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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信 第160号 August 2011

目次

子宝(こだから)
相談室からの風景 「Q&A」編 No.4 「学校に行きたくない」
ヨコピーの子ども講座-「水イボ」
お知らせ
編集後記

子宝(こだから)

 

例年より早い梅雨明けと同時に、本格的な夏がやってきました。照りつける太陽とジーっとするような暑さに、子どもの頃の記憶に近い、久々の「真夏」を感じています。

 昨年暮れに生まれた初孫は8カ月になり、時々娘と一緒に小田原へ帰ってきます。最初の笑顔は何とも可愛いものです。まずはこの笑顔にノックアウトされます。いろいろなものに対する興味も旺盛で、何でも手を出して引っ張り出し、口の中に入れては確かめています。つかまり立ちもするようになり、一生懸命になっているうちに転倒したりします。言葉を少し真似するようにもなり、私たちを楽しませてくれています。

 しかし、可愛いときばかりでもありません。おなかが空き眠くなればぐずって手を焼かせますし、夜中に何度も起きて私たちを困らせています。孫は来て嬉しい、帰って嬉しい・・を実感しています。

 もっと問題なのは、小児科医でもある娘が復職するときにどうするかということです。育児に専念できればそれに越したことはないのでしょうが、母親自身のプロフェッショナリズム、産休をいただいている医師としての社会的責任もあります。夫婦で考え、じょうずに子育てをしてもらいたいものです。

 生まれてくる子どもは「子宝」と呼ばれ、子どもは授かるもの、社会的に大切なものと考えられてきました。しかし、親のことがより大切に考えられる世の中になり、子どもは親の生活をいろいろな面で圧迫するものと思われるようになっています。だから、やりたいことをやり遂げたから、経済的に余裕ができたから・・結婚して子どもを産む、という考え方の親が増えてきたように感じます。

 実際に子どもが生まれると、想像の世界とは違うさまざまな苦労が待っています。自分が選択して作った子どもと思うと、育児上の困り感が募ってきますし、生活が苦しいような家庭では虐待にまで進むこともあるかもしれません。

 人生はいつまでも続くものではありません。命を次の世代に伝えることこそ生物の最も本質的な営みです。子どもの笑顔にはやっぱり勝てない。そう思えるような子育ての環境を作っていきたいものです。

相談室からの風景 「Q&A」編 No.4 「学校に行きたくない」

Q. 中1の娘が学校に行きたがらず欠席が続いています。朝起きられず、腹痛を訴えます。理由を聞いても答えず、いじめやトラブルもないと言います。これまで、勉強も部活もがんばり、友人も多く特に問題はありませんでした。どのように接したらよいでしょうか。

A. ご家族としては心配で、何とか早く学校に行かせたいと思いますよね。学校に行きたがらない、身体の具合が悪くなる、といった症状を通して、娘さんが今どのような状態なのかを考えてみたいと思います。

 不登校には、さまざまなタイプがあると考えられています。

①学習や対人面で苦手さを抱えているタイプ
②激しいいじめなど環境要因があるタイプ
③がんばり屋の息切れタイプ
④母親から離れられないタイプ  

などが例として挙げられます。今回の場合、③タイプに当てはまるようです。

 思春期になると自分というものに向き合うようになります。大人の言うことを素直に聞き、まじめにがんばってやってきた子の中には、自分の気持ちよりも周囲を優先してきた子がいます。そういう子が、自分のなりたい自分はどういう自分なのか、と意識し始めた途端に、これまでのように周囲の期待に応えてがんばることができなくなってしまうのです。自分を見つめて新しい自分を創る、納得のいく自分になるという内面の作業は、心のエネルギーを要求されるものなので、現実的な活動(勉強や運動、友人つきあい等)に今までのように取り組むことができません。「学校に行きたくても行かれない」「どうしてよいかわからない」葛藤を抱えて、とても苦しんでいます。

