本文へスキップ

小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0465-34-0666

〒250-0051神奈川県小田原市北ノ窪515‐3

こあら通信バックナンバー

リストに戻る

こあら通信 第110号 2007 June

目次

はしか
ジオくんのお薬教室
ヨコピーの子育て知恵袋
おすすめ絵本
編集後記
こあらの絵

はしか

 クリニックにはいつもの年のようにツバメがやってきました。毎朝の水と森の公園までの散歩道では、田んぼに水が入って周囲の緑を映し出しています。夏に向かって自然が動き出しているのを感じるこの頃です。

 5月は首都圏で流行り出したはしかが西湘地区でも出始め、その対応に追われました。今回の流行の大きな問題は、小さい頃にはしかの予防接種をしている10代、20代の人たちがはしかに罹っているということです。

 一昔前までは、一度予防接種をすれば一生免疫が続くと考えられていました。なのにどうして今回のような事態が起こったのでしょうか。まだはしかの流行が日常的にあったころは、予防接種をしたあとにはしかのウイルスと遭遇することが当たり前でした。そのときには発病せず、免疫の力は強められていたのです。しかし、最近のようにはしかの流行が少なくなると、予防接種のあとにはしかのウイルスと全く出会わない人が増えてきます。そうなるとはしかの免疫力はどんどん低下し、いざウイルスに出会ったときには発病してしまうということになるわけです。これを防ぐには、2回以
上予防接種を受けることが必要なのです。これは先進国では常識になっていて、日本でも多くの人がその必要性を訴えていましたが、昨年からやっと小学校入学前の予防接種が始まりました。

 はしかの免疫があるかどうか血液検査で調べること、小学校高学年からは2回目の接種を受けることを勧めてきましたが、ついにワクチンが底をつき始め、検査も試薬がなくなってできなくなりました。

 はしかを根絶する過程で、今回の様な流行が起こることは、諸外国の経験から分かっていたはずなのです。対応が遅れたのはやはり国の問題と言うしかないように思います。

 当院では1歳になったお子さんの予防接種を最優先し、状況に応じてその他の年齢の方にも対応したいと考えています。状況は刻々と変わりますので、情報を正確に把握し、わからないことはご相談ください。

ジオくんのお薬教室

みなさん、こんにちは!今回でお薬教室も8回目になりました。みんな、お薬楽しく飲めるようになったかな? 今日のお薬教室は服用時間についてお話しますね。

 薬にはそれぞれに適した服用時間がありますが、ほとんどの薬は一定の間隔で服用すればいつ服用しても薬の効き目にあまり影響しないように作られています。そこでその多くは「食後服用」となっています。
それは“食事という人間の生活上の共通の行動パターン”に合わせて薬を服用するようにすることが、飲み忘れを防ぐ最も良い方法と考えられているからです。

 しかし、小さい子は食事をとってからだと満腹になってしまい薬を飲みたがらないことがあるので、当院では4歳未満の子は「食前」になっています。ですから、食後でも飲める子は食後に飲んでもかまいません。また、3回食になっていない子も時間で服用するようにして下さい。1日3回の薬は4~5時間、1日2回の薬は8時間くらいあけて飲ませるようにして下さい。飲ませたい時間にお昼寝をしていた場合なども無理に起こして飲ませるようなことをする必要はありません。

 飲ませ忘れてしまった場合には気づいた時点で1回分を飲ませて、同じようにそこから次に飲ませるまでの時間をあけて下さい。決して忘れていた分を一度に飲ませたりはしないで下さい。

 けれども、食事の影響を考える必要があるので決められた時間に服用してほしい薬もなかにはあります。
例えば、制吐剤(ナウゼリン・プリンペラン)は胃の中に食べ物が長くとどまらないようにさせて腹部の不快感を取り除こうとするものなので、食べ物が中に入ってきた時に作用が発現するように「食前」に、鉄剤(フェロミア・インクレミン)も空腹時のほうが吸収が良いので「食前」に服用して下さい。漢方薬は苦味や特異臭があるため食べ物と一緒になると悪心が起きやすくなるので空腹時に飲むのが望ましいのです。また逆に消化酵素剤(エクセラーゼ)は食べ物と一緒になって消化を助けるので食直後に服用します。

 このように、服用時間に注意しなければならない薬もあるので、医師や薬剤師の説明をよく聞いて効果的な服用をするようにして下さい。

 今回はこの辺で終わります。来月のお話も楽しみにしてくださいね。あっ!雨があがったみたい!ボク、お散歩にいってきます。ワン!

ヨコピーの子育て知恵袋

<赤ちゃんの髪の毛>

 生後間もない赤ちゃんの髪の毛は、とても細いので、少しこすれたりするとすぐに切れたり、抜けたりします。特に生後1-2ヶ月の頃は抜け毛が多くて、枕に毛がたくさんついたりすることがあります。なかには、後頭部の髪の毛がほとんど無くなったりする赤ちゃんもいて、「うちの子、髪の毛が薄いんです。(もしかして○○似かも・・)」と心配される方もいらっしゃいます。

 でも、大丈夫。赤ちゃんの髪の毛は、生後6ヶ月の終わりまでに生え変わると考えられています。生まれたときの細い髪の毛が抜けた後にはしっかりとした髪の毛が生えてきます。ただし、髪の濃さには個人差があるので、最初は薄めの赤ちゃんもいます。そのような赤ちゃんでも、しだいに濃くなっていくので心配することはありません。

おすすめの絵本(おはなしたんぽぽ)
「パンはころころ」

マーシャ・ブラウン 作 やぎた よしこ 訳
冨山房

 ロシアの昔話絵本「おだんごぱん」と同じお話を、マーシャ・ブラウンが絵本にしたものです。元気なパンが、次々に出てくる森の動物たちの間をうまく逃げていきますが、最後にずるがしこいきつねにパクッと食べられてしまうというお話です。

 子ども達は、パンになりきってハラハラドキドキの冒険を楽しみ、同時に「世の中こんなものですよ」というメッセージを敏感に感じるのではないでしょうか?迫力のある絵がお話にぴったりです

編集後記

 はしかの流行のニュース聞き、いつのまにか麻しんのワクチンが無くなり、麻しん風しん混合ワクチンも手に入れにくくなり、ついには抗体検査もできなくなり、5月は「はしか」に振り回された月となりました。6月になり夏も間近。横田医院では一足早くクールビズを取り入れました。体も心も涼しくして、いろいろなことに冷静に対処できるようにしていきたいと思います。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756