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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第146号 June 2010

目次

「エコチル」知っていますか
ほたるだファミリーわははは歯
「カリエス(虫歯)君とお付き合い」
ヨコピーのこども講座-「食中毒」
お知らせ
編集後記

「エコチル」知っていますか

 ゴールデンウィークを利用してカナダのバンクーバーで開かれた米国合同小児科学会に参加してきました。会場はバンクーバーオリンピックのプレスセンターが置かれていた湾岸沿いの会議場で、湾の向こうには白い雪を頂いた山を望むきれいな所でした。

 米国の小児科関連の学会ではいろいろなテーマが話題になっていますが、その一つに「環境が子どもの健康に及ぼす影響」があります。環境ホルモンなどの化学物質、テレビや携帯電話などから出る電磁波、保育の質など子どもに影響を及ぼしそうなものは数限りなくあり、いろいろな要素が複雑に影響しあっているので、子どもの健康との関係を調べるのは容易ではありません。

 そこで、一定の地域に生まれた子どもたちを長期間追跡して、環境の影響を調べる調査(コホート調査)が世界各地で行われています。日本でも少人数の調査が数か所で行われていましたが、本年度から環境省が全国で10万人規模の調査を始めることになりました。世界的にみてもかなり大規模な調査です。エコチルとは、エコ(環境)&チャイルド(子ども)の略称で、通産省のホームページには詳しい内容が掲載されています。

 そして、全国に15できるユニットセンターの一つに横浜市立大学が決まり、対象となる県内の3つの地区の一つに小田原市が選ばれたのです。来年から3年間、小田原市民として生まれた子どもをリクルートし、承諾が得られた子どもの健康をこの先12歳まで追跡することになります。新発見があるかもしれませんし、小児科医としてはとても興味深く、期待の大きい事業です。

 西湘地区に生れ育った人たちはこの地域の中で暮らし続ける人が多く、このような研究の対象としては好都合だと判断されたのだと思います。リクルートされた子ども達はより細やかに健康について観察されることになり、それなりに恩恵を受けるはずです。医師会や市立病院も力を合わせて協力し、地域の方々の健康増進に役立てたいと考えています。これから子どもを作ろうとしてる方々は、ぜひこの壮大な事業に協力してほしいと思っています。

ほたるだファミリーわははは歯
「カリエス(虫歯)君とお付き合い」

*大人が使った箸等で虫歯菌がうつるって本当ですか?

むし歯は感染症なのでうつります。生まれたばかりの赤ちゃんの口にはむし歯菌はいませんが、生後1歳6ヶ月から2歳6ヶ月くらいの間に、むし歯菌が住み着く時期と言われています。

 スプーンやお箸は区別しましょう。だからといってあまり神経質になる必要はありませんが、むし歯菌をうつさないためにも、子育てに一番関与していらっしゃる お母様自身のお口の環境を良くしておくことが、健康な子育てにつながります。

*乳歯の虫歯治療は必要ですか?

永久歯に生えかわるからと思って、放置しておくのはよくありません。乳歯のむし歯治療をおこなうのは、おいしくそして楽しく食べるため、顎の発育、身体の発育、永久歯の歯並びへの影響があるからです。虫歯の大きさ、年齢、お子様が治療できるかどうか、などを考慮して、適切な時期に適切な治療が必要です。歯の表面が白濁した初期の虫歯は、ハミガキを上手にする事で、治ってくることもあります。

 エナメル質の虫歯は、お子様のカリエスリスク(むし歯の危険因子)にもよりますが、進行速度も遅く、経過をみることが多いです。

 エナメル質の下にある象牙質にむし歯が及ぶようになると、適切な早めの治療をおすすめします。「虫歯は予防可能な感染症」です。最も大切なことは、自分のカリエスリスクを知り、リスクを下げることです。「虫歯になったから治療する」ではなく、「虫歯にならないようにするにはどうしたら良いか」を考え、実行しましょう。

*0才からできる歯の予防は?

