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小田原市の小児科クリニック、横田小児科医院です。

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こあら通信バックナンバー

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こあら通信 第51号 2002 July

目次

子どもとテレビ
ホームケア・アドバイス-熱中症
ヨコピ-のQ救箱
お知らせ
おすすめの絵本(紹介:おはなしたんぽぽ)

子どもとテレビ

 ワールドカップサッカーの興奮に包まれている毎日です。レベルの高いスポーツの面白さを感じるとともに、国を挙げての応援に、忘れかけていた「愛国心」という言葉の存在を思い出した方も多いのではないでしょうか。

 ついテレビにかじりついてしまいますが、今回は子どもとテレビについて考えてみたいと思います。テレビの功罪についてはたくさんの意見がありますが、小児科医の中にはテレビやテレビゲームの危険性を指摘したり、テレビを見ない日を提唱したりする人が少なくありません。

 まず、小さな子どもにテレビを見せ続けることにより、大切な親子のコミュニケーションが足りなくなってくるという危険があります。また、テレビは一方通行のコミュニケーションですから、相手の表情を見て気持ちを読むというような、本当の意味の人間関係を作る力はありません。アメリカ小児科学会は2歳以下の子どもにはテレビ画面を見せないことを提言しているのです。

 また、テレビ画面を見続けるということは、目を動かさず緊張した状態を続けることになり、特にテレビゲームに夢中になる子どもたちは、たいへんな疲労がたまります。こうした疲労の蓄積が日常的に起こってくると、子どもたちの活気のなさや引きこもりなどにつながっていくのではないかと考えられています。不登校の原因の一つになっているのではないかとも言われています。

 最後に、テレビの内容が結局は「商業主義」の原則で作られているということも忘れられません。良いものを作ろうとする努力があることも確かですが、視聴率を上げることテレビゲームで言えば販売数を上げることが第一目標となっています。子どもたちには良いものを判断する力が充分にはありません。テレビをすべて否定する気持ちは毛頭ありませんが、保護者の皆さんが子どもをテレビの悪影響から守ってあげなくてはならないことも事実です。

ホームケアアドバイス-熱中症

《症状・原因》

暑さで体温のコントロールができなくなり、熱が体内にこもってしまう状態です。強い直射日光での場合は日射病、閉め切った部屋や車の中など、高温で起これば熱射病といいます。高熱があり、ぐったりして吐き気や頭痛がみられることもあります。そのままにしておくと数時間で脱水状態になって、ひどいときにはけいれんをおこしたり、意識がなくなったりすることもあるこわい病気です。毎年夏になると、子どもを自動車におきざりにしたために熱射病で死亡するという事件があります。たとえ2~3分ですむ用事でも、子どもはかならず車外へいっしょに連れていくべきです。

《手当て》

手当ては、

1.涼しい場所に寝かせ、衣服をゆるめ、体温がさがるようにします。
 ・ 近くに冷房のきいた部屋があればそこに運ぶ
 ・ 冷たいタオルで全身をふく
 ・ ぬらした布などで風を送る
 ・ 額・首・わきの下、ももの付け根を冷たい水でぬらしたタオルで冷やす
 ・ 体をアルコールで拭くのも効果的です
2.体温が下がり、意識があれば、冷たい飲み物を与えます。少しづつ本人がほしがるだけ飲ませます。吐き気が強いときは病院で点滴をしてもらうなどの治療が必要になりますので受診しましょう。
3.高熱、けいれん、意識が薄れてきたときに冷やしたり水分を補給しても改善されない場合は急いで救急車を呼び、到着するまでのあいだ体を冷やし続けます。意識がいったん回復してもまたウトウトとなるのは危険です。必ずすぐ受診しましょう。症状が正常にもどってもしばらくは安静にしていることが大切です。疲労、睡眠不足があるとき、夏の炎天下や暑い体育館ではげしいスポーツをするときは、とくに十分に水分をとるように気をつけましょう。

ヨコピ-のQ救箱

Q. 毎晩、足を痛がって泣くようになりました。なぜ?

A. 昼間は元気に遊び回っているけれど、夕方から夜にかけて起こる足の痛みは一般的に成長痛と呼ばれていて成長とともに自然と治ることが多いんだよ。成長痛は2~6歳の子どもが一週間に一度くらい痛がり、痛みの場所ははっきりしていないんだよ。痛がっている時は、まずあわてずにさすってあげてね。成長痛であればさすってあげているうちに短時間で痛みは治ってしまうよ。骨や関節の異常によって起こる足の痛みの場合は、日常の生活に支障があらわれたり、痛がっている場所が熱を持ったり腫れたりするんだよ。だから、痛がった時にさすったり、あたためたり抱っこしても痛みが治らない時、朝になっても痛がったり足をひきずる時、あるいは何回も痛がる時は単なる成長痛と自己診断しないで診察を受けてね。日常生活では、日中の運動量に気をつけてあげてね。頻繁に痛がる様な時には激しい運動を控えてみると足への負担が軽くなって痛みが多少和らぐことがあるんだよ。でも、元気な子どもを静かにさせておくのは難しいし、体の成長にもあまりよいことではないから痛みが長期間続く時には、やはり受診してね。

お知らせ

1.日本脳炎の予防接種は、夏休みの間(7月下旬から8月末まで)はお受けしていません。I期の1回目と2回目の間隔は1週間から4週間です。予約はお早めに受付(0465-34-0666)までご連絡ください。

2.今年は、お盆前後の休みはありません。8月は原則としてカレンダーとおりに診察する予定です。詳しくは、来月号のこあら通信、またはホームページをご覧ください。

おすすめの絵本(紹介:おはなしたんぽぽ)
「いたずらこねこ」

バーナディン・クック さく
レミイ・チャーリップ え
まさき るりこ やく

 福音館書店 

 緑の表紙にいたずらこねことかめがいます。空と地面を分けた芝生の線が見開きいっぱいにひかれていて、ページをめくる毎につながっています。左ページの左端のところに緑の小さな池があり、右ページの右端のところに柵があります。その限られた場面で、まだかめを見たことのないこねことかめが出会うお話です。初めての体験での驚きを描いたすばらしい絵本です。既にお話を十分に聞くことができる子どもには、絵本の楽しみが一層深まる本だと思います。

Yokota Children's Clinic医)横田小児科医院

〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756