横田小児科医院

院内報

こあら通信 第203号 March 2015

目次

・「5歳児健診と子どもの社会性」
・「発達相談に関わるお知らせ」
・診療・予約のご案内
・「感染性胃腸炎」
・「絵本の選び方」
・「子どもも親も一年生」
・予防接種リマインドサービス
・事務より
・編集後記

「5歳児健診と子どもの社会性」

最近5歳児の健診を行う自治体が全国で増えてきています。3歳児健診では見えにくい社会性や行動統制力の発達を診るのが目的です。発達障害といわれる子ども達が各年代の5%を超えることが判り、早期にみつけて適切な対応をすることで将来の社会生活の問題を減らそうというのが目的です。

先日、日本小児科医会が主催する5歳児健診の研修会に出席してきました。5歳児を診るときに何に気をつけるかという講義の中で、「社会性」の話が頭に残りました。講師の先生は、社会性の3つの要素は「自己表現」「共感」「調整」だと言いました。自己表現とは自分の思いを他の人に伝えられることです。5歳になると言葉がきちんと話せて自分の気持ちを表現できるようになります。共感は相手の気持ちがわかること。何か問題が起こったときに、相手がどのような気持ちかを考えることができる能力です。そして調整。

5歳児の健診で「幼稚園の給食のカレーは美味しい?」ときくと皆「美味しい!」と言います。今度は「お母さんのカレーは美味しい?」ときくと、こちらも「美味しい!」と答えます。それでは「幼稚園のカレーとお母さんのカレーとどっちが美味しい?」ときくと、子どもはどう反応するでしょうか。隣にお母さんがいれば、ふつう子どもは困った顔をします。幼稚園と答えればお母さんに申し訳ないし、逆にお母さんと答えれば幼稚園に申し訳ない。そこで、悩んだり、「どっちも美味しい」と言えたりする力が調整力なのです。

社会性が育っているかどうかは家庭の中だけでは判りにくいこともあります。心配なことがあれば保育園や幼稚園の先生、保健センターなどに一度相談してみるのがよいと思います。

「発達相談に関わるお知らせ」

発達相談の杉崎先生が退職されます。
平成22年より相談をしていただきましたが、3月をもって退職されます。橋本先生は継続して相談担当ですが、下記の場所でもご相談できます。

1)小田原市在住の方
①未就学児の相談機関はこちらへ・・

 場所:おだわら総合医療福祉会館つくしんぼ教室PSY室
    ※小田原市立病院の道路をはさんで目の前
 電話:33-1466(予約制)

②小学生から(30代まで)

 場所:小田原市青少年相談センター
    ※旧城内高校隣
 電話:23ー1482(まずは電話を)

2)その他の市町村の方
①子育てに関わること

 ・各市町村の保健センター
  ※健診の時や予約制で随時心理士と相談ができます
 ・市役所の子ども・福祉に関係する担当課

②就園後から

 ・就園後は、担任の先生や教育委員会の相談部門
       スクールカウンセラー
 ・就学後は、教育委員会の相談部門
       スクールカウンセラー
 ・18歳まで 児童相談所

診療・予約のご案内

・28日土曜日はアレルギー外来

毎月一回土曜日に、安戸裕貴(やすどひろき)先生のアレルギー外来を開始しました。東京大学医学部付属病院小児科にお勤めのアレルギー学会専門医の先生です。事前予約や当日予約も受け付けます。普段から“ちょっと気になる”方も是非ご相談ください。ご予約をお待ちしています。

 今月/p>
感染性胃腸炎  (看護師 竹田)

冬から春にかけ流行する「感染性胃腸炎」。感染性胃腸炎には、細菌が原因の胃腸炎とウイルスが原因の胃腸炎に分けられます。皆さんが知っている「ノロ」や「ロタ」はウイルス性胃腸炎の一。br>
胃腸炎の主な症状は、嘔吐・下痢・腹痛・発熱等です。ウイルスは、嘔吐物や便の中に排出されます。感染力がとても強く、また環境にも強いため乾いた場所では約10日位生きています。感染が拡大しないためには、嘔吐物や便の処理をしっかり行うことです。

