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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第91号 2005 November

目次

カゼの治療を考える
ホームケアアドバイス
新スタッフ紹介
おすすめの絵本
お知らせ

カゼの治療を考える

 肌寒い日が増えて、今年はカゼをひくお子さんが例年より多いような気がします。小児科クリニックでは「カゼ」はもっとも多い病気です。欧米ではカゼくらいでは病院へ行かない、とよく言われますが、今回はカゼの治療をもう一度考えてみようと思います。

 カゼといわれるものの大部分はウイルスの鼻やのどへの感染症です。そしてウイルスのほとんどに対し、効く薬はありません。私たちが出すカゼ薬は咳を鎮めたり、鼻水を減らすことを目的とした対症療法でしかないのです。米国の小児科のバイブルと言われる教科書にも、咳止めや鼻水止めにはウイルス感染症を早く治すという証拠は何もない、と書かれています。

 簡単に言えば、家で安静にして大事に見守っていれば自然に治る病気なのです。それでも小児科医が必要とされるのは、カゼから気管支炎や中耳炎を引き起こしていないか、カゼと思っているがもっと重大な病気ではないか、という心配に応えるためではないかと思います。

 米国人がカゼで病院を受診しないのは、医療費が極端に高いからです。個人的に市販のカゼ薬を買って自分で治療をしているわけです。
 でも、病院へ行くのは薬をもらうためだけではありません。ホームケアを教えてもらったり、ときには病気以外の心配事も相談することができます。日本のように心配なときにいつでも小児科医に相談できるシステムは、素晴らしいものだと私は考えていますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。小泉内閣はこのシステムを変えて、医療費の削減を図ろうと動き出しています。皆さんも自分の問題として考え、発言していただきたいと思っています。

 カゼの症状はときとして長引きます。ウイルスの種類によっては咳が3週間くらい続くこともあります。心配するのはもっともですが、辛抱強く治るのを待つという姿勢も大切なのです。

ホームケア・アドバイス-細気管支炎

 主に2歳未満の乳幼児に起こる細い気管支の病気です。細気管支は気管支がさらに枝分かれして細くなったところ、つまり肺胞に入る直前の部分です。原因はRSウィルスの感染でおこる場合がほとんどです。ウィルスが気管支に感染すると、細い気管支の壁がはれて空気の通り道をふさいでしまうため赤ちゃんは苦しそうな呼吸になります。

《症状》
 最初は鼻水・軽い咳・発熱などで始まります。1~2日のうちに、咳がひどくなり、呼吸が速くゼロゼロと荒くなります。重症になると数時間のうちに急に咳き込み、ゼーゼーして呼吸が苦しくなり飲んだり食べたりできなくなります。呼吸が浅くなり、呼吸数がふだんより速く苦しそうな時は、すぐに病院を受診してください。とくに6か月以下の子どもが重症化しやすい病気です。

《治療》
 呼吸困難が強い場合、多くは入院となります。酸素吸入や輸液のほか、抗生物質や気管支拡張剤、たんをやわらかくする薬などを使いますが、RSウィルスに効く薬はありません。

《ホームケア》
 大切なことは赤ちゃんの症状を和らげることです。
・ 部屋の温度を上げて薄着にして、胸の動きがわかるようにする。
・ 呼吸が苦しそうな時には、赤ちゃん立て抱きにして背中をトントンとやさしくたたいてあげます。
・ 鼻水を吸う。
・ 部屋が乾燥しないように加湿器などを使う。
・ 高熱のときは、ぬれたタオルで体をふいたり、水分をこまめに与える。
・ 赤ちゃんが十分な水分をとっているかどうか確認する - 赤ちゃんがのんだミルクや水分の量と尿の回数をメモしておくと、受診したときに役立ちます。

新スタッフ紹介

 伊藤直香先生が診察に加わりました。伊藤先生は南足柄市出身で、群馬大学の医学部を卒業されされた女性の小児科医です。研修医の時に当院に見学にいらしたこともあります。現在は東京大学付属病院の小児科で勤務されています。当院では既に、8月に1回、10月に2回いらしていただいて診察をしていただきました。今後は、主に土曜日に診察にいらしていただく予定です。具体的な日にちについてはホームページでご案内する予定です。渡辺先生、安戸先生同様よろしくお願いいたします。

おすすめの絵本(紹介:おはなしたんぽぽ)
「まほうつかいのノナばあさん」

トミー・デ・パオラ ぶん・え
ゆあさふみえ 訳
ほるぷ出版

 まほうつかいのノナばあさんは、そうじや畑しごとにノッポのアンソニーをやといました。あるとき、アンソニーはノナばあさんの魔法の秘密を発見します。ーいや、発見したと思いこむのでが・・・
 ハラハラワクワクするストーリーに、ユーモアとあたたかさあふれる絵がついた、イタリアの陽気な昔話です。

お知らせ

1. 予防接種について

予防接種法が改正され次の接種が変わります。

・平成17年7月29日から日本脳炎3期(14歳から16歳未満のかたが対象でした)が廃止となりました。従って中学生の予防接種は任意の接種を除いてなくなりました。 - 尚、その他の日本脳炎の予防接種については現在も厚生労働省からの「積極的勧奨の差し控え」が続いています。

・現在は、麻しん1回、風しん1回を接種していますが、平成18年4月1日からは麻しん風しん混合ワクチンを生後12ヶ月から24ヶ月の間に1回、小学校就学前の1年間に1回、合計2回接種するようになります。麻しん、風しんのどちらか片方を受けたかたは混合ワクチンを接種することはできません。麻しん、風しんのどちらかの接種が終わっていない方は、4月からは対象外となってしまいますので、3月までに必ず接種してください。風疹の接種が済んでいるどうか母子手帳を確認してください。

2. 携帯版ホームページ

携帯版のホームページを始めました。 http://www.ycc.or.jp/ でアクセスできます。(パソコンと同じアドレスです)一度ご覧になってください。ご意見、ご要望があれば ycchome@ycc.or.jp まで。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756