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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第165号 January 2012

目次

2012年の抱負
発達相談室からの風景Q&A編No,8「友達たくさんできるかな?」
ヨコピーの子ども講座-「赤ちゃんのうんち」
お知らせ
編集後記

2012年の抱負

 新年明けましておめでとうございます。今年は辰年。5回目の年男を迎えました。12年の一度の良い年であると同時に、男にとっては厄年にもあたるということなので、気を引き締めて1年を過ごしたいものです。

 今年は私が開業して20年目に入る年でもあります。こあら通信の第1号に「私たちは、横田小児科医院へ来てくださる患者さんが、『来てよかった』と思えるような医療をこれからも追及していきたいと考えています。病気の時だけではなく、何か困ったときには頼りにされるようなクリニックでありたいと願っています」と書きました。この思いは今も変わることはありませんが、私自身が診療以外の仕事が多くなったこともあり、クリニックの理念がじゅうぶんに実現できていないと感じることも少なくありません。

 年末に、玄関に置いてある‘こあらボイス’に「スタッフの笑顔が少なくて残念」という声が届けられました。意見をいただいたことに感謝すると同時に、気持ちを入れ替えて診療にあたらなくてはならないと、深く反省しました。クリニックを訪れるすべての方が安心して診療を受けられるよう努力してゆきます。

 今、日本の子どもたちにとって一番の課題は「心の発達」です。体も丈夫になり、重い感染症も少なくなりましたが、自分に自信があり幸せだと心から感じられる子どもたちが少なくなりつつあるのではないでしょうか。人の基礎を作る3歳までの時期に、じゅうぶんに可愛がられ、達成感をたくさん感じるように育てられることの必要性をもう一度考えてみることが大切です。世の中が便利で裕福になったぶん、私たちは心の幸せを犠牲にしているのかもしれません。ブータンの国王が来日して、「国民総幸福量」という言葉が有名になりました。夢のような話とも感じられますが、成熟した国として、日本がもう一度考えなくてはならない大切なことだと思います。

 今年の大きなイベントがもう一つ。私たちが勉強の場としている日本外来小児科学会の会長を1年間務めることになります。8月には年次集会を横浜で開催するので忙しくなりますが、ご協力をお願いいたします。

 スタッフ一同、皆さまの今年一年の幸せをお祈りしています。


発達相談室からの風景 Q&A編No.8「友達たくさんできるかな?」

Q. うちの子どもは友達づきあいが下手なようで、なかなか友達関係が広がりません。たくさん友達を作ってほしいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。

A. 友達関係がなかなか広がらないお子さんには、いくつかタイプがあるようです。

①性格的に引っ込み思案で、限られた友達とは仲良く話せるが、なかなか自分からは友達を作ろうと働きかけられないタイプ。

 このようなタイプの子どもたちは、自分も友達がほしい、仲良くなりたいと思いつつ、どうしても勇気を出して話しかけることができません。「こんなことを言って変に思われはしないか」「嫌われないか」とやる前から心配ばかりしてしまうからです。こういう場合、プレッシャーを与えたり、「こうあるべき」を説いたりすると逆効果になりがちです。慣れていて安心できる友達関係を基盤に、少しずつ新しい子も仲間に入れていく方法があります。また、役割を通して会話ができるような場面(キャンプで炊事係になり、活動を通して必要な会話をして、少しずつ仲良くなるなど)を体験することも有効かもしれません。

②本人の特性として、自分一人でマイペースにすごすことを好み、人と一緒に何かをすることに興味が薄いタイプ。

 一人でいることが苦にならず、むしろ気楽に過ごせます。また、人と楽しい思いを共有したり、思いを分かちあったりすることが、ピンとこないところがあります。このような特性を持つ子には、まず、興味のあるものが似ている、同じ傾向を持つ子どもたちと出会う場を設定します。相談機関などで、子どもグループを開催しているところもありますので、情報を集めて活用できるとよいでしょう。はじめは、ものを媒介にしながら人とかかわり合う体験を積み、やがてやり取りができるようになるとよいと思います。

③人と適度な距離を保てず、一度仲良くなるとベッタリしすぎてしまい、相手に負担と思われてしまうタイプ。

 次々と友達が替わっていくため、あまり友達の数は増えず、また関係を深めることもできにくい。友達に多くのことを求めすぎてしまい、それが希望通りにいかないときにトラブルになってしまうなど関係を維持することが難しいタイプです。友達関係は対等で、ギブアンドテイクが自然とできることが理想です。しかしこのタイプの子どもたちは甘えたい気持ちを友達にそのままぶつけてしまうので、相手の子からするといつも譲ってあげなくてはいけない気持ちになり、結果として疲れてしまうのです。

本来、このような甘える行為は、大人との間で体験するはずのものです。このような子どもは、まず、大人によってほめられ認められ、安心感を得ることが大切です。その上で、友達づきあいを振り返る機会を、大人と一緒にもてるとよいです。「こうしたかったんだよね」「○○ちゃんはそう言われたらこんな気持ちがしてしまうと思うよ」「次はこう言ってあげられるといいね」と、気持ちを汲んで受け止めつつ、相手の立場にも意識が向くように繰り返し伝えていくことが望まれます。

いずれの場合も、「友達が少なくても、その友達と一生懸命仲良く、大事にできることも大切」という価値観も伝えてあげて、その子を肯定しつつ支えたいものです

ヨコピーの子ども講座-「赤ちゃんのうんち」

 おっぱい時期の赤ちゃんのうんちは、ゆるゆるです。母乳便は月齢の低い赤ちゃんほど、ゆるい便が頻繁に出て、やや酸味のあるにおいがするのが特徴です。一方ミルク便はかたかったり、ゆるかったりいろいろで、母乳便に比べると色が濃くややかたさがあります。便は成長とともにかたくなっていきます。色はミルクでも母乳でも、腸内にとどまる時間によって緑色になったり、白っぽくなったりすることがあります。腸の中にガスがいっぱいたまっていると緑色になります。いずれも心配はありません。

 離乳食を始めた赤ちゃんは、腸が未発達なため、初めて食べた食品で下痢をしたり、便秘になることがよくあります。(トマト、にんじん,ほうれん草など)消化されずに、食べ物がそのまま出てくることもありますが、ほとんど心配ありません。下痢がひどく回数がとても多い、便に血が混じる、様子が普段と違い元気がない、ぐったりしている、機嫌が悪いなど、心配なときは、便を持参し(画像でもOK)受診してください。

お知らせ

1.感染性胃腸炎とインフルエンザの流行予想

12月からノロウイルスと思われる感染性胃腸炎の流行が始まりました。また、12月中旬からインフルエンザが西湘地区でもみられるようになり、一部の学校で流行が起こっています。本格的な流行は1月下旬になるのではないかと予想されますが、もう一度対策を確認しておいてください。

2.予防接種は済ませましたか

子宮けい癌ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの公費助成事業が来年度も継続されることが決まりましたが、対象年齢が狭くなる可能性が大きそうです。中学2年生以上の子宮けい癌ワクチンの対象者、2歳以上のヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの対象者は3月までに接種をしておくことをお勧めします。

小学校入学前、中学1年、高校3年の麻しん風しんワクチンも3月末で終了となりますので、忘れていないか確認してください。

編集後記


謹んで新春のお慶びを申し上げます。


Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756