4つ程あります!

1つ目 おっぱいを飲んだままのおやすみに注意する。口に含んだまま寝てしまったら、できるだけ早く、やさしく乳首をはずして、歯のまわりに唾液が流れるようにしてあげてください。

2つ目 歯が生えてきたら歯みがきをスタートさせる。歯ぐきを傷つけないようにやわらかめのハブラシでやさしくなでるようにブラッシングします。

3つ目 甘い飲み物(イオン飲料、乳酸飲料など)は、なるべく与えないようにする。
湯冷ましや、むぎ茶、ほうじ茶などにしましょう。

4つ目 家族みんなが、日頃からのセルフケア(歯みがきなど)と、プロフェッショナルケア(歯科医院でのクリーニングとチェック)により、カリエスリスクを下げて、子育てを楽しみましょう。

上下4本 歯が生えたら、まず歯医者さんで診てもらいましょう。

協力:ほたるだ歯科医院 
 山下伸司先生&歯科衛生士の皆さん

ヨコピーのこども講座-「食中毒」

 6月に入ってジメジメ蒸し暑くなってくると、食べ物でお腹を壊さないか心配になってきます。今回は食中毒の原因となる菌のうち、主な3つを紹介します。

① サルモネラ感染症
 感染源の多くは鶏卵です。潜伏期間は8?24時間、流行期間は1年を通してありますが、7?9月がピークです。症状は、気持ち悪い、嘔吐で始まり、数時間後には腹痛と下痢を起こすことが多く、下痢は1日に数回?十数回になり、粘血便を伴うこともあります。症状は1週間以内に軽快します。注意したいのは乳児や基礎疾患のある人で、重症化しやすく意識障害やけいれんを起こすことがあります。

② キャンピロバクター感染症
 感染源の多くは鶏肉です。潜伏期間は2?3日、流行期間は1年を通してありますが、5?7月がピークです。症状は発熱、腹痛、下痢で、腸の粘膜に炎症や潰瘍を作るために、血便を伴うことが多いです。まれに感染後に急な手足の脱力がおこることがある(ギランバレー症候群)ので、注意が必要です。

③ 腸管出血大腸菌感染症(0-157もこのうちの1つ)
 感染源の多くは、生レバー、レバ刺し、火のとおっていないステーキなど生の肉です。潜伏期間は2?9日、一年を通してありますが、7?9月がピークです。症状は、無症状から激しい血便になるものまで、様々です。多くは腹痛を伴った頻回の下痢便で始まり、1?2日で血液が混入します。注意したいのは、家族内感染や二次感染です。園や学校は伝染のおそれがないと認められるまで出席停止となります。治療は対症療法と食餌療法が中心となります。

食中毒の予防は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌を殺す」、この3原則を徹底することです。手洗いや食材の管理、食材をよく加熱することを心がけましょう。

お知らせ

1. ヒブワクチンの接種状況

 5月末現在、2009年9月登録された方のワクチンが入荷しています。お留守の場合は、留守電にメッセージを入れております。連絡がまだ・・という方は、お手数ですがご連絡下さい。

2. 連絡先の変更はありませんか?

 住所,電話番号を変更した時は変更した旨をお伝え下さい。予約の確認や急なお知らせをご連絡する際、電話番号が変更されているため、連絡できないことがあります。急なご連絡に備え、携帯メールの登録にもご協力をお願い致します。

編集後記

先月、「ミッフィー展」へ行ってきました。何かいいものがあるかも?!と思いましたが、絵本展というよりどちらかといえば「ミッフィーグッズ展」・・。絵本のイラストはどれも素敵ですが、何事も「ホド」があるなと感じました。日本人のキャラクター好き、商品化好きな一面が垣間見られました。「アンパンマン」も子ども達に大人気ですが、原作を読んでみると、「正義と悪」という単純な話ではありません。医院においてある「アンパンマン」にビデオも、そろそろくたびれてきました。本棚にある『あんぱんまん』も手にとってみて下さいね

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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