院内報
こあら通信 第5号 SEP 1998
目次
・ぜんそくシーズン到来
・予防接種は済みましたか?
・ホームケアアドバイス
・受付からのお願い
・スパウザ小田原で納涼会
・【編集部から】
ぜんそくシーズン到来 生活を見直して上手に乗り切ろう
9月は台風のシーズン。台風が近づくと小児科の外来はぜんそくの患者さんでいっぱいです。
ぜんそくと聞くと、大変な病気だと感じる方が多いと思いますが、ぜんそく体質の子どもはけっして珍しくはありません。ぜんそくの子どもはカゼをひきやすいことが多いので、小児科ではいつもぜんそく体質の子どもがお得意さんになってしまうのです。
〔ぜんそくの症状〕
ぜんそくの症状は、呼吸をするときにゼーゼーしたりヒューヒューしたりして苦しくなるというのが特徴です。聴診器で聴くと、息を吐くときに音が出るのがわかります。このような症状はぜんそく発作と呼ばれ、突然起こります。気管の空気の通りが悪くなり、気管支粘膜からの分泌物が増えるためにこのような症状が起こるのです。
〔ぜんそくの原因〕
どうしてこのような症状が起こるのでしょうか。人間の体は、外から自分とは異なった物質が侵入するとそれを感知し、次にその物質が侵入してきたときに反応を起こします。このときに体に不都合な反応を起こすことをアレルギーと呼んでいます。
アレルギーが起こると、体の中の細胞から化学物質が放出され、この物質によって気管支の粘膜がむくんだり、粘膜からの粘液の分泌が多くなったり、気管支を取り囲んでいる筋肉が縮んだりするわけです。
ぜんそくの最も大事な原因は、このアレルギーを起こしやすい体質です。この体質は遺伝的なもので、血のつながった人にアレルギーがあったり、アトピー性皮膚炎を持っていたりするとぜんそくになりやすいということがあるのです。
〔発作のきっかけ〕
アレルギー反応を起こす物質をアレルゲンと呼びます。子どものぜんそくの原因となるアレルゲンには、ダニ、家のほこり(ハウスダスト)、犬や猫の毛垢、カビ、雑草の花粉などがあります。もちろん、これらのアレルゲンはできるだけ取り除いてあげましょう。
しかし、ぜんそくはアレルギーだけではすべてを説明することができません。カゼひき、天気や気温の変化、精神的なストレスなどいろいろなものが発作を引き起こします。これは、ぜんそくの患者さんの気管支が非常に敏感で、少しの変化にも反応するためだと考えられています。
〔ぜんそくの治療〕
発作が起こっているときには、気管支を拡げる薬を吸入したり、飲んだりします。でもこれはあくまで対症療法にすぎません。ぜんそくを本当に治すためには、体質を改善しなくてはならないのです。でも、これは簡単ではありません。
とは言っても、大部分の子どもは年齢が高くなると自然に体質が変わり、発作を起こさなくなります。心配しすぎず気長に治療を受けるようにしてください。
予防接種は済みましたか?
●印期間は無料で受けられます。
(水痘・おたふくかぜは有料です)
集団接種
市町村ごとに日程会場が指定
☆ツベルクリン反応・BCG
●0カ月~4歳未満
☆ポリオ
●3カ月~7歳6カ月未満
個別接種
個々に医療機関で接種
☆三種混合(4回接種)
●3カ月~7歳6カ月未満
☆二種混合
●11歳~13歳未満
☆麻しん(はしか)
●1歳~7歳6カ月未満
☆風しん
●1歳~7歳6カ月未満
●12歳~16歳未満
(平成15年9月で終了)
☆日本脳炎(1期において3回接種)
1期●6カ月~7歳6カ月未満
2期●9歳~13歳未満
3期●14歳~16歳未満
「いつ接種したらいいの?」そんな疑問、持っていませんか。予防接種は病気からお子さんを守るためにとても大切なものです。必ず接種しましょう。基本的には無料ですが、対象年齢を過ぎてしまうと、有料になってしまいます。今接種しなくてはならないものはありませんか。確認し、予約を取ってください。水痘・おたふくかぜは有料になります。わからない点はお気軽にスタッフにお尋ねください。
ホームケアアドバイス「おむつの中のトラブル」
9月に入っても残暑厳しいこの時期。赤ちゃんのいる御家庭では、皮膚のトラブル等でお困りではありませんか?
★おむつのかぶれ★
尿や便に含まれる成分が刺激になってかぶれます。濡れたままにしているとなりやすいので気をつけましょう。紙おむつだからといって、長い時間おむつを取り換えないでいると、おしりはかぶれてしまいます。
●清潔にする
尿だけでもお湯や水で浸した脱脂綿できれいにしましょう。便は拭くだけでは十分に汚れがとれません。シャワーや洗面器で洗い流しましょう。台所用洗剤の空き容器をきれいにし、微温湯を入れおしりを流すのも簡単でいいですよ。
●よく乾かす
乾いたタオルで水分を拭き、しばらくおむつをしないのもいい方法。赤ちゃんもおしりが開放されて気持ちいい・
軟膏をつける場合は、このように皮膚をきれいにした後に処方されたものをつけてください。ベビーパウダーは、一時さらっとしますが、汗をかいたりするとかえってべたつき、汗の出口を塞ぎ逆効果です。
★カンジダ皮膚炎★
おむつ内はジメジメするのでカンジダ(カビの一種)が繁殖しやすく、かぶれたところにつくと治りにくくなります。一般の軟膏では効果がないばかりか、悪化することもあります。治りが悪い時は、早めに受診してください。
受付からのお願い
受付した際に車で来られているかを確認し、県道沿いの駐車場に停めた方には駐車した位置を聞いていますが、どうしてだろうと思っていませんでしたか。県道沿いの駐車場は横田小児科医院専用の駐車場ではありません。色々な方が借りている駐車場です。横田小児科医院と書いてはありますが、分かりにくい所もあるので他の方が借りているところに駐車していないかを確認しているのです。
そこで県道沿いの駐車場に駐車される方へお願いがあります。必ず停めるときには横田小児科医院と書いてあるのを確認してください。他の方が借りている場所には停めないでください。大変迷惑になります。
どこが停めてよい場所かよくわからない方は、受付で配置図をお配りしていますので声を掛けてください。
今まで受付の際にこちらから車で来られたかを聞いていましたが、忙しいときなど聞きそびれてしまうときもありますのでお母さん方から言っていただけると大変助かります。ご協力よろしくお願いします。
スパウザ小田原で納涼会
7月29日に納涼会がありました。病院とあおば薬局のスタッフ総勢30名ほどで、スパウザ小田原に行ってきました。スパウザ小田原は、海が一望できる高台にあり、今年開店したとても近代的な建物です。
昼食のバーベキューの後は自由行動で、それぞれ自分の好きなコーナーで楽しんできました。今年は病院もとても忙しく、なかなか気の抜けないような状態が続いていましたが、この日ばかりは皆、ゆったりのびのびと一日が過ごせて、とてもリフレッシュできたのではないでしょうか。とても楽しい一日でした。
【編集部から】
夏ももう終わりだというのにまだ暑い日が続いていますね。皆さん、夏休みはエンジョイできましたか?
海やプールへ行き、真っ黒になった子も多いんだろうなあ。
私たちスタッフも長期の休みをいただき、リフレッシュさせていただきました。これからもさらに皆様の御期待にそえるよう頑張っていきたいと思います。