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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信 第130号 February 2009

目次

タバコはやめられる
相談室からの風景-ファイル・14
ヨコピーの子ども講座-「ヘルペス性口内炎」
お知らせ
編集後記

タバコはやめられる

 1月のある日、朝の散歩中に梅の花が咲いているのをみつけ、「春はもうすぐ‥」を実感しました。年が明けて1ヶ月が過ぎようとしていますが、私たちのクリニックでは今年から新しい取り組みを始めます。それは「禁煙外来」です。

 喫煙が本人にさまざまな健康被害をもたらすことは誰でも知っていますし、医学的に議論の余地がない事実となっています。喫煙している人ももちろんそのことは知っているのですが、それでも簡単に禁煙ができないほど、ニコチンの依存性は強いものです。意志が弱いから禁煙できないのではなく、やめたくてもやめられないのがタバコなのです。

 また、喫煙は知らないうちに周囲の人の健康を害しています。副流煙にはより多くの有害物質が含まれていますし、喫煙者の呼気の中にも有害物資が含まれています。タバコの煙も臭いも少し時間が経てば消えてしまいますが、有害物質は長い時間空気の中に残っています。最も大きな被害を被っているのは子どもたちです。家族の喫煙により気管支喘息、中耳炎などの病気が増えます。また、ヘビースモーカーの夫を持つお母さんの肺がん発病率は2倍に増えることもわかっています。

 神奈川県では全国に先駆け受動喫煙防止条例(仮称)の制定に向けて活動が始まっており、医師会も応援しています。昨年学会で訪れたハワイのホノルルは、飲食店を含め公共的な場所はすべて禁煙となっており、ほんとうに気持ちの良い街でした。あの気持ちよさを神奈川県にも実現したいものです。

 私たちクリニックのスタッフは、子どもたちのために日本外来小児科学会で喫煙防止の勉強をしてきました。また、外来でも禁煙をしたいというご両親の相談が多く、今年から禁煙外来を始めることに決めたのです。新しい薬が発売され、ニコチン依存症として保険で治療することも可能となっています。

 自分のためはもちろん、愛する子どもや家族のために禁煙をしたいと思う方々のお手伝いができればと私たちは考えています。受診の際に気軽に相談してみてください。

相談室からの風景 -ファイル・14
「青年期 自分さがしの旅」

「青年期」という時期を、「子どもから大人への過渡期」とすると、現代では18歳くらいから20歳半ば(もしくは30台後半まで?)この時期に入るのではないでしょうか?

 ひとことで「大人」と言っても、法的な「成人」すら、児童福祉法や刑法、民法によって差があり、また、複雑に細分化された社会で専門性を獲得するために大学や大学院、専門学校で長期間、学ぶことが必要だったりします。この世界的な不況の中で、経済的な自立を獲得することの難しさ。早いか遅いか、両極化する結婚や出産、家族の形体なども、ほうっておいてはもらえませんね。現代社会で自信を持って「一人前」と呼んでもらえるまでには、本当にさまざまなハードルが課せられています。

 さて、青年期前期、とも言われる思春期において子どもたちは、自分との対話を繰り返し、理想的なモデルと自分との差に打ちひしがれながらも、この自己否定を乗り越えて、新しい自己を創造していきます。社会の側としては、受験競争における「自分の位置」と、「人間的な価値」(自分の値打ちも、友達の値打ちも)を混同させていないか、非常に気になるところです。

 青年期中期、とも言われる、高校生くらいの年齢になると、「過去-現在-未来」の時間的展望の中で、自分が「どのように生き、どのような進路を通じて、自己を社会に生かすのか」を考えていくことが、発達的な課題となります。進学や就職を、本当に差し迫った具体的な検討事項として悩み、迷い、そこから希望を見出していくことが、求められているのです。時には失敗もあり、挫折もあり、不運もある。ですが、どんな経験であれ、決してその後の人生において「無駄」になることはありません。多くのドラマが生まれるこの光り輝く時期の、一瞬一瞬をいつくしみながら、甘味も苦味もじっくりと味わってほしい、と願うばかりです。

 青年期後期には、実際に職場に入ったり、大学や大学院で専門分野の実際を学んだりしながら、将来に向けて現在を位置づけ、そのために必要な知識や技術の獲得や、人間性の修練をしていくことが課題となります。一人暮らしを始め、3度3度の食事の用意や洗たくの大変さ、新しい家族を作ることなど、かけがえのない「人生」の困難にたじろぐ中で、これを懸命に、健気にやりぬいてきた、人生の先輩としての「親」への気づきがあるでしょう。一度は地に落ちた「親」の評価が、やっと復活していくことになります。

 新しい、若い世代の人たちが、仲間と手をつなぎ、自信を持って「大人」になっていける世界に、と思います。自分さがしの旅の一つの終着点は、この歩みの方向性を見つける旅、でもあるのでしょう。自分の内面ばかりに目を向けていても、玉ねぎをむくようで「残るのは涙だけ。」他者とかかわり、職業や社会を見つめることを通じて、はじめて「自分」についての理解が深まっていくのです。
(小倉)


ヨコピーの『こども講座』
「ヘルペス性口内炎」

 乳幼児期に初めてヘルペスウィルスに感染した時によくみられます。原因は、単純ヘルペスによるものです。症状は、39℃前後の高い熱が出ます。熱と共に口唇や舌に口内炎ができ、歯肉が赤く腫れ出血しやすくなったり、強い痛みのために食事が取れなくなる事もあります。最近では、抗ウィルス薬が特効薬として使われるようになっています。2?3日で回復してきますが、完全に治るまで通常1週間から10日位かかります。家庭では安静にし、痛みの強いときは無理強いせず口当たりの良い物を取りましょう。他のウィルス性の病気と違い繰り返し発病する性質があります。単純ヘルペスは、治った後もウィルスが体の中に潜伏していて、体の抵抗力が低下した時に再び活動を開始する事があります。再発の場合は、口の周りなどに水疱を作り口唇ヘルペス(単純疱疹)と言われています。症状は軽く約1週間程度で治ります。感染を防ぐ為、水疱には直接触らないようにしましょう。

お知らせ

1.日本脳炎ワクチン入荷しました。

 現在、平成20年6月?8月にワクチン待ちのご登録している方に、連絡しております。ご連絡差し上げる中で、何度電話しても連絡が取れない、伝言を入れてもご返答頂けないことがあります。お忙しい中お手数をおかけいたしますが、ご一報頂けると助かります。該当する期間でまだ連絡がない、という方は恐れ入りますがご連絡頂けますでしょうか。ご協力お願いいたします。
  
2.インフルエンザ流行中

 「インフルエンザになったらどうしよう!?」何より予防することが重要です。

① うがい、手洗いを十分に行う。
② 混雑した場所を避け、できたら外出する時にはマスクを着用する。
③ こまめに換気をする。(湿度は60%あるとウィルスの増殖を防げると言われております)
④ ゆっくり休んで体力をおとさない。
卒園・卒業式の準備や、旅行などイベントの多い時期です。健康に十分気をつけてお過ごし下さい。

編集後記

「わが園に梅の花散る久方の天より雪の流れくるかも」(大伴旅人)という歌があります。編入試験の時に好きな歌を1首と聞かれ、途中で詰まってしまうと、和装の教授がその後をスラスラとお詠みになり、にっこり微笑んで「きれいな歌ですよね。私も好きです。」とおっしゃりました。先生の博識に、感服したのを今でも覚えています。皆さんのお問い合わせにもこうあるべきだなと、馥郁たる香りに姿勢を正されます。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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