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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第104号 2006 December

目次

新しいワクチン
ジオくんのお薬教室
ヨコピーの子育て知恵袋
お知らせ
編集後記

新しいワクチン

 一気に冷え込んできて、冬の到来を感じるようになりました。ノロウイルスによると考えられる胃腸炎や溶連菌感染症も増えてきて、外来の混雑が始まっています。ゆっくりお話を聞く時間も限られてきて、クリニックスタッフも工夫はしていますが、苦難の季節を迎えています。

 最近、インフルエンザ菌b型(Hib)による髄膜炎の話題をよく耳にします。この細菌はのどの奥などに常在菌として住み着いていることも少なくありませんが、乳幼児に重症の髄膜炎や敗血症を起こすことがあります。しかも、抗菌薬の乱用のために薬剤耐性菌が多く、病気の経過が急激で早期診断がきわめて難しいため、治療が間にあわずに亡くなったり重度の障害を残したりすることがあります。日本では年間約600人がこの髄膜炎にかかり、20%近くの方が亡くなることがわかっています。

 米国では昔からこの病気が話題になっていましたが、今ではほとんどありません。というのは、Hibに対するワクチンが使われるようになっているからです。このワクチンは世界のほとんどの国で使われるようになっていて、東アジアで導入していないのは日本と北朝鮮、モンゴルくらいです。

 このワクチンの早期導入を要望する請願が小児科関係の学会から出されていますし、患者さんのグループで早期導入を求める署名運動も始まっています。来年には認可が下りそうだといわれていますが、定期接種化されないと接種率の向上は見込めません。3種混合ワクチンと同様に4回の接種が必要で、費用もかなりかかるからです。

 予防接種による健康被害ばかりが大きく報道されるために、厚生労働省は新しいワクチンの認可にはかなり慎重です。しかし、どのワクチンが必要かは私たち子どもを守る立場にある人が考えなくてはなりません。待合室にHibに関するリーフレットもおいてあります。この機会に多くの方に関心を持っていただきたいと考えています

ジオくんのお薬教室

前回から始まりましたお薬相談室第2回目は、粉薬の飲ませ方の工夫について、お話します。
お子さんにより個人差はありますが、10ヶ月くらいまでは、空腹時を狙ってあげれば、次の方法でだいたい飲めるようです。

・数滴の水でペースト状にしたもの(このとき水が多いとまとまらないので注意!)を上あごにこすり付けて水やミルク等で流し込む方法。
・少量(飲みきれる量)の水に溶かしスポイト、哺乳瓶の乳首を使い飲ませる方法。

上の二つの方法にプラスして、理解できなくても、「お薬をのんで、元気になろうね!」など声をかけながら飲ませるのも良い方法のひとつです。

そして、たくさんの保護者の人が困っている11ヵ月~3才位までの苦い薬が嫌いな子に飲ませる工夫です。これから書くことは、苦味を軽減する方法であって、薬がおいしくなる方法ではないので、「おいしくなったから」など、うそを言わないように気を付けてください。また、胃腸炎など食べられない子には使えない方法もあるので、状況を考えて先生や薬局に相談するのも忘れずに・・・。

・出来れば溶かさないで味の濃い水分の少ない食品に混ぜる。
ピーナッツバター、ジャム、チョコクリーム(パンにぬるものなど)、コンデンスミルク、バナナのつぶしたものなどに混ぜて口に入れる。口に残らないように水などで流し込むのを忘れずに。また、少し溶かしてやわらかくなったアイスクリームに混ぜるのも良いです。お財布に痛い話ですが、乳脂肪分の高いアイス(値段も高いハーゲンダッツのような)の方が苦味をやわらげます。
・甘いのが苦手な子には、ふりかけやのりの佃煮(ごはんですよ等)に混ぜてごはんと一緒に食べさせるのはどうでしょう。カレーやクリームシュチューに混ぜるのも効果的ですが、1日3回、飲む薬だと全部は無理かなぁ・・・。
・手はかかりますが、二つの方法。小さなシュークリ
ームの上の部分を切り、内部のクリームに混ぜて一口で食べさせる。「オレオ」のようなクリームサンドクッキーをはがしてクリームの上に粉をかけ元に戻して食べさせる。

