横田小児科医院

院内報

こあら通信 第194号 June 2014

目次

・レジリエンス
・代診時の心強い助っ人 佐山 麗実先生 紹介
・ヨコピー講座「健康な皮膚を保つ ①」
・横田小児科医院病児保育室「JAMBO!(ジャンボ)」内覧会
・編集後記

レジリエンス

気持ちの良い気候が続いていますが、梅雨入りも間近です。体調を崩しやすい季節なので、無理をせず規則正しい生活を心がけてください。

5月下旬にクリニックを休診にして、日本小児科学会・医会の事業で岩手県陸前高田市の視察に仲間と出かけました。2年ぶりの陸前高田でしたが、景色は一変。奇跡の一本松の周辺には巨大なベルトコンベアが立ち、周辺の山を崩して採った土を内陸に運んでいました。陸前高田では、内陸部の土地をすべて10メートル以上もかさ上げする事業が始まっているのです。もう二度と津波の被害を出さないという決意が伝わってくるような景観でした。

また、ある小学校を訪れ校長先生とお話をしてきました。比較的被害の小さな小学校でしたが、それでも5人程度の子どもが亡くなっていました。また、家族を失った子どもも数多くいることを知りました。

 震災の直後、子ども達は思ったよりずっと元気でしたが、津波の話はほとんどしなかったそうです。3年以上が経ち、遊び場が少ないという状況が続いていますが、変わらず元気な子どもも多い一方、やはりさまざまな問題が出ている子どももいます。両親が元気のない家庭の子どもが、やはり学校でも元気がないという校長先生の話が印象的でした。

視察から帰って、尊敬する知合いの小児科医の文章を読んでいたら「レジリエンス」について書かれていました。レジリエンスはもともと工学で使われる言葉で、「弾力」「復元力」が本来の意味です。心理学の世界では心のレジリエンスが大切と考えられていて、「逆境の中でも、弱くてもいいから、夢や希望を持って生きぬく力」だと書かれていました。

人は人生の中でたくさんの不幸な出来事と出会いますが、そこから立ち上がるときに、レジリエンスの力を試されることになります。心のレジリエンスを高めるのに役立つヒントは、「だいじょうぶ感」を育てる、「失敗してもまたやろう」という気持ちを育てる、助けを求め甘えることができる、支持してくれる人を一人でも多くそばに持つ、だと述べられています。子ども時代にどのように育つかでレジリエンスの強さが決まります。

代診時の心強い助っ人
佐山 麗実先生 紹介

臨時で外来を担当している佐山です。ご存じの方も多いとは思いますが、院長の長女であり、2児の男の子(3歳、6ヶ月)の母親です。

現在は、子育てに専念したいという思いもあり、週に1回産婦人科のクリニックで新生児健診や、予防接種などを担当しています。子どもが産まれるまでは、埼玉の小児病院や東大病院で新生児や小児科全般を診てきました。決まった専門はありませんが、小児疾患についてはある程度広く経験してきましたので、何かありましたらご相談ください。

小児科は大人と違い、消化器科、循環器科などといった細かい区分けがありません。小児科医は子どもの全身を診る、いわゆる子どもの総合診療医です。そういった総合的な知識が必要となる小児科に強く惹かれたことと、父の存在があり小児科医を目指しました。小児科医として駆け出しの頃は、お母さん達からの相談に必死に教科書を読んでアドバイスをしていたのを覚えています。つまりは、病気に対する知識はあっても、子育て未経験であったために教科書的なアドバイスしかできず、悩みをもつお母さんたちに真から寄り添うことができていなかったのです。

しかし、自分の子どもが産まれて、人として、小児科医として何倍も成長できたように思います。特に長男は「寝ない」「食べない」から始まり、病気がちでもあったため本当に子育てに苦労しました。(もちろん現在進行形で大変ですが。)また、長男が10ヶ月の時に私が復職するため保育園に入れたのですが、そこからは毎週のように熱との戦いが始まりました。両親や義両親にもなかなか頼れない環境であったため、身も心もやせ細るような毎日でした。

