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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第166号 February 2012

目次

インフルエンザへの対応
発達相談室からの風景Q&A編No,9「指しゃぶり」
ヨコピーの子ども講座-「風邪の時の入浴はNG ?」
お知らせ
編集後記

インフルエンザへの対応

大雪のニュースが届き、厳しい寒さが続いています。朝の犬の散歩で小さな梅の花をみつけ少し春を感じましたが、本格的な春はまだ先です。

 今年もインフルエンザが流行し始めました。年中行事ですが、いつも考えさせられることがあります。インフルエンザは本当に子どもにとって恐ろしい病気で、うつしてはならない病気なのでしょうか。

 以前にもこあら通信で書きましたが、健康な小児にとっては熱が高くつらい症状があるものの、インフルエンザはやはり一種の「カゼ」なのだと思います。患者さんの中にはほとんど熱も出ず軽い咳や鼻水で治ってしまう方も少なくありません。もちろん老人や心臓呼吸器に問題を持った人たちにとっては、命取りになることもあります。しかし、それは一部の人たちのことであって、健康な子どもが集まる集団生活の場で、流行してはならないと考えるほどのことではないかもしれません。

 兄弟がインフルエンザになると、何の問題もないのに集団生活に参加することを制限する施設もあるようですが、軽症で見分けることができない子がたくさんいる中で、それは意味のあることでしょうか。

 医療機関を受診し迅速診断キットで確かめるよう保護者に強要する施設もありますが、少しカゼ症状があるだけでそのような検査をすることは意味のあることでしょうか。発病早期や軽症のときはキットでは陽性に出ないことも少なくありません。何でも目に見える形で示さないと納得できない、目に見えたものしか信じられないというのは、浅はかな考え方だと思えて仕方ないのです。

 もちろんインフルエンザを軽視してよいと言っているのではありません。予防接種をする、流行時には手洗いをしっかりする、不必要に人混みに出かけない、など予防手段はしっかりするべきです。ただ、それ以上のことは理論的に考えてもあまり意味がありません。生半可な知識で思いついたことを実行するのは、不要というだけでなく、子どもにとって不利益を生み出しているかもしれません。迅速診断キットの出現で、インフルエンザの診療は思わぬ方向に向かってきました。子どもの利益を一番に考え行動したいものです。

発達相談室からの風景Q&A編No.9「指しゃぶり」

Q. 3歳の息子が指しゃぶりをするようになりました。指しゃぶりは、母親の愛情が薄いのが原因だと聞き、見かけるたびにハッとして、「やめなさい」と言ってしまいます。

A. 3歳児たちが集中して絵本を読み聞かせてもらっている時の様子をみると、真剣な子どもたちのキラキラしたまなざしの横で、ほとんど全ての子どもたちの手や指が、ひそかに、口や、鼻の穴、耳の穴、お尻、上ばきの中、ポケットなど、ありとあらゆる「穴」の中にしのびこんでいるのが分かります。お話が佳境に入ると、思わず両方のこぶしが口に入ったり、両手に「はいた」上ばきで顔をおおったり!!

子どもというのは、基本的にじっとしていられないものです。小学生でも授業中に「手遊びをするな!」とよく叱られますが、基本的にじっとしていられないものを座らせておこうとすれば、必ずどこかが動き出します。大人でも、勉強中や仕事中に無意識にずっとペンをまわしていたり、貧乏ゆすりが出たりしますね。大リーグの選手でも、一球に集中するためにガムを噛んでいたりします。3歳児で、じっと静かにしていなければならない時に「指しゃぶり」がでるというのは、しごく当たり前の現象なのです。

「指しゃぶり」をしているという子どもの様子をよく観察してみて下さい。TVに夢中になっている? ただソファに座ってボーっとしている? 車でチャイルドシートに固定されて移動している時? 眠い時? おそらく、友達と楽しく外で遊んでいる時や、ブロックに夢中になっている時などには、指は口に入っていないはず。「ヒマな時」や「眠い時」「不安な時」に出ていることが多いものです。そこで「指しゃぶり」そのものに言及して「やめなさい」と言っても、効果はありません。

眠い時だけというのであれば、ほとんど心配はいりません。別に眠くもない時に「指しゃぶり」をしているなと思ったら、ヒマなのです。手を使う遊びや活動に誘ってみましょう。お手伝いでもいいですね。手伝ってくれたら、いっぱいほめてあげましょう。

第2子が生まれた、引っ越したばかりなど、子どもがさみしい思いをしているという原因に実際に心当たりがある場合には、「さみしい」「不安」の心の杖として「指しゃぶり」が機能している場合がありますので、そこばかりに注目して、はずそうと躍起になるのは、まして逆効果です。この場合も、「指しゃぶり」やそのほかの気になる行動には言及せず、さりげなく手を使う活動やお手伝いに誘って、できたら「ありがとう、助かったよ」と声をかけましょう。大人の側にどうにもならない状況があるとしても、子どもが家族の一員として新しい環境に順応しようと頑張っている姿に注目して、いっぱいエールを送りましょう。また、短い時間でもかまいませんので、手がかけてあげられる時に、だっこしたり添い寝をしたりなど、スキンシップを増やしてあげるよう、心掛けるとよいですね。いつの間にか、不安と共に、気になる行動も消えていくものです。

ヨコピーの子ども講座-「風邪の時の入浴はNG ?」

昔は、風邪をひくたびに「今日はお風呂に入ってはだめよ」なんて母親から言われたものですが・・・でもこれって一体なぜでしょう?

実は、風邪をひいている時の入浴を控えるというのは、日本独特の習慣で、医学的根拠はないのです。風邪だけにかぎらず、体調の悪い時は入浴することによって体力を消耗し、症状が悪化することがあります。長風呂は避けて、汗を流す程度のシャワー浴ですませましょう。また赤ちゃんの場合は、お尻を洗ってあげる座浴がお勧めです。ちなみに、予防接種後の入浴はしても大丈夫です。

お知らせ

1.ポリオワクチンについて

ポリオワクチンの接種率が低下していることが話題になっています。自治体が行っている生ワクチン、保健所で行っている不活化ワクチンどちらでもかまいませんので、1歳までには接種を始めるのがよいでしょう。保健所で行っている不活化ワクチンは予約制なので、希望する方は早めに予約することをお勧めします。

不活化ワクチンが正式に承認されるのは秋ごろになるという情報です。

2.診察の方にお願い

インフルエンザの流行が始まりました。医院でも発熱で受診する患者さんが増えています。院内での感染を予防するために以下の点にご協力をお願いいたします。

①来院時には、マスクの着用をお願いいたします。

咳・くしゃみ・鼻汁にウィルスや菌が大量に含まれています。インフルエンザなどを人にうつさないため、咳エチケットを心がけましょう。

②熱症状とそれ以外の症状で待合室を分けています。

時間帯によっては、待合室の移動をお願いすることがあります。ご不便をおかけしますがご協力をお願いします。

編集後記

寒い日が続いています。院内感染の防止にご協力お願いします。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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