ウイルスには、アルコール消毒はあまり効果がないとされています。消毒には、哺乳びん消毒の次亜塩素酸ナトリウムや塩素系漂白剤が有効です。床に吐いてしまった場合は、まず吐物を外側から中心に向かって集めるように拭き取りビニール袋に入れます。その後消毒薬を霧吹きなどで吹きかけ拭き取るようにします。オムツは、ビニール袋に入れきっちり結び捨てましょう。衣服についてしまったら、吐物を洗い流し出来れば消毒薬に浸け置きしてから洗濯しましょう。吐物や便の処理の時、手袋やマスクを着用し、使用したマスク・手袋もビニール袋に入れて捨て、処理後は手洗いを十分行ってください。

※消毒薬の作り方
塩素系漂白剤・・・水495mlに対しPET
         ボトルキャップ1杯5ml(100倍溶液)
次亜塩素酸ナトリウム・・・水90mlに対して10ml

「絵本の選び方」 読み聞かせ:舟橋

今回は絵本の選び方についてお話します。

絵本を選ぶときって悩みますよね。 でもお子さんに任せっぱなしにしないでほしいのです。 知りたいことがいっぱいの子ども達は、絵本の中に飛び込んでいくことによっていろいろな体験をしたり、心を動かす作業をします。 そこで文章がしっかりと書かれていて、その文章をちゃんと表現する美しい絵が描かれている上質の絵本を選んであげることがとても大切なポイントとなります。 また、年齢やお好み(例えば、動物が好き)なども考慮しつつ、上手に世界を広げていきましょう。

例えば、こんな絵本はいかがでしょうか?『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』 作者のバージニア・リー・バートンさんがご自身のお子さんのために作った美しい絵本です。除雪車の活躍の話ですが、お話はもちろんのこと、絵の描き込みが秀逸でページをめくる度にワクワクします。待合室にもありますので、ぜひ手に取ってみてください。

毎週金曜日の健診・予防接種の時間に“読み聞かせ”をしています。予約はありませんので、興味のある方はお越しください。絵本のことで聞いてみたい事がありましたら声をかけてくださいね。

「子どもも親も一年生」 保育士:秋津

春は子どもも親も新しい生活を迎える時期です。楽しみと同時にちょっぴり不安も感じませんか?私も、娘が春から幼稚園へ通うので、色々緊張しています。そこで、娘と “幼稚園ごっこ”をしてイメージを膨らませています。

まずは“お弁当”私が作る練習と共に、お弁当箱や箸箱の使い方、しまい方など教えています。それから、私が幼稚園生の時どんな遊びをしたのか話したり、園庭開放を利用して遊びに行っています。少しずつ新しい環境の色を取り入れると、新生活での楽しみが倍増するのではないかと思います。

そして、4月から職場復帰するお母さんへ。私が園で働いていた時、ささいな事でも話してもらい、少しでも安心して働きに行ってもらうことで、お互いの関係が良くなり、それが保育につながっていました。「忙しそうだな・・」と気を遣わずに、気軽に声をかけてください。分からない事は聞くのが1番!迷いがないだけで気持ちが楽になります。

「入園してからで大丈夫」という園長先生の言葉で、私も新しいスタートを楽しめるようになりました。これからスタートする皆さん、一緒に新しい生活を楽しみましょう!

予防接種リマインドサービス

このサービスは、1歳のお誕生日に忘れがちな予防接種をメールとハガキでお知らせしてくれるそうです。(ファイザー製薬提供)忘れがちになってしまう予防接種を思い出す方法の一つとして、利用してみるのはいかがでしょうか?院内にパンフレットがありますので、興味ある方はお手にとってみてください。

事務より

先日、「待合室のおもちゃがさびしくなった」とお声をいただきました。そういえば、一つまた一ついたみ・・・減っていきました。気付かなくて申し訳ありません。リクエストにお応えして少し仲間を増やしました。皆で仲良く遊んでくださいね。

編集後記

杉崎先生、読み応えのある記事ありがとうございました。看護師の井上さんが退職します。新天地での活躍に応援しています。ご家族の皆さんも、新しい生活を楽しめますように!

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