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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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院内報

こあら通信 第187号 November 2013

目次

家庭が一番
相談室からの風景Q&A編No.28「発達障がいの子の進学準備」
ヨコピー講座「鼻水・鼻づまり」
お知らせ
編集後記

家庭が一番

 例年になく多かった台風も一段落し、やっと秋晴れの空が戻ってきました。さて、日本の保健医療福祉の分野でいちばんホットな話題は「在宅医療の推進」です。お年寄りの占める割合が増え、当然病気を持ったお年寄りも増えることになるために、日本の医療福祉はたいへんな状態になることが予測されています。老人のための病院や施設が不足するだけでなく、必要な医療費も莫大な金額になると考えられています。そこで考え出されたのが在宅医療の推進です。

 病気や障害を持った人が自宅で療養し治療を受けられるようになればたくさんの入院ベッドは必要なくなりますし、何よりも必要な医療費が少なくてすみます。政府が在宅医療を推進することに躍起になっている理由がここにあります。医療費の多くは私たちの税金から賄われています。ですから、税金を有効に活用するためにも、在宅医療を進めることは必要なのです。老人を病院から追い出すことになり、老人の生活の質が落ちて寿命が短くなるのではないかと心配する意見もあります。

 しかし、よく考えてみると誰でも家庭に戻って生活することができれば、それがいちばんよいはずです。どんなに立派な施設でも、家庭に優るものはありません。小児科の領域でも、少ない体重で生まれ、脳や肺に大きな障害を持って病院に長期間入院する子どもが毎年100人以上も生まれることがわかっています。このようなお子さんを家庭に戻して見守ろうとする動きも盛んになってきました。気管切開をして人工呼吸器をつけ、胃にチューブで栄養を送りながら生活している子どもでも、なんとか家庭に帰そうと多くの職種の人たちが連携して努力しています。

 家族や周囲の人たちの苦労はたいへんでしょうが、帰った人たちからは「家に帰れてよかった」という言葉がよく聞かれるそうです。子どもが育つために一番大切なものは家庭です。家庭で生活することによってこそ家族の絆は強まるでしょうし、家庭でしか味わえない幸せもあるはずです。子どもも老人も、安心して家庭に帰れるような在宅医療のシステムを作ることは、これからの日本の大切な課題の1つです。


相談室からの風景Q&A編No.28「発達障がいの子の進学準備」

Q: アスペルガー障害と診断されている小学校6年生の男の子です。小学校では先生方に配慮をいただき楽しく通うことができましたが、中学校進学後が心配です。

A:アスペルガー障害は発達障害の一つで、

@他者との社会的交流、コミュニケーションがとりづらい(表情や場の空気が読めない、相手の立場を想像することが難しい)

A興味関心があることが限られており、好きなことにはとても詳しい

B感覚過敏がある場合もある

C環境や生活パターンの変化に弱い

D社会的ルールがわからない

等の特徴があります。こうした特徴を持つ子にとって、学校での集団生活は負荷の高いものになりやすいです。楽しく通えたということは、先生と連絡を取り合いながら、お子さんの特徴をよく理解し適切な支援をなされてきたことの現れだと思います。スムーズに中学校生活がスタートできるように、取り組める準備について整理していきましょう。

@支援シート作成

 一口にアスペルガー障害と言っても、お子さんによって特徴は様々です。そのため診断名のみを伝え「配慮をお願いします」と学校に言っても、何をどのように支援すればいいのか把握するまでに時間がかかってしまいます。そこで活用されているのが「支援シート」です。今までの所属機関(この場合は小学校)においてどのような支援を受けてきたのかを書いて、次の所属機関(中学校)に提出するものです。支援シートは小学校にもありますし、神奈川県教育委員会HPからもダウンロードできます。 支援シートは保護者の依頼で作成されるものなので、小学校の先生にお話してみてください。

