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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第115号 2007 November

目次

カゼ薬
ジオくんのお薬教室<ぜんそくの薬ー4>
ヨコピーの子育て知恵袋
おすすめ絵本
編集後記
こあらの絵

カゼ薬

 空気が乾いてきて、すがすがしい季節になりました。先日急患診療所の視察旅行で訪れた盛岡では、鮮やかなナナカマドの色彩に目を奪われました。秋が深まっていますが、子どもの病気も増えています。まさに「カゼ」のシーズンの到来です。

 カゼは一つの病気ではありません。鼻、のどの急性の炎症を起こす病気をまとめて名付けたもので、大部分はウイルスの感染が原因です。原因となるウイルスは特定できないことが多いので、それらをまとめて「カゼ」と診断していると考えてください。症状はくしゃみ、鼻水、咳、のどの痛み、発熱が中心です。

 このような症状でクリニックを受診する子どもたちに対し、私たちはカゼ薬と称するものを処方するのですが、どんな薬でしょうか。カゼを治す薬と多くの方は考えるでしょうが、実はカゼの原因であるウイルスに直接効く薬は、インフルエンザなど特別なものを除いてはありません。咳に対しては咳止めや痰を出しやすくする薬、鼻水に対しては抗ヒスタミン薬、熱に対しては解熱剤など、カゼ薬は症状をやわらげるだけの薬なのです。

 カゼは薬を飲んだから治るのではありません。身体が反応してウイルスに対する免疫ができ、それによってカゼは治ってゆきます。私たち自身の力でしかカゼは治せません。カゼ薬は苦痛を取り除き、身体を楽にする働きはありますが、病気を直接治しているわけではないのです。安静や水分補給、十分な睡眠こそがカゼを治すのに一番必要なのです。

 カゼはやっかいなものですが、カゼを引くことは必ずしも悪いことではありません。カゼを引くことによって初めて原因となるウイルスに対する免疫ができ、それを繰り返すことによって、子どもはだんだんカゼを引きにくくなってゆくわけです。

 もちろんカゼから肺炎や中耳炎を合併することもありますので、油断は禁物です。しかし、カゼ薬を飲んでもそれを予防できるわけではありません。適切なホームケアこそが大切なのです。カゼを必要以上に怖がらず、じょうずに乗り切ってほしいと思います。

ジオくんのお薬教室<ぜんそくの薬-4>

 皆さんこんにちは! ぜんそくシリーズもいよいよ最終回です。

 8月号で、ぜんそくはアレルギーによっておこる気管支の持続的な炎症であるとお話しました。今回はそのアレルギーを予防する薬と発作治療薬についてです。

抗アレルギーの吸入薬
(インタール・ステリネブグロモリン)

 使い続けると気管支でのアレルギー反応を次第におこりにくくするので、ぜんそく発作がおこりにくくなります。しかし、効果がでるまでに数日から数週間かかり、症状が落ち着くまで数ヶ月から数年使います。長く使い続けていると効果があらわれてくる薬ですから、発作のあるなしにとらわれずに毎日同じ回数続けましょう。
インタールは、時にのどに刺激感がありますが、水を飲むと楽になります。
 また、これと同じような作用でザジテンという飲み薬があります。(ザジテンには眠気をもよおすことがあります。)


発作治療薬
(サルタノールインヘラー)
 
 ぜんそくのコントローラー(吸入ステロイドや抗アレルギー剤、気管支を長時間広げる薬などの長期管理薬)でコントロールできずに、おきてしまった発作を止める薬です。リリーバー(発作治療薬)とよばれます。発作のときにタイミングよく使うと、すぐに気管支を広げ、呼吸が楽になります。ただし、乱用により、医療機関への受診が遅れたり、コントローラーの飲み方が不十分になりがちです。また、場合によっては不整脈をひきおこすこともありますので、医師の指示を守ることが大切です。

 ぜんそくの治療はリリーバーで発作をしのいだら、再びコントローラーにバトンタッチします。ぜんそくは発作のときより、発作のない日の治療が大切なのです。ぜんそくの薬は皆さんの味方です。正しい使い方と知識を身につけて、元気に生活できるようにしましょうね!

 次回でボクのお薬教室もおしまいです。どんなお話にしようかな?楽しみにしていてくださいね。では、今回はこの辺で終わりますワン!

ヨコピーの子育て知恵袋

<季節と病気>

 病気の中には、季節的に流行したり、ある気象条件のもとで多発したりするものが少なくありません。例えば、インフルエンザは寒い季節に流行する病気ですし、プール熱やヘルパンギーナ、手足口病などは夏に多い病気です。現在ではほとんど見られなくなりましたが、ポリオや日本脳炎も夏の病気として恐れられてきました。

 なぜ特定の季節に流行するのか、理由は必ずしも明らかではありませんが、一つの要因として「湿度」が考えられます。例えば、インフルエンザウイルスは高い湿度(50-90%)のもとでは急速に死滅しますが、低湿度では長い時間生存します。これに対して、夏季に流行する病気の原因となるウイルスは、高湿度で長期間生存し、低湿度では急速に死滅することが実験的に確かめられています。

 乾燥する時期ですから、ご家庭でも加湿器やお湯を沸かすなど、湿度を調節してみるのも良いかもしれませんね。

おすすめの絵本(おはなしたんぽぽ)
「木はいいなあ」

ユードリィ 作  シーモント 絵
さいおんじさちこ 訳  偕成社 刊


 今から50年以上前、都市化が進み、子どもと自然との生活が失われていくのを嘆き、作者ユードリィが幼い日に体験した生活を子どもたちにも味わって欲しいという願いがにじみ出ている本です。1957年コルデット賞を受賞しています。

ー絵本より抜粋ー
木をうえるといいよ
なえぎはまいとしすこしずつおおきくなっていく。
そうしたらみんなにいうんだ。
「この木ぼくがうえたんだよ」って

編集後記

 秋も深まり横田医院も大分混んできました。皆様のご意見、ご要望を調べるべく、アンケートを行うことにしました。結果は後日こあら通信、または、ホームページにご報告し、よりよい医院になるよう活用していきたいと思います。率直なご意見をお聞かせください。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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FAX 0465-35-0756