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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信 第161号 September 2011

目次

お墓参り
相談室からの風景 「Q&A」編 No.5 「子どもの話を聞く」
ヨコピーの子ども講座-「ロタウィルス感染症」
お知らせ
編集後記

お墓参り

 今年も8月を迎えました。大震災を経験した直後でもあり、広島、長崎の原爆記念日の報道がより身にしみて感じられました。唯一の被爆国である日本が、震災により核の被害をまた受けなくてはならないというのは、何とも不思議な巡り合わせというほかありません。

 どうしてこんな理不尽なことが…と考えてしまいますが、世の中は私たちの力ではどうにもならない、大きな運命ともいえるもので動かされているように感じます。

 人の命も思いどおりにはなりません。最新の医療を持ってしても助けられる命と助けられない命がありますし、思いがけない災害に遭うことだってあります。治療がうまくいかないと、医療に問題があったのではないかと勘ぐり、すぐに訴訟になったりする風潮、天災も誰かのせいにしなければ気が済まない風潮は、結局私たち自身を不幸にしているのではないでしょうか。どこでも最良の治療を受けたい、どんな災害でも被害を受けたくないと思うのが人情ですが、実際にはそうはいきません。できる範囲のことを精一杯やって、その挙げ句に結果が悪いということで責められるのでは、誰も一生懸命働こうとしなくなります。結果が悪いときに責任を問われないことが最重要になるので、嘘をついたり、事実を隠したりすることにもなります。今回の東京電力の対応にももちろん大きな問題がありますが、そうせざるを得ない陰には、日本国民の考え方にも何か問題があるのかもしれません。

 人は必ず亡くなります。時期も死に方も自分では選べませんが、必ずやってくることだけは間違いありません。夏休みの旅行前に、お盆を留守にするのでお墓参りに久しぶりに行き、お墓の掃除をしてきました。暑さにふらりとしたのかもしれませんが、濡れた墓石に足を滑らせ、背中を強打して大きな出血斑を作りました。

 日頃、亡くなった人たちのことを忘れ、お線香もあげずに俗世間に染まっていることに罰が当たったのかもしれないと…ふと思いました。仕事も娯楽も一生懸命なことはよいことですが、忘れてはならないこともあります。亡くなった人たちからのメッセージかもしれないと、背中の痛みを我慢しながら過ごした夏休みでした。

相談室からの風景 「Q&A」編 No.5 「子どもの話を聞く」

Q. 子どもの気持ちをわかるには、どうすればよいですか?

A. ある調査によると、「私は子どもの話を聞いている」と答える大人の割合に対し、「大人に話を聞いてもらっている」と答える子どもの割合は半分以下なのだそうです。どうしてこのような違いが出てしまうのでしょうか。子どもが話をしたとき、「充分に話を聞いてもらった」と感じてもらうためには、話を聞く側にちょっとしたコツが必要なようです。

①体勢で、話を聞いていることを伝える

 人と人とがコミュニケーションをとる際に、言葉によるメッセージというのは、実は7%ほどしか情報を伝えていないそうです。残り93%は、ことば以外のもの(ジェスチャーや目線、声のトーン、姿勢など)で伝わっていることになります。どんなに話を聞くつもりがあっても、非言語メッセージが伴わないと、話を聞いていることが相手に伝わりません。

 そこで、体勢づくりが大切になります。具体的には、ゆったりとした姿勢で相手の方を向き、うなずきや相槌を入れながら、相手の話が一区切りするまで待つ…が理想です。でも忙しい毎日の生活の中で、なかなかそんな時間はとれないですよね!?そこで「量よりも質」作戦です。  

 たとえ短時間でも、ポイントとなるところではしっかり目を見て聞く、身体のどこかに触れておく、などをすることで、話を聞いているよ、というメッセージが伝わりやすくなります。

②助言や説教を入れずに、気持ちを聞く

 先の調査ですが、子どもは「助言や説教が返ってくると、話を聞いてもらった気がしない」というのが、数字の差のからくりのようです。大人はいろいろな経験上、わかっていること、予測できることが多いので、つい「それはこうしたら」「こうしないとダメだよ」と言いたくなります。もちろんそれは有益なことが多いのですが、子どもも「頭では分かっている」ことが多いのです。子どもがわかって欲しい、聞いてほしいのは「気持ち」です。とりあえず気持ちを受け止めてもらうと、自分で考えたり、よくなかったことを反省したりするようになります。

