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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信 第173号 September 2012

目次

日本外来小児科学会年次集会
発達相談室からの風景Q&A編No.16「いじめを見た」
予防接種情報
編集後記

日本外来小児科学会年次集会

夏休みもそろそろ終りですが、まだ暑い日が続いています。そんな中、今年私が会長を務める日本外来小児科学会年次集会を、8月24-26日パシフィコ横浜で開催しました。

この学会は私が小田原へ戻ってクリニックを開くきっかけを作ってくれた、私にとってはホームグラウンドとも言える大切な学会です。学会の立ち上げから関わり、最初からずっと役員も務めてきました。その会長を務めることになり、3年前から準備委員会の委員とともに準備を進めてきたものが、やっと終わりました。

日本外来小児科学会の年次集会は医師だけでなく、クリニックのスタッフや、子どもの健康に関わっている様々な職種の人が参加します。横田小児科医院からも看護師だけでなく、事務スタッフ、発達相談室のスタッフも発表やワークショップを受け持ってくれました。

学会にはいろいろな楽しみがあります。全国で同じように子どものために頑張っているクリニックが、どの様な活動をしているのかを知ることができます。びっくりしたり、感心したりする活動をしているクリニックが少なくありません。もちろん、最新の医学的な知識を手に入れることもできます。

でも、一番の財産は全国の友人、同じように仕事をしている人たちと出会い、話ができることです。インターネットが進んで情報は手に入れやすくなっていますが、顔を合わせ話すことにはかないません。いろいろな人と出会うことは、時に新しい発見に繋がることもありますし、また自分が行っていることへの反省が生まれることもあります。

自分自身が学会活動に入れ込んでいるのも、この人と人の関係が楽しいからなのだろうと思います。もちろんたくさんの人が集まれば、うまくゆかないこともあります。しかし、そこにこだわって引きこもるのは、自らの楽しみを失うことです。

これからもクリニックをあげて、この学会の活動に参加していきたいと考えています。「楽しくなければ続けられない」をモットーに、楽しみをみつけながら仕事をしてゆきたいと思います。年次集会の内容については次号で紹介する予定ですので、ご期待ください。

発達相談室からの風景 No.16「いじめを見た」

Q. 「学校でいじめられている子がいる」と子どもが言ってきました。どのように対応したらよいでしょうか。

A. いじめについての報道が多くなされると、大人も心を乱されますよね。いじめは、大人の目につかないところで行われる点、いじめられている子が「いじめられている」と告白しにくい点から、大人からはわかりにくい特徴をもつので、そのことが大人を不安にさせるのだと思います。また、大人に話すことが子どもの世界では裏切り行為と考えられることもあるため、いじめの当事者でなくてもなかなか大人にいじめの情報を話せないことがあります。そう考えると、お子さんは勇気を持って、親御さんにいじめのことを話したのではないでしょうか。

いじめが身近に起きていて、それを見たり聞いたりしている子たちも、見た目よりもとても傷ついていることが多いです。「いじめを知りながら止められない自分」に対してふがいなさを感じたり、罪悪感や後ろめたさ、いじめられている子に対して申し訳ない気持ちを持ったり、それを打ち消すために「いじめられている子にもいじめられている理由があるんだから、仕方ない」と自己弁護したりといった、いろいろな思いを抱えて苦しんでいます。大人の理論で、「いじめを見ていて何もしない人も同罪だ」と言う人がいますが、「次は自分がターゲットになるかもしれない」という恐怖と隣り合わせに暮らす子どもたちに対して、「やめなよ」「よくないよ」と止めに入ることを求めるのは難しいです。

