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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信 第155号 March 2011

目次

地域医療
動物のお医者さんに聞く「ペットと暮らす」〜イヌとネコとヒトと〜
「熱が出た時」
お知らせ
編集後記

地域医療

 春一番が吹いて、たくさんのスギ花粉が飛び始めました。ある日突然鼻水を垂らし、眼を真っ赤にした花粉症の患者さんがたくさん受診するようになるのは何とも不思議な現象です。今年は例年になく花粉の飛散が多いと予想されていますが、じょうずに対策を考えてください。

 医師会の会長を務めて2年間が経とうとしています。瞬く間の2年間でしたが、貴重な経験もさせてもらいました。その中でも地域全体の医療を考える機会を与えられたことは大きな収穫だったと思います。

 いつでもどこでもよい医療を受けたいというのは、皆の願いです。急に熱が出たときにすぐに診察を受けたい、難しい病気にかかったら最高水準の治療を受けたいと誰もが考えます。それを実現するために地域の医療はどうあるべきでしょうか。自分がかかりつけとするクリニックだけが優良であればよいのでしょうか。地域にある総合病院さえ最新の医療機器を備え、優秀なスタッフが集まっていればよいのでしょうか。

 カゼのようにありふれた病気や健診、予防接種の時にはかかりつけのクリニックを利用しますが、入院が必要な時には病院へ行かなくてはなりません。また、寝たきりの状態になれば往診や訪問看護が必要になりますし、施設のお世話になることもあります。また、夜や休みの日に病気になれば急患として診察を受けなくてはなりません。いつもすべてが必要なわけではありませんが、地域全体としてみればどれが欠けても困るものです。

 このように地域全体の医療を考えて活動できるのは医師会以外にはありえません。私たち医師は自分の医療技術を向上させ、患者さんにできるだけよい医療を提供しようとするのは当然ですが、この地域にどのような医療資源があるか、あるいは不足しているかを知り、それを改善してゆく努力もしなくてはなりません。主役である住民の方々に医療の情報を提供することも大きな仕事です。

 医師をはじめとして医療資源には限りがあります。それを有効に利用ししかも継続できることが、地域医療の重要なポイントなのです。地域医療の推進のためにもう少しこの仕事を続ける予定です。ご不便をかけることもありますが、ご理解をお願いします。

動物のお医者さんに聞く
「ペットと暮らす」
〜イヌとネコとヒトと〜

 ヒトとイヌとネコとは、同じ哺乳類の仲間ですので、体の仕組みや構造には共通点が多くあり、したがって、かかる病気や負う怪我にも同じようなものがあります。その中で、ヒトがイヌやネコと暮らすうえで気を付けなければいけないのは、互いに同じ病原体に感染するおそれがあることです。なかでも幼い子は、大人に比べて免疫の機能が未発達なために、大人よりも感染しやすく、しかも、感染すると大人よりも症状が重くなる場合があるので、特に注意が必要です。

 一般に、病原体には多種多様なものがあり、ヒトだけに感染するものもあれば、イヌあるいはネコだけに感染するものもありますし、ヒトとイヌまたはネコに共通に感染するものもあります。このうち、ヒトとイヌまたはネコが共通に感染する病原体にもいろいろあって、実際に感染した場合、ヒトにもイヌまたはネコにも同じような症状が現れるものもあれば、イヌまたはネコにはほとんど症状が現れないのに、ヒトには比較的重い症状が現れるものもあります。

 一緒に暮らしているイヌやネコが、ヒトにも感染する可能性のある何らかの病原体に感染しているとしましょう。ヒトがその病原体に感染する危険があるのは、例えば、イヌやネコに咬まれたり引っ掻かれたり、イヌやネコの唾液や傷口や排泄物に触れた手を、よく洗わないまま口や鼻へ持ってきたり、あるいは、イヌやネコの血を吸ったノミ等がヒトの血を吸ったりした場合です。