 たとえば、「ムカつくようなことを言われたから、相手にバカって言っちゃったよ」と子どもが話した場合、聞いて欲しい気持ちは「相手の子にムカつくようなことを言われて嫌だった、傷ついた」になります。しかしそこで即座に「バカって言ったらダメじゃないの」と言われると、わかって欲しかった気持ちが宙ぶらりんになり、口をつぐんでしまいます。「嫌だったのね」と受け止めてもらった後なら、「次からはバカとは言わないで、やめてと言おうね」という言葉も、素直に聞けますし、「わかってもらえて話してよかった」という満足感が残り、次も話そうという思いに繋がっていきます。

 子どもが中学生以上の年齢になり、友だちとの関係が心の中で大きくなってくると、これまでのようには親に話をしてくる機会が減ってくるかもしれません。活動範囲や交友関係が広がるのに話をしてくれなくなると、とても心配になりますよね。

 しかし、思春期は、親と一定の距離を取りながら、自分の世界を作っていく時期です。ある程度は子どもの世界を尊重する必要があり、あまり根掘り葉掘り訊くのは逆効果のこともあります。この場合は、「何かあったら、いつでも話してね」「気にかけているよ」と何気なく声をかけておき、見守っていると、何かのきっかけでサインが出ることが多いものです。

 子どもの話をしっかり聞く、というのは、エネルギーが要求されることです。大人も、自分の話を誰かに聞いてもらったり、好きなことに没頭したりする時間をもって、心の余裕を持っていられるといいですね。

ヨコピーの『子ども講座』 「ロタウィルス感染症」

 ロタウイルスは、秋から冬にかけて多く発生する代表的な胃腸炎です。ウイルスが唾液や便などの排泄物から出て口から入る経口感染により、1~3日の潜伏期を経て下痢(米のとぎ汁様の白っぽい便)・嘔吐・発熱などの症状が出ます。

 ロタウイルスに効く特効薬はなく、整腸剤や吐気止めが処方されます。嘔吐や下痢の症状が強く脱水を起こしやすくなるので、水分は1回に多くの量を取るのではなく、こまめに少量ずつ(大さじ1杯くらい)何回かに分けて取ることが大切です。水分は、柑橘系飲料や乳製品は避け(母乳はOKだがミルクはお勧めしません)、イオン飲料や麦茶など取るようにしましょう。嘔吐は半日~2日位でおさまりますが、嘔吐が続く・元気がなくぐったりしている・唇が乾燥している・尿が少ない時は早めに受診します。おむつはその都度ビニール袋に入れきつく縛ってから捨てましょう。吐物や下痢のついた衣服などは洗うだけでなく、塩素系漂白剤や加熱・熱湯などの消毒が有効とされています。感染予防には十分な手洗いをしっかり行うことも重要です。今秋にはワクチンの発売が予定されています。

お知らせ

インフルエンザワクチン予約のご案内

 インフルエンザワクチンの予約を開始いたします。これから年内まで、窓口での対応が慌ただしくなりますが、皆様のご理解とご協力お願いいたします。

 予約開始:9月5日(月)?12月まで(定員になり次第終了)
      ※8月31日(水)21:00よりインターネット先行予約開始

 接種時期:10月1日(土)?12月まで

 料金:  1回目、2回目と料金が異なります。(8月下旬現在未定です)

 接種対象:喘息等の持病を持っている方、集団生活をしている方、受験を控えている方、保護者の方等

《予約の際の注意点》

① 小学生までのお子さん(13才未満)は、2回接種です。1回目のご予約の際、2回目を必ず予約してください。(日付の変更は後でも対応できます)1回目と2回目の間は、3?4週間あけると効果的です。(最低1週間はあけてください) 今年から1回の接種量が3歳未満は0.25ml、3歳以上は0.5mlと変更になりました。

② 生後6ヶ月未満のお子さんは接種できません。6ヶ月以降のお子さんで、集団生活をしているお子さんにはおすすめいたします。集団生活をしていない場合は、保護者の方の接種や流行期には混雑したところへ外出しないようおすすめしています。※1才未満のお子さんは、ワクチン接種しても抗体がつきにくいといわれています。

③ 予約が埋まった時点で受付終了となります。当日の予約はできません。

④ 大人の方(保護者や祖父母等)も予約できます。初めての方の場合、インターネットでは新患登録から予約ができます。電話等での予約は、事前にご連絡ください。なお、大人は1回接種です。

編集後記

学校も始まり、ほっとしているご家庭もあるのではないでしょうか。医院では、電子カルテを新しいものに入れ替えました。長年使っていたものに愛着もありましたが、新しい機能と効率に感心しつつ、手こずる毎日です。また、恒例の学会に参加し、皆さんのお役に立てるように学んでまいりました。3・11に始まり、自然災害や放射能など学ぶ事の多い1年です。私自身も、体の変化を感じ、初めての胎動に感動したり、少し不安になったりと、学ぶ日々です。今年三分の二で、感じ、学んだことを無駄にせず、実りの多い秋を迎えたいものです。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756