したがって、対応としてはまず、よく話を聞いてあげて、つらく苦しい気持ちを分かってあげることが大切になります。「いじめを止めなさい」「自分で先生に言いなさい」ではなく、話してくれたことを褒め、「あなたも嫌な気持ちがしてつらかったね」とねぎらってあげたいです。その言葉によって、心の重荷を降ろすことができ、お子さんはずいぶんと楽になると思います。その上で、詰問にならないように注意しながら事実関係を確かめます。具体的に誰が、どのようなことをしているのか、いつ、何回その行為を見たのか、学校の先生は知っているのか、いじめられている子の様子はどうなのか、周りの子どもたちの反応はどうなのか、等です。そして、一緒に取り得る解決策を考えてあげられるとよいでしょう。お子さん自身が先生に話せる場合はそれを応援してもよいですし、それが難しく、「お母さんから言って欲しい」と希望する場合は、保護者の方が学校にお知らせすることも考えられます。また、いじめられている子の保護者と知り合いで、話ができる間柄であれば、「こんな話を聞いたのだけど…」とお伝えするということもできるかもしれません。先生や、保護者にそのような話をすることで、その後の関係性が心配であれば、学校にいるスクールカウンセラーに情報提供がてら相談することもできます。どうしても学校外の方が話しやすいという場合には、外部相談機関を利用するという選択肢もあります。

・神奈川県いじめ110番 

0466-81-8111(24時間受付)

・横浜地方法務局子ども人権110番

0120-007-110フリーダイヤル
平日8時30分~17時15分)

いじめは、決して許さないという強い心と、事実を確認していく冷静さ、そして何よりもいじめ被害の子どもの気持ちを尊重しながら、絶対に守るという思いやりが、大人に要求される事案だと思い

予防接種情報

1.不活化ポリオワクチン接種開始
 ようやく不活化ポリオワクチンが導入されました。11月には、4種混合(三種混合+不活化ポリオワクチン)が導入される予定です。

1)接種回数

  ①ポリオワクチン未接種 → 不活化の接種4回

    3回(間隔を3週間あける)+追加(3回目から1年後)

  ②生ポリオワクチン1回済 → 不活化の接種3回

    2回(同上)+追加(2回目から1年後)

  ③不活化ポリオワクチン1〜3回済

    不活化の接種1回なら→3回 2回なら→2回 3回なら→1回

 ※4回目については、6ヶ月以上あけば接種できますが、現在臨床試験実施中のため、定期接種対象外です。

2)接種開始月齢

   3ヶ月から接種できます。他の予防接種(ヒブ、肺炎球菌ワクチン、三種混合など)と同時接種可能です。同時接種はWeb予約ができませんので、事務に直接ご連絡ください。

 ※7月生まれで10月に3ヶ月になるお子さんは、百日咳などにかかるリスクを避ける為に、11月開始予定の4種混合を待たずに単独で接種してください。

3)副作用等について

  まれに、発熱や接種したところが赤くなったり腫れたりすることがあります。


2.インフルエンザワクチン予約開始

 今年も始まるインフルエンザワクチン!毎年の方も、初めての方も、予約の前にご確認ください。

① 6ヶ月〜小学生のお子さんは、接種回数2回です。1回目の予約の際に、必ず2回目も予約してください。1回目終了後に2回目の予約を取ると、既に予約が埋まってご希望の日程でとれないことがあります。

② 初めての方(保護者)は、Web予約から新患登録で予約ができます。

③ 6ヶ月未満のお子さんは、接種できません。まわりの家族が接種する、インフルエンザ流行時の外出を避けるようおすすめいたします。

④ 6ヶ月〜1歳未満のお子さんは、ワクチンの抗体がつきにくいといわれていますが、集団生活をしているお子さんは接種をおすすめします。

⑤ 予約が埋まった時点で終了となります。当日の予約はできません。

⑥ 費用:中学生〜大人・・・3,500円(1回接種)

     6ヶ月〜小学生・・・1回目3,500円/2回目3,000円

⑦ 問診票は、HPよりダウンロード、受付に用意してあります。事前に記入・体温の計測を済ませていただきますようご協力お願いいたします。

編集後記

空はなんとなく秋色を帯び、日が沈むと草むらから虫の声が聞こえてきました。二学期が始まり、やれやれ・・というお母さん達の声も聞こえてきそうですね。さて、学会が終わりふと気づけば、インフルエンザ・不活化ポリオワクチンも始まりました。てんやわんやの医院ですが、新しいスタッフも加わり、なんとか乗り切っていけそうです。新メンバーについては次回以降、ご紹介いたします。ただ今準備中ですが、8.9.10ヶ月健診の問診票をHPよりダウンロードできるようになります。予約された方はぜひご利用ください。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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神奈川県小田原市北ノ窪515-3
TEL 0465-34-0666
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