたり、お子様が家で過ごす時と同じようにくつろぎながら過ごせるように心がけています。

Q9)食事について

 症状に合わせたお弁当をお持ちください。

ヨコピー講座
「健康な皮膚を保つ ②」
?かゆみがある時のお手入れ?

梅雨に入り気温、湿度が高くなってきました。汗をかき、あせもや、肌のトラブルが多い季節です。
 
肌が荒れていると、かゆみが出て無意識に?いてしまいがちです。爪が長かったり、がさがさしたものを着ていると、?いたり、擦れたりすることでさらにかゆみが増し引っかいてしまいます。皮膚の状態は、さらに悪化することになります。

かゆみがあるときは、皮膚の状態に合わせてお薬が処方されます。皮膚にうるおいを与える塗り薬(保湿剤)、またはかゆみや湿疹を抑える塗り薬や飲み薬(ステロイド薬や抗ヒスタミン薬)があります。お薬は先生の指示をよく守り、正しく使いましょう。指示の通りに使うことで肌の状態がよくなっていきます。よくなってもすぐに止めず、かかりつけ医と相談して続けていきましょう。

皮膚の汚れは湿疹をひどくする原因になります。汗をかいたらシャワーを浴びましょう。石けんを泡立てて、手で洗います。ぬるめのお湯で石けんを十分に洗い流してください。タオルでやさしく包むように拭くとよいです。皮膚を傷つけないために衣類は刺激が少なく吸湿性のよいものを選び、爪を切るなどのケアも合わせて行いましょう。

お知らせ
1. 実習生がきています

小田原看護学校の学生と小田原市立病院の研修医が実習にきています。皆様のご理解とご協力宜しくお願いいたします。

2. 乳児健診(お誕生前健診)の予約について

健診の予約の際、「何ヶ月の時がいいですか?」とよく質問されます。母子手帳に記録する際発達のすすみ具合から、小田原市の8・9ヶ月健診であれば9ヶ月、南足柄市他市町村の10・11ヶ月健診であれば11ヶ月をおすすめしています。もちろん、8ヶ月、10ヶ月でも健診はできます。

該当の月数でないと、有料になりますのでご注意ください。予約機で予約が取れない時は、受付までご連絡ください。他の時間をご案内いたします。

編集後記

いつの間にか蛙の鳴き声は消えていました。早朝の鳥の鳴き声が清々しく感じられます。数年前、沖縄出身のお母さんが、3人のお子さんと同時にインフルエンザになり、途方にくれていた姿を思い出しました。どうしても仕事を休めないという、切実な問題を抱えている方もいられるでしょう。「JAMBO!」がサバンナアカシアのように、皆さんの束の間の憩いとなるよう、スタッフ一同心をこめてお迎えしたいと思っています。次回は、「JAMBO!」の保育士紹介と施設案内をいたします。 新しいスタッフも入りました。皆様よろしくお願いいたします。

横田小児科医院

お問い合わせ先

横田小児科医院

病児保育室JAMBO!

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〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
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TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756
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