 このタイプの場合に今後予想される経過例に沿って、対応を整理してみましょう。

1)初期:身体反応期

 登校を渋るときに見られる具合の悪さを身体症状といい、腹痛、頭痛、下痢、嘔吐、発熱が主なものです。言葉にできない心のつらさを身体が表現していると思われます。「気持ちの問題だ」と責めずに、身体を労わってあげることを通して、心理的な手当てをしてあげてください。ここで強い登校刺激をすると、暴力が出たり症状が悪化したりするので注意が必要です。

2)中期:家庭内安定期

 外には出たがりませんが、学校の話題にさえ触れなければ、家の中では落ち着いて過ごせます。テレビを見たり、好きなことには集中できたりします。家では元気なのだからと、つい「学校に行ったら」と言いたくなるのがこの時期。でも我慢です。怠けているように見えても、頭の中で学校を忘れていることはありません。並んでテレビを見て笑う、料理やパズルに一緒に取り組むなどして心のエネルギーを溜めるお手伝いをしましょう。また「なぜ勉強するの」「どうして人は生きるの」といった哲学的な悩みを語る子もいます。性急に答えを出さず、耳を傾ける姿勢が求められます。

3)後期:回復期

 心の整理がつくとエネルギーが外に向き始めます。家族と買い物に出たがったり、休日に友人と出かけたりします。学校の話題も嫌がらなくなります。担任の先生と連絡を密にとり、クラスの様子を伝えてもらうことも、本人の不安を軽減することに繋がります。学校に足が向くようになったら、無理をし過ぎないよう少しずつペースを作っていきます。

 経過は一直線には進まず、サポートするご家族も苦しくなって当然です。思いを吐き出し、状況を整理する場として相談機関のご利用をおすすめします。

ヨコピーの『子ども講座』
「水イボ」

 水イボは、真ん中が少し窪んだ1?3㎜程度の皮膚の盛り上がりからなり、主に肌と肌の接触によりうつります。原因は伝染性軟属腫というウイルスの感染によって起こります。1?6歳の乳幼児に多くみられますが、アトピー性皮膚炎の子は特にうつりやすいようです。ウイルス自体の感染力は強くありませんが、タオルやプールでビート板などの物を介して感染することがあります。一般のプールの水は塩素消毒されていますから、プールの水の中で感染はしません。子ども同士が裸でじゃれあったり、ウイルスの付着しているタオルなどを共有しなければ感染は防げます。

 治療としては、経過観察(放っておいても6?24ヶ月ぐらいで自然に治ることがほとんど。)、ピンセットでつまみとる(かなり痛く、取りきれない場合もある。)、漢方薬のヨクイニンを飲む(免疫力UPにより自然治癒力を高める。)などで、特効薬はありません。

 夏になると、水イボがあるとプールに入れないからと来院される方が多くなりますが、園の方針や家族の考え以上に、お子さんにとってよりよい治療方針を選択できるよう相談して下さい。

お知らせ

1. 夏期休診 8月12日?17日まで

11日(木)午前は渡辺先生の診察で午後休診となります。休診の間、他の医療機関・休日夜間診療所をご利用ください。

2. 子宮頸がんワクチン解禁です

お待たせいたしました。7月20日より、中学1年生?高校2年生の方の接種を再開しました。ワクチン待ちの登録をされた方にはご連絡差し上げています。連絡がまだきていない方は、お手数ですがご連絡お願いいたします。

※来年度(H24.4.1?)の公費助成は未定です。H23.9.30までに1回目を済ませるように計画してください。

3. 今年も外来小児科学会に行ってまいります

8月26日(金)午後?27日(土)まで休診となります。ご迷惑おかけいたしますが、他の医療機関のご利用をお願いいたします。

編集後記

お礼が遅くなりました。来年の学会で使用するパンフレットを作るため、お子さん達から似顔絵をいただきました。たくさんのご参加ありがとうございました。素敵な感じに仕上がっているようです。来年になりますが、皆さんにも見てもらえるよう展示いたしますね。

さて、涼しい日もありましたが、日差しがあればたまらない暑さです。某メーカーより、試供品のイオン水(はちみつ入り)をもらいました。1歳未満のお子さんにはおすすめできませんが、受付に置いてありますので、よろしかったらお試し下さい。熱中対策、自家中毒対策にも効きそうです。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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TEL 0465-34-0666
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