 このような危険を減らすためには、口移しで食べ物を与えたり、歯ブラシを共有したりといった、イヌやネコへの過度の接触は避けるようにするほか、イヌやネコを触ったり排泄物の始末をした後は、しっかり手洗いをする習慣をつけるようにしましょう。また、イヌやネコのノミ等の定期的な予防や駆除も大切でしょう。

 前述のように、イヌまたはネコが感染してもほとんど症状が現れないのに、ヒトが感染すると比較的重い症状が現れる病原体があるので、一緒に暮らしているイヌやネコが健康そうに見えても、これらの対策を怠ってはいけません。

協力:あおのペットクリニック
 木村政治先生著/
      院長青野浩之先生

「ペットと暮らす」は今回で終了いたします。
 ヒト・イヌ・ネコと生活するためには色々知っておかなければなりませんね。彼らのことをよく知って、皆健康に過ごしましょう!
 木村先生ありがとうございました。

 あおのペットクリニックは、横田小児科から小田原方面斜め向かい(約1km先ですが)にあります。

「熱が出た時」

 子どもの体温は一般に午後になると少し高めになるほか、大泣きした後や運動後、食事の後にも上がります。また赤ちゃんは厚着や暖房などの影響でもすぐに体温が上がってしまいます。

 赤ちゃんの場合、おっぱいを飲む時に乳房に触れた赤ちゃんの口が熱く感じる、ミルクをあまり飲みたがらない、グズグズと泣いて不機嫌、おむつ替えの時などに赤ちゃんの肌がいつもより熱く感じる、などで発熱に気付きます。

 幼児の場合は、いつもと比べて元気がなく、だるそうにしていたり、自分から布団に潜り込んだり、食事時間になっても、食べたがらない…このような状態のときに熱を測ってみましよう。変だなと思ったら、周りの環境や衣服の状況などをチェックして、しばらくしてもう一度測り直して、熱の経過をみてください。

 高熱が出るとそれだけであわててしまい、重病ではないかと心配になりますが、熱の高さと病気の重さは必ずしも一致しません。突発性発疹のように、心配のない病気でも40度近い熱が出ることもあれば、反対に熱がでなくても、重い病気の場合もあります。まずは子どもの全身状態をよくみて、下痢や嘔吐など熱以外の症状があるかどうかもチェックしてください。何時から、何度くらいあったかは、診断するうえで大切な情報になりますから、忘れずにメモをして、受診のときに伝えてください。

 病気による発熱は、防御反応として起こるもので、病気を治そうとする力とも考えられます。高熱のために眠れない、食べられない、グズグズと泣いてばかりといった時には解熱剤を使ってもかまいません。熱を下げることだけに気をとられず、熱があっても元気で特につらい状況がなければ、あえて熱を下げる必要はありません。快適に過ごせるよう心がけてみましょう。

お知らせ

1. 子宮頸がん予防ワクチンの講座案内

日時:3月6日(日)13:00〜 場所:小田原市保健センター3階にて

14:00から横田先生も参加して「子宮頸がんを予防するために今できる事」についてシンポジウムがあります。興味ある方は是非ご参加下さい。

2. 渡辺先生講演案内「感染症と最新の予防接種」

日時:3月24日(木)13:00〜14:30 場所:山北町健康福祉センター多目的室1にて。お近くの方、興味ある方は是非ご参加下さい。

3. 麻しん風しん混合ワクチン公費接種期限せまる!

 年長さん、中学1年生、高校3年生に該当する年齢の方は、麻しん風しん混合ワク チンの接種が必要です。期限は3月31日までです。お忘れの方はお早めに!

編集後記

卒園、卒業おめでとう!お母さん、お父さん達もおめでとうございます。当日の式には、皆さん元気に出席できますように。先月、小児肺炎球菌ワクチンに関する講演に参加してきました。先生方のワクチンに対する熱い思いを浴びてきました。ワクチンを広める為には、私達クリニックのスタッフがとても重要な役割を担っていることを再認識いたしました。医院では「クリニックにできる予防接種の勧奨」と題して発表もしてきました。資料作成に当たって、ご協力頂いた皆様にお礼申し上げます。もっと私達にできること・・がんばります!

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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