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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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〒250-0051神奈川県小田原市北ノ窪515‐3

院内報

こあら通信 第180号 April 2013

目次

開業20年
発達相談室からの風景Q&A編No.22「マイペースな子」
ヨコピーの子ども講座-「赤ちゃんのあせも対策」
お知らせ
編集後記

開業20年

 20年前の4月12日(月)、私は休診になっていた父の診療所を再開しました。今月は開業して20年、こあら通信を発行して15年という節目の月になります。

 父から受け継いだ古い診療所を少し手直しし、それまで専門としていた血液の病気の診療もしようと思い立派な顕微鏡も購入し、しばらくして血液検査の器械も加わりました。来院する患者さんの数もまだ少なく、のんびりと診療ができて、言いようのない安堵感に包まれていたように感じます。

 この頃の患者さんは皆20歳を超え、中には子どもを連れて今も当院を訪れる方もいます。思えば長い間診療を続けてきたものです。時間に流されながら無心に診療をしていた時期もありますが、思い出深い患者さんもたくさんいました。

 時は流れ、活動の場と決めていた日本外来小児科学会や医師会でも様々な仕事を任される立場となり、日常の診療以外の仕事が増えて、こんなはずではなかったという思いがあったことも確かです。それでもこのクリニックでの診療がホームグラウンドであり、ここなくして横田小児科医院はありえません。

 開業するときに20年くらいは仕事をして、自分の診た子どもたちが赤ちゃんを連れてクリニックへやってくるのを見届けたいと思っていましたが、その時期もやってきました。この間にやろうと思っていたことも山ほどあったのですが、実現できたのはほんの一部だったと今になって気がつきます。

 時の流れはほんとうに速いです。元気で仕事ができる期間はもう20年はないでしょう。残された時間に何をするか、もう一度考えてみなければならない所に来ました。日本のおかれた状況を冷静に判断し、この時代を生きる子どもたちにとって本当に必要なことを提供できるようなクリニックでありたいと思います。

 早くも桜は満開で、季節は動き始めました。当院をかかりつけとして、信頼してくださる皆さまのためにも、新しい一歩を踏み出さなくてはなりません。20年間クリニックを支えてくださった患者さん、スタッフ、家族に感謝するとともに、今後もご支援をお願いいたします。


発達相談室からの風景Q&A編No22「マイペースな子」

Q.小学校低学年の息子はしゃべり方も動作ものんびりしています。出かけるときもグズグズしていてぎりぎりに準備を始めるし、とにかくノロマで見ている方がイライラしてしまいます。直せるでしょうか。

A. 人には、それぞれ心地よく感じる「メンタルテンポ」というものがあります。物事がどれくらいのテンポで進むとちょうどよく感じるか、の感覚のことです。人差し指を出して、好きなテンポで机をリズミカルに叩いてみてください。人によって、好ましいと思うテンポが違います。遅めの人から見ると早めの人は「せっかち」、早めの人から見ると遅めの人は「ノロマ」に感じてしまいます。しかし、それはどちらが正しいとかいうことではなく、個々人の好みの違いとして認めなくては(諦めなくては?)ならない部分かと思います。

 おそらくお母様は、事前に計画を立て、段取りをつけて、速いペースで物事に取り組むことができる方なのでしょう。一方、子どもさんは、先を考えて動くより、目先のことをゆったり楽しむタイプなのだと思います。大人から見ると「もっと早く・・・」と言いたくなりますが、最終的に時間や期限に間に合っているのであれば、テンポの違いとして結果オーライにしても大丈夫かもしれません。

 メンタルテンポの違う人同士が一緒に暮らすことで、「早めに取り組むと後で楽なんだな」と経験できたり、「どうせいつかやるんだから、それまでは他のことを一緒に楽しんでおくか」と歩み寄れたりして、自分以外のテンポの人が見ている風景に触れ、お互いに世界が広がったら素敵です。

 ただ、ゆっくりペースのせいで提出物が期限に間に合わなかったり、いつも時間に遅れてしまったりするようでは、ちょっと困ることもありますよね。「ちゃんとしなさい!」と叱るだけでは効果がないことも多いので、工夫が必要でしょう。

@時間の感覚を育てる

 子どもは大人と違って、まだ時間の感覚がつかみきれていません。実際の感覚と、時間の数字が意味することが一致していないことが多く、その時間で何がどれくらいできるか、がイメージしきれないのです。時間の感覚を育てるためには、アナログ式の時計を使って、「9時から出かけよう」と時刻を意識できるようにこまめに声かけをすることや、「今はご飯の時間だね」「寝る準備の時間だね」と、時間を区切って名前をつけてあげ、時間をかたまりで捉えられるようにしてあげることが有効です。アラームや目覚まし時計を活用することもいいでしょう。

A段取りを提示する

 朝出かけるときや、学校から帰ってきて寝るまでの間に、やらなくてはいけないことはたくさんあります。効率的に、短時間でやるべきことをこなす段取り力も、成長とともに育てていきたい力ですが、はじめから子どもだけで取り組むのは難しいもの。やるべきことを順番に書き出し、表にして子どもにも見える所に貼っておくとよいでしょう。その表を見て次にやることを確認する、という癖がつくと、スムーズにすすむようになります。最初は、表を見ることさえ忘れてしまうかもしれませんので、一つ終わるごとに一緒にチェックしてほめてあげるようにすると、やる気に結びつくと思います。

 工夫してやってみてもなかなか改善されなくて困るという場合は、より丁寧な支援が必要な場合もありますので、相談機関にご相談ください

ヨコピーの子ども講座-「赤ちゃんのあせも対策」

 あせもは、汗や皮脂などの汚れが汗腺をふさいで炎症がおきる症状です。

 赤ちゃんは体温調節が未熟で、大人より多くの汗をかいて体温を調節しようとします。また、新陳代謝も活発で、大人と同じだけの汗腺を持っているので、とっても汗をかきやすいのです。汗をかいた服のまま放置してしまうと汗が蒸発しにくくあせもができやすくなります。

 汗をかいたらシャワーを浴びる、着替えるなどお肌を清潔に保つことが基本です。授乳時には頭や首の回りにタオルを添えて直接触れないようにする。寝るときには背中にタオルなどを入れて常に汗を吸い取るような工夫をする。特に、夏場はエアコンを使って部屋の温度や湿度を快適にして過ごしやすくしましょう。

 もし、あせもができてしまったら、症状が軽ければ市販の薬を使用して様子をみることも可能ですが、2-3日しても治らないかゆみなどがあるときは受診をお勧めします。


お知らせ


1. 横田小児科医院20周年を迎えます

医院では、皆さんに日頃の感謝をお伝えする機会を準備しております。詳細は、来月の院内報やHPなどでお知らせいたします。小児科ならではのイベントを考えておりますので、お楽しみに。

2. 吉川麗先生ご逝去

2006年より、発達相談を担当していただいた吉川麗先生が、ご病気のため天国へと旅立たれました。明るい笑顔が素敵な先生でした。最後まで当院のことを気にかけてくださいました。心よりご冥福をお祈りいたします。


編集後記

 新しい門出の季節です。桜色の入園・入学式にはならなかったのが少し残念ですね。スタッフの子ども達も、新しい生活を始めます。保育園児だったあの子は、もう中学生です。どんな学生生活を送るのでしょうか。皆の活躍が楽しみです。色んな事に挑戦してください。

 吉川先生は、私と同い年でした。彼女との記憶を思い出しても、辛そうだった、苦しそうだった姿はどこにもなく、ただ、笑顔の姿しかありません。何と声をかければよいのか、言葉が出てきません。最後に会った時も笑顔でした。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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