特殊なことばっかり書いてきましたが、ヤクルト、ジュース、スポーツ飲料、ヨーグルト、味噌汁、プリンなどに混ぜるのもよくある方法です。しかし、薬によっては酸性のものに溶かすと苦味の増すものや、カルシウムと一緒にとると効果がさがるものもありますので薬局で聞いてみてください。

本当に薬の飲めない子もいるのは確かですが、だいたいの子は気合いで飲めます。気のせいかもしれませんが、看護師、薬剤師の子供は薬を飲めない子が少ないような気がします。

薬の必要性を理解していて、あまり不安がないので、当然、飲むものと思って飲ませているからでしょうか。飲ませるときに、こんな苦い薬を飲ませるのはかわいそうだとか思っていませんか?
「ごめんね」とか「お願いだから飲んで」とか言いながら薬を飲ませていませんか?
飲めなくて、なかなか治らない方がかわいそうだと思って毅然とした態度で飲ませれば、案外、普通に飲むかも知れませんよ。

うちの子は薬が飲めないと思い込むと飲める薬も飲めません。飲ませる人があきらめないことが大事かもしれませんね。

あっ、散歩の時間だぁ!!!今回はこの辺で失礼します・・・。ワン!

ヨコピーの子育て知恵袋

<夜泣きにあせりは禁物!>

 夜泣きは古い昔から、赤ちゃんを育てる親たちの頭痛の種です。赤ちゃんの泣き声の意味を聴き取るのはむずかしく、昼間にはしゃぎ過ぎたから、怖い思いをしたから・・と考えてみても、わけのわからないことが少なくありません。つきあい方が下手だと、赤ちゃんの要求が次第にエスカレートして、最初は抱き上げるだけで泣きやんでいたのが、やがて家の中を歩き回らなければおさまらなくなり、しまいには、町内をひと回りしなければ満足しないという事態になることもあります。このままずっと夜泣きに苦しめられるのかと、絶望的な気持ちになることもありますが、そんなことはありません。赤ちゃんが夜中に目覚めて泣いたとき、ある時は抱き上げ、またある時はそのまま放っておくというようなつきあい方をしていると、いつとはなしに夜泣きが少なくなっていく場合が多いのです。  

 昼間に興奮させない、お風呂にゆっくり入れてみるなど試してみるのもよいでしょう。昔から、歩くようになって昼間にエネルギーを使うとぐっすり眠るようになる、などとも言われます。確かなことは、いつかは落ち着くということです。何とかして夜泣きを治そうとあせるより、夜泣きとうまくつきあうことを考えるのが賢明です。

お知らせ

1. 年末年始の予定について

早いもので、もう今年も残りわずか。クリニックの年末年始の予定をお知らせします。
・ 12月20日(水)は午前診察、午後は予防接種のみを行います。
・ 12月27日(水)、28日(木)は午前中のみ診察いたします。
・ 12月29日(金)から1月5日(金)までは年末年始のお休みとさせていただきます。新年は1月6日(土)から診察を開始します。
12月はインフルエンザ予防接種、一般外来の方が多く混雑します。早めに人数分予約を取ってから、いらしてください。

2. 入学前に麻しん風しん混合ワクチンの接種をすませましょう!

来年4月に小学校に入られるお子さんは、公費で麻しん・風しん混合ワクチンの接種を受けることになりました。無料で受けられるのは3月末までなので、早めに接種を受けるようにしてください。予約は、Web予約Stationまたは受付まで。

編集後記

今年も残り1ヶ月を切りました。発行が遅れている100号記念誌ですがなんとか年内発行を目指しています。(印刷所も年末は一番忙しい時期ですが・・・)。今月も引き続きお薬シリーズの記事が載りました。薬を飲むのが苦手なお子さんに役に立つ記事だと思います。次回もご期待ください。寒さも厳しくなって、風邪など引きやすい季節となりました。体に気をつけてよい年をお迎えください。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

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