横田小児科医院

院内報

こあら通信 第262号 February 2020

目次

・ミャンマー
・子どもの中耳炎
・れいな先生と一緒に!「子育てトーク」開催
・効果的なマスクの着用を!
・インフルエンザとJAMBO!

ミャンマー

 正月が明けてインフルエンザが少しずつ拡がっていますが、それよりも武漢から始まった新型コロナウイルスによる肺炎が不気味です。WHOは公衆衛生上の緊急事態に該当しないと発表しましたが、慌てずに動向を見守ることが必要だと思います。

 お正月は急患診療所などに出動していたので、1月中旬に休みを取り家内とミャンマーへ1週間旅行してきました。アジアの国々は数多く訪れていますが、ミャンマーは初めてでした。ヤンゴン(昔のラングーン)に着いて、その発展ぶりにまず驚きました。ビルマの竪琴の世界を想像していたのに、大きな近代的ビルが立ち並び、日本からたくさんの会社が進出しています。スー・チーさんの人気もたいしたものです。しかし、軍が政治に力を持っているので民主化もすんなりとはいかないようです。タイ、中国、インド、バングラディシュの4つの国と国境を接しており、進出のために大量の援助をしてくる中国との関係が特に大変なようです。ロヒンギャへの迫害が国連でも取り上げられていますが、単なる迫害だけの問題ではなく、いろいろな事情があることをガイドさんや現地の新聞から知りました。

 感心したのは90%を占める仏教徒の信心深さです。仏塔の華やかさや数の多さにも驚きますが、そこで真剣にお祈りする人が絶えず、街中のあちこちでお経を唱えている姿を見かけます。もう一つ感動するのは夕陽の美しさ。この時期ミャンマーは乾季で雨はほとんど降らず、気温は高くなりますが蒸し暑さはありません。真っ赤な夕陽が仏塔の向こうに沈む景色は、いろいろなことを考えさせてくれました。もちろん、子どもたちの笑顔も印象的でした。

子どもの中耳炎

中耳炎は、のどや鼻のウィルスや細菌が耳とのどをつなぐ管から中耳に入り炎症を起こす状態をいいます。2歳までは中耳炎を繰り返す子供が多いのも特徴です。

急性中耳炎:風邪をきっかけになりやすく鼓膜が腫れたり、中耳腔に膿が溜まってしまう状態です。症状は、耳痛や発熱(出ないことも多いです)、ひどくなると溜まった膿が鼓膜の穴が開いたところから耳垂れとして流れ出ます。乳幼児では、機嫌が悪い、耳をよく触るなどのサインで痛みを訴えることもあります。

滲出性中耳炎:急性中耳炎に続き鼓膜が陥没して水が溜まった状態です。鼻水や鼻づまりが続いたときに起こりやすいといわれています。痛みなどほとんどないため周囲の人に気付かれにくく耳が詰まった感じや耳の聞こえが悪くなることがあります。

 中耳炎の時は、まずこまめに鼻水を取りましょう。鼻水を出しやすくするお薬など処方されますが、悪化すると抗生物質を使用することもあります。炎症が治まったか経過を診てもらうことも大切です。夜間急に耳を痛がる場合、耳の辺りを冷やしたり解熱鎮痛剤を使用すると少し楽になることがあります。痛みが落ち着き眠ることができれば翌朝まで待ち受診しましょう。

れいな先生と一緒に!子育てトーク開催

今回のテーマは「子どもの言葉と発達」でした。言葉を話せるようになるには、聴力、言葉を理解する知的能力、発語能力、コミュニケーション能力が必要であり、赤ちゃん自身の力と赤ちゃんを取り巻く環境が大きく影響するために、言葉の発達は個人差が大きいことを知っておくことが大切とお話がありました。赤ちゃんの言葉を引き出すためには気持ちを共有したり、赤ちゃんの気持ちになったり、たくさん声をかけてあげたりと愛情を持って相手、お世話をすることが大切で、言葉の発達にも通じるようです。1日1語ずつ言葉を覚えていくというものではなく、頭の中にいっぱい言葉をためこんでいて、ある時コップからあふれ出す水のように突然しゃべりだすことがあるそうです。楽しい時間を過ごしてその時を待つことも良いかもしれませんね。それでもご心配の時にはご相談ください。次の子育てトークは3月に開催を予定しています。

効果的なマスクの着用を!

1月後半から当院でもインフルエンザの患者さんが少しずつ増えてきました。熱で来院される多くの方にマスクの着用にご協力いただいています。いつもありがとうございます。まだ小さいお子様が、お顔のほとんどが隠れてしまいそうな大きなマスクを嫌がらずにつけてくれている可愛らしい姿にはスタッフ一同癒されていますが、ただマスクも正しく着用しないと効果がありません。

①着ける人に合ったサイズのマスクで
②鼻と口の両方を確実に覆うようにしましょう。引き続きご協力をお願いします。

インフルエンザとJAMBO!

インフルエンザを発症した時の出席停止期間は、発症翌日を1日目として5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児は3日)を経過するまでです。薬の効果で熱が下がってもウィルスの感染力はしばらくの間残っているのでこのような日数が必要になります。当院併設の病児保育室「JAMBO!」ではインフルエンザのお子様もお預かりすることができ、入室の間に登校、登園の際に必要な証明もお出ししています。仕事を休めない、面倒を見られる人がいない…など困った時にはJAMBO!へどうぞ。生後6か月から小学校3年生がご利用いただけます。

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