横田小児科医院

院内報

こあら通信 第230号 June 2017

目次

・ヒューストン
・食物アレルギー(その2)
・横田先生のお仕事紹介 第3回:小田原医師会へGo!
・待合室インフォメーション おすすめの絵本「かしこいビル」作:ウィリアム・ニコルソン
・日本脳炎ワクチン接種の予約について

ヒューストン

ゴールデンウィークに長女一家が留学している米国のヒューストンを訪ねてきました。人口は米国第4位と大都会ですが、広々としていて混雑した町ではありません。娘たちのアパートに泊めてもらい、米国の日常生活を体験してきました。

孫たちの通う小学校と幼稚園への送り迎えにも付き合ってきましたが、広い駐車場がありみんな自家用車を利用しています。セキュリティはかなりしっかりしていて、不審者は中へは入れません。最初の1週間泣き続けた長男も、元気で通えるようになっていました。言葉はまだ理解できていないはずなのに、次男は楽しそうに友だちと遊んでいるのが不思議でした。

町の中心部にあるテキサス医療センターは、一つの通りの両側に10を超える病院、2つの医学部、4つの看護学校など45機関が集まっている所で壮観でした。日本とのスケールの違いを感じます。孫が水いぼで小児皮膚科のクリニックを受診するというので付き添ってきましたが、クリニックがきれいなのと、ゆったりと診療している姿に感心しました。

宇宙開発のNASAは少し時間がかかるということで訪問できませんでしたが、ヒューストン・アストロズの本拠地であるミニッツ・メイド・パークでメジャーリーグの試合を観てきました。観客の乗りが良くて、こちらも日本のプロ野球との差を感じました。テキサスは米国の中では田舎だそうですが人も親切で気候も良く、こんな所で一度は暮らしてみたかったと思います。

5月で65歳を迎え前期高齢者の仲間入りを果たし、介護保険の医療証も送られてきました。誕生日の最大のプレゼントは、次女が同じ日に4人目の孫を生んでくれたことです。まだまだ元気で頑張らなくてはと思います。

食物アレルギー(その2)

当院では月2回(隔週土曜日)アレルギー外来を行っています。担当はアレルギー専門医の安戸先生と安藤先生です。 とても優しく、ゆっくりお話を聞いてくれます。今回は実際に行われている検査と診断についてお話します。

1) 問診・・診断にもっとも有力な情報となります。詳しく話せる準備をしておきましょう。
いつ、何を、どのくらいの量を食べ、どのくらいの時間で、どこにどんな症状(こあら5月号参照)が起こったか.
市販のものを食べ症状が出た場合は、パッケージを持参したり、写真を撮っておくのもよいでしょう。場合によっては、食物日誌が役立ちます。

2) 検査
血液検査・・採血をして血液中にどのくらい原因食物のアレルギー反応(IgE抗体)があるかを調べます。
皮膚テスト(プリックテスト)・・原因食物を皮膚にごく微量落し、専用の針で浅く刺し反応(赤く腫れる・痒みなど)を見ます。<検査時間・・テスト開始してから終了まで約30分位です。>
食物経口負荷試験・・実際に食べてみてアレルギー症状がでるか、またどのくらいの量食べられるかを調べる検査です。<検査時間・・30分間隔で徐々に量を増やして食べ、反応の有無をみます。全て終了するまで2時間くらいかかることもあります。

以上のように問診で症状の確認し、検査(血液・プリック・負荷)などの結果と合わせ診断を行い、除去の程度を決めます。原因食物の除去が基本ですが、「必要最小限の除去」がポイントです。最近の傾向としては、完全に除去するのではなく少しずつ食べ続けたほうがアレルギー症状が出にくくなると言われています。自己判断で決めるのは危険なので、医師によく相談して指導を受けましょう。

横田先生のお仕事紹介 第3回:小田原医師会へGo!

横田先生が今月で8年間務めていた小田原医師会の会長を退任することになりました。医師会長のお仕事は、私達スタッフの想像以上に多岐にわたりました。お客様の来院や先生の外出も大幅に増え、夕方の診療を早く終了させるために保護者の皆様にも大変ご迷惑をおかけしました。「医師会館が新しくなった」「YouTubeで恋するフォーチュンクッキーを楽しそうに踊る横田先生を見た」など、私達の目に映ることは多くはありませんが、先生にとっては、小田原市や市立病院との連携や看護学校を通じた看護師の育成、県医師会や日本医師会との調整など全速力で走り続けた8年間だったように思います。小田原が子ども達にとって住みやすい街であるために、そして大人になっても住み続けたい街であり続けるために、これからも先生の挑戦は続きます。何はともあれ、今は少しだけゆっくりしてもらいたいと思います。

先生、本当に長い間お疲れ様でした。

待合室インフォメーション

おすすめの絵本「かしこいビル」作:ウィリアム・ニコルソン

ある日おばさんからメリー宛にお家へ遊びにおいでと手紙が届きました。手紙の返事を書きメリーは旅の支度を始めてみると、木馬のアップルに人形のスーザン、笛にブラシにかしこいビルに…必要なものがたくさん!お父さんからもらったトランクに自分で何度も詰めてみますが上手にできません。急いで押し込んでしまったらおいていくわけにはいかない「かしこいビル」をなんと、入れ忘れて出発してしまいました。置いていかれて一度は涙にくれましたが「かしこいビル」はめげずに立ち上がります。走って追いかけるビルの懸命な姿とスピード感のある展開に引き込まれます。文章の少ないお話ですが、メリーとおもちゃ達の表情や動きなどを絵から読み取れるお話なのでじっくり読んでいただくと楽しい絵本です。是非手にとってみてください。

日本脳炎ワクチン接種の予約について

日本脳炎ワクチン接種のWeb予約を一時停止しています。熊本地震による工場損壊の影響で、先月末より再びワクチンの入荷が大幅に遅れるようになりました。日本脳炎は3歳頃に1回目の接種を始め、1回目から4週間後に2回目の接種、その1年後に3回目の接種をお勧めしています。「1回目の接種はできたけれど2回目のワクチンがない」という事態を避けるために、現在Webでの予約を停止して電話でのみ予約をいただき、ワクチンの確保ができた段階で順番にお呼びしています。来年1月頃には通常の状態に戻る予定ですが、予約をお急ぎの方は受付までご連絡ください。

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