今は共働きの家庭も多く、保育園に通う子ども達がたくさんいます。保育園と病気は切っても切れない関係で、「保育園から呼び出しがかかってしまって・・・」と受診する子どもたちがたくさんいます。また、核家族化が進むなかで、周りに頼る人もなく、孤立した中で子育てをして行き詰まってしまっているお母さんたちもいます。こういった人たちに、ようやく自分の子育ての経験からアドバイスをすることができるようになり、ただ病気を診るだけでなく、少しずつ子育ての悩みを真から共有できるようになったように思います。

私はまだまだ母親としても未熟ですし、小児科としてもこれからさらに成長していかなくてはならないと思っています。自分の子育てからだけではなく、患者さんとしてくる子ども達やそのお母さんから学ぶこともたくさんあります。これからも同じ子育て奮闘中の同志として、お付き合いいただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

ヨコピー講座
「健康な皮膚を保つ ①」

気候があたたかくなって、汗ばむ時期になってきました。夏は強い紫外線・多量の汗などが皮膚トラブルを招く原因になります。今月からはスキンケアの特集を3回にわけて掲載します。第1回目は健康な肌と、清潔についてです。

スキンケアには大きく分けて保湿、清潔、紫外線防御の3つがあります。皮膚を健やかに保つためには毎日のスキンケアが大切であり、お子さまの場合は保護者の協力が不可欠です。

☆健康な肌と乾燥肌☆

皮膚の一番外側にある各層にはバリア機能があり、細菌やダニなどのアレルゲンが体に入らないようにし、水分が体の外に逃げていかないようにしています。このバリア機能を維持するために大切なのは皮膚の潤いを保つ、皮脂膜、角質間細胞、天然保湿因子と呼ばれる物質です。この3つが少なくなって乾燥した状態を乾燥肌(ドライスキン)といいます。

☆清潔☆ ?体を洗う時に気をつけること?

皮膚に汚れがたまったままだと細菌が増えやすくなります。お湯で洗うだけでは皮膚の表面の雑菌や汚れが十分に落ちません。石鹸をよく泡立てて洗うと良いです。スポンジや目の粗いタオルでごしごし洗うと皮膚を傷つけてしまうので、できるだけ手で洗いましょう。ぬるめのお湯でよくすすぎ、石鹸を十分に洗い流し、タオルでこすらず、やさしく包むように拭きましょう。

横田小児科医院病児保育室
「JAMBO!(ジャンボ)」内覧会
内覧会開催

7月2日のオープン前に、内覧会を開きます。予約や受付などはありません。興味のある方は、お気軽にお越し下さい。 
      
日時:6月28日(土)10:00?15:00
      場所:横田小児科医院となり(南足柄市側の1軒屋です)

※施設利用方法について

小田原市の病後児保育室と同じく、市・もしくは医療機関での利用登録が必要です。詳細等につきましては、6月16日以降医院窓口でお伝えできる予定です。なお、小田原市以外の方は、医院の窓口に直接ご相談ください。

編集後記

田んぼに水が入って地面にも空模様が映り、景色が広く感じられるようになりました。蛙がなくと、息子は「カエル ナイテル」と言うようになりました。先日、私の両親と息子が海に行きました。波打ち際で雄叫びのように歓喜の声をあげていたのでよく見ると、なんと、体長10㎝程の鰯が大量に打ち上げられていました。息子は両手に鰯をつかみ、「とったどー!」と叫んでいたのかもしれません。これからの時期、外遊びも疲れますが、色んな出会いと経験が子どもを待っている・・そう自分に言い聞かせて、夏を乗り切ろうと思っています。

横田小児科医院

お問い合わせ先

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病児保育室JAMBO!

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〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
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