A事前に中学校に話しにいく

 入学前に、お子さんの特徴や配慮してほしい点などを事前に中学校に伝えることができます。小学校を経由して中学校に連絡してもらうこともできますし、直接中学校に申し込んでも大丈夫です。スクールカウンセラーに伝えることもできます。

 「大声で叱られると固まってしまうので普通の声で理由を聞いてほしい」「好きなことを話し出すと止まらないので時間で区切ってもらってかまわない」等、具体的な話で配慮をお願いできるとよいと思います。

Bシミュレーション

 新しい環境や生活パターンが始まることに不安が高いお子さんの場合は、事前にイメージが持てるように今から実際に体験してみることをお勧めします。中学校に行くために間に合う時間に起きてみる。通学路を歩いてみる。生徒の昇降口の場所を確かめてみる。部活動を見学してみる。事前に中学校に相談すれば、入学式当日の動きを教えてもらえたり、座る場所を教えてもらえたりするかもしれません。めどが立っていれば当日の不安を減らすことができるでしょう。

 友人関係、勉強、将来のこと・・・中学校の3年間は、どんなお子さんにとっても悩み多く大変な時期です。トラブルを恐れることなく、それを乗り越える経験によって成長するのだというスタンスで見守っていただけるといいなと思います。

ヨコピー講座「鼻水・鼻づまり」

 鼻水の原因はいろいろありますが、乳幼児は鼻の通り道が狭いため、鼻水が出にくかったりつまりやすくなります。呼吸が苦しそう・食欲がない・おっぱいやミルクが飲みづらい・眠れない・機嫌が悪いなどの症状のときは来院しましょう。受診の際、いつからどんな色の鼻水(透明・黄色・黄緑色)が出ているか・鼻水以外の症状(発熱・咳)がないかどうか教えてください。中耳炎を起こしていることもあります。受診後処方された薬を内服すると同時に、お家でのケアがとても大切です。鼻がかめない乳児期は、保護者の方が鼻吸い取り器でこまめに取ってあげましょう。なかなか取れない鼻水は、蒸しタオルを鼻に近づけ蒸気を吸って出しやすくしたり、ティッシュでこよりを作り鼻に入れくしゃみをさせると、取りやすくなります。熱がなければ入浴しても構いません。寒さや乾燥するこれからの季節は、室内の加湿や衣服・室温の調節を行い温かくして過ごしましょう。


お知らせ

1. 寒い時期の装い

 だんだん寒くなると厚着になってきます。インフルエンザワクチンなどの予防接種では、診察しやすい格好でお願いします。

・ 脱がせやすいもの
・ 下着は袖の短いもの
・ 股下ボタンは中待合室で外しておく

 待ち時間の短縮にもなりますので、ご協力お願いいたします。  

 また、胃腸炎などで吐いているお子さんには、着替えを1枚ご用意ください。

2. みんなでたのしくあそんでね

よいこのみなさんへ

 おもちゃで あそんだら おかたづけしてね おもちゃが きれいにおいてあると みんなが たのしくなって あそびたくなるよ

保護者の皆様へ

 スタッフが定期的に片付けておりますが、なかなか追いつかない状態です。散らかったおもちゃでの事故防止を含め、ご配慮とご協力をお願いいたします。


編集後記

ある日突然、息子の体がたくましくなりました。ずしりと重く、筋肉質です。遊んでいるのを見ていたら、両手足を床につけて、片足だけ天井高く上げ、体幹トレーニングをしているようでした。おそろしい・・ただでさえ暴れん坊ですばしこいのに・・・。

先日、末の妹が結婚式を挙げました。学生時代からの付き合いなのに、妹は未だに彼の前でできない事があるらしく、私の夫はそれを聞いて羨ましそうにしていました。今月22日は、「いい夫婦」の日。付き合い始めの初々しさを思い出すよりも、日頃の協力を感謝したいと思います。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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FAX